この旅の最大の特徴は天候であったのではないか? 初日は雲も多かったが先ずは晴れ。二日目は、臼杵を発つときは晴れていたが阿蘇に近づくにつれ曇り、やがて雨まじりとなり大観峰では一瞬、雹を伴う豪雨に見舞われた。
三日目は、コテージを出るときは晴れたが牧ノ戸峠は霧氷に覆われており、夢の大吊橋から晴れ間が出たが湯布院に降りると突如雪、その雪が上がると美しく晴れ渡った。最後は初日と同じ穏やかな晴が続いた。
この激変は何であったのか? 正に晴女と雨男、雨女と晴男の格闘のごときであった。実はこのグループは、過去3回の旅で、熊野古道で晴と豪雨、秋田西馬音内では晴続き、桧枝岐・尾瀬の旅では雨、と激動が続いている。誰が原因かを見極めるため、次回からメンバーを少しづつ変えてみることにした。
牧ノ戸峠への九重山群の山肌は幻想的な霧氷に覆われ,
由布院は美しい紅葉が柔らかい秋の日差につつまれていた
途中、夢の大吊橋(高さ173m、長さ390m)にも行きました
最後に、この旅の目玉「ふぐ」にかかわるこぼれ話を一つ。
当初このフルコースの料金は酒など飲み物を含めて1万円を予定した。弟が卸し屋から直接購入、極力廉価を図ってくれたのだが、加えて、諸準備(野菜切りから配膳など)から洗い片づけまで、6人のご婦人参加者が手伝った。6人は東京からエプロン持参で参加したのだ。
それに感動した弟夫婦は、本来手配すべき賄い婦代が不要になったと料金を8千円にしてくれた。これに感動した我々はお礼として、翌日行動を共にする弟夫婦のホテル代を負担することにした。
これに再び感動した弟夫婦は、「それでは申し訳ないので…」と参加者全員にカボスを送ってくれることになった。
結論的には、東京からエプロンを持参してカボス一箱をゲットしたというわけだ。この損得どう軍配を挙げるべきか? ちょっとした心遣いと共同作業でみんな得したのではないか?