視力低下に悩んでいることは何度も書いてきた(2013年6月27日ほか)。左目は「加齢黄斑変性」でほとんど見えず、右は「傍中心窩毛細血管拡張黄斑浮腫」という長ったらしい名前で、その黄斑浮腫から染み出る水分が網膜を覆うと視力が低下する。
昨年初めまで1.0であった視力が昨年春ごろ0.7あたりに落ちたので、先ずその黄斑浮腫をつぶす手術(レーザー照射)をやった。昨年6月のことである。ところが今回の検査で、視力は再び0.5と0.4の中間ぐらいに落ちた。
そこで今度は、染み出た水分を散らせる薬を注入する注射をやるというのだ。要するに原因(浮腫)をつぶそうとしたがあまり効果がないので、結果(染み出た水)を除こうというのだ。
私は恐る恐る聞いた。「先生、注射は何処にするのですか?」 先生は平然と答えた。「注射は目にします」
ちょっと待った。目に針を刺すなんて、そんな怖いことをそう易々と応諾するわけにはいかない。「…昔なら死んでる齢の80歳にもなろうかという年寄りが、そんなことまでして目を治療しなければいけないのでしょうかねえ」などと半ば開き直って拒否してきた。先生も「…確かに、ここまで来て痛い目に会うのもねえ…」など洒落まがいの言葉で応えていた。
しかしついに一昨日の診断で、「他に手段なし。放置は座して死を待つようなもの…、それも智慧ある人間のとるべき道ではあるまい」と注射を決意した。
運命の日は今月27日。
だってみんな、目に針を刺すなんて怖くない?