昨日書いたように、眼球への注射に対する恐怖心のようなものは克服していた。そして思った通り、注射自体は大したことはなかった。むしろその前後の消毒や麻酔の目薬などが数回におよび、それの方が大変であるが、注射はほんの数秒で痛くもかゆくもなかった。「ちくりとしますよ」という医師の声で「ちくり」としたような感じはあったが…。
それよりも、治療後右目に眼帯をかけられた後の方がみじめであった。これまた何度も書いたように、左目は網膜の中心を加齢黄斑変性にやられてほとんど見えない。唯一頼りの右目に眼帯をかけられ夕食まで(約4時間)外すなと言うのだ。
ワイフの肩にすがりながらやっと病院の外に出て、タクシーで家まで帰る。そのあともベッドに横たわりなすすべもない。
そして何よりも、「眼帯を外したら真っ暗だった!」など言うことはないのだろうかと不安が過る。いくら近代医学を熟練の医師が操るといっても、何らかの間違いで手がそれて…などないのか?
しかし、
見えた! 夕食の並ぶ食卓を前に眼帯を外すと、今まで通り見えた! 麻酔などの所為もあって、今まで以上に鮮明に見えるということもなかったが、とにかく見えた!
今日は朝から、術後の再診のため病院を訪れたが、「黴菌が入っていることもなく順調です」という結果であった。なおこれから三日間、クラビットという目薬(抗生物質?)を一日4回点眼するが、とにかく順調に進んでいるようだ。注射の成果が徐々に出てくることを願う。
先ずはメデタシ、メデタシ。