後期高齢者となると、会社勤めをしていてもその会社の健康保険に入れず、したがって会社の定期検診を受けることができない。杉並区から健康診断を受けるようにとの連絡があり、自分で区内の病院を探して受けねばならない。
一昨年も昨年も、例の脳梗塞さわぎでいろいろな検査を受けていたので、区の検診は無視していたが、今年は、毎月通っている柴本先生に受けるように言われたので、昨年暮れ、重い腰を上げて柴本先生のところで受けた。その結果が本日判明。
結果は「ほぼ異状なし」ということになった。唯一異常値は、「γ‐GTPの104」と「GOTの41」であるが、これとて、「前者は常に100から120ぐらいの間だし、後者の41は、正常値40をわずか1オーバーで、まあ誤差範囲内。貴方の酒の量からすれば正常の範囲内、ということにしておきましょう」というのが柴本先生の診断。実に配慮ある有難い診断である。
もう一つは心電図であるが、「不整脈が一か所あらわれているが、波は小さく、これもまあ心配するほどの結果ではありません」とのこと。「ただ、注意はしてくださいよ」と念を押されたが、この老いぼれにも生きる希望を与えてくれる診断であった。
もちろん、まだ胃カメラをやっていない。精密なエコー検査などもやっていない。区が定める最低限の検査だ。最低限の検査に引っかからなければ最低限の生活はできるのかもしれないが、いつ何は起こるかわからない、明日死ぬかもわからないという「齢相応の覚悟」だけは持っていよう。