ウクライナ情勢が不安になってきた。プーチンは議会の軍隊派遣承認を得て、ロシアの軍事介入が本格化してきた。
小国の内政不安の裏には必ず大国の動きがあり、やがては当該国民そっちのけの大紛争に転化していくのは世の常であるが、ウクライナはかつてからソ連の穀倉地帯であり、ソ連崩壊後もロシアと密接な経済関係にあった。それがEUに目を向け、ロシア離れの動きを見せ始めたとなれば、ロシアは黙っているわけにはいかないのだろう。
さっそくオバマ大統領が軍事介入自粛を呼びかけたが、プーチンは「国益は守る」と介入方針から一歩も引く気配はない。(余談であるが、オバマの電話姿がテレビに写しだされたが、ジーパン・腕まくりの電話姿はカッコ良かったなあ)
しかも、クリミヤ半島住民の60%はロシア人というから、「国益を守る」という大義名分を引き下げることはないだろう。またまた周辺を含むウクライナの一般国民の生活と平和が大国のエゴに踏みにじられて、戦火にまみれた悲惨な姿を見ることになるのだろう。それだけで心が痛む。
同時にこのような各地の紛争が、安倍政権の軍事強化政策に口実を与え、集団的自衛権の容認や憲法改悪に拍車をかけることを憂う。何度も書いてきたように、21世紀も戦争の世紀になるのだろうか?