旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

NPO法人「いきいきフォーラム草の根支援」について

2013-01-16 16:30:13 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 13日の日曜日、「いきいきフォーラム草の根支援」というNPO法人のチャリティ公演『お話「江戸の町と長屋の暮らし」と落語を楽しむ会』に出かけた。場所は日比谷図書館の地下一階日比谷コンベンションホール、娘と二人で参加したのだが、205席というホールは満席で、キャンセル待ちの状況であった。
 なぜこのような会に参加したかというと、このフォーラムの理事長をやってるU氏が、銀行時代の同僚であったからだ。U氏は銀行退職後、人材派遣会社を営む傍ら、このフォーラムの活動を続けている。その内容は、東南アジアの貧困にあえぐ子供たちを支援する活動だ。
 主としてネパール、インド、タイなどの奥地に住む貧しい村々の子供たちを支援するために、学校を建てるなど様々な支援を行っている。この種の支援活動は、一般的には資金を出してそれを送る活動であるが、このフォーラムの活動は、実際に現地に赴き、学校を建てたり、増築をしたりしながら現地の子供たちと生きた交流を重ねている。
 現実に、U氏は毎年ネパールなどに出かけている。昨年11月も出かけ、その時は「一緒に行かないか」と熱心な勧誘を受けたほどだ。私は一度ヒマラヤの山々を見たいと思っていたので、心が動いたのだが、今さらヒマラヤの旅は無理だろうと辞退した。氏からは何枚かのヒマラヤの写真が送られてきて、その美しさに魅せられたばかりであった

 それにしてもこのチャリティは素晴らしかった。「江戸の話」と「落語」が実に面白く、これについては別途書くが、このような会をつづけながら、東南アジアの子供たちに「学校を建てる」活動を続けているU氏に心から敬意を表する。U氏の人間性がいかんなく発揮された活動で、彼を慕う銀行当時の同僚や後輩がたくさん参加していた。
 その素晴らしさの一端を示す事例を一つ。
 私と娘は、催しの面白さもさることながらこの支援活動の意義に共鳴してわずか千円ずつであるがカンパをしたところ、今日、領収書を兼ねたお礼のはがきが届いた。それには、お礼の言葉とともに「この募金は、インドのSEDS(低カースト貧困農民を支援するNGO)、北タイ「ひよこホーム」(山岳少数民族ラフ族の子供の寮)、中央ネパール東パルパ地方奥地の貧しい村々に届けます……」と具体的に書かれてあった。
 二人でわずか2千円のカンパに対する素早い礼状の送付、具体的な使途報告……、すべて頭の下がる思いで、U氏の人柄と地道な活動の素晴らしさを改めて感じた。

 
  U氏が送信してくれたヒマラヤ(ンナプルナ)の写真


投票ボタン

blogram投票ボタン