慶喜

心意気
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『死に目=看取りの誤解』『見せかけの死に目が特に必要な場合』

2024年09月13日 | 医療
🌸死に目に会うことの意味3

 ☆文字ばかりで恐縮ですが
 *医師側から見た『看取り』の内容なので
 ☆何か『人間のライフクロック』を感じさせられます

看取りのときの誤解
 ☆人は一生のうち、何回くらい人の死に目に接するのか
 *ふつうの人は、両親、祖父母全ての死に目に会ったとしても6回
 *そのすべてに立ち会う人は稀でしょう
 *兄弟姉妹や親戚のケースを入れても、多くても4、5回
 ☆「死に目に会う」イメージは、かなり固定観念になっている
 *さまざまな誤解が生じている
 ☆在宅での看取りをしていたとき、筆者の経験
 *筆者が初診をしたときも、闘病生活の苦しさがうかがわれました
 *訪問診療の巡回中にご主人から電話がかかってきました
 *患者さんはすでに下顎呼吸の状態で、ご主人が横で見守っていました
 *あとは臨終を待つばかりです
 ☆患者さんの従姉妹で、連絡を受け、急速、駆けつけた
 *ベッドで喘いでいる患者さんを見ると
 *女性たちは口々に言いました
 *「あきらめたらあかん。頑張りや」

 ☆横で見ていたご主人が、患者さんにそっと手を伸ばし
 *優しい声で言ったのです、「もう頑張らんでええで」
 ☆3人の従姉妹たちは
 *善意で患者さんを励ましたかったのだと思います
 *これまでの治療のつらさをずっと見てきたご主人
 *これ以上、頑張ることの無意味さを身に染みて感じていたのでしょう
 *それで、もう頑張らなくてもいいと、静かに死を受け入れた
 ☆筆者は看護師ともども、深くご主人の言葉に共感しました
 *死を受け入れるなどもってのほか
 *最後まであきらめずに頑張るべきだなどは、空論です
 *早すぎるあきらめは問題ですが
 *人は必ず最期を迎えるのですから
 *そのときは静かに死を受け入れたほうが
 *安らかなのはまちがいありません

⛳死に目に会わせてあげたかったことも
 ☆筆者自身、家族を死に目に会わせられず、悔いを残した経験もあります
 *48歳のスキルス性胃がんの女性に、胃の全摘手術をした
 *手術後の経過は順調で、食事も五分粥まで進んでいたのですが
 *突如、容態が悪化して、多臓器不全になる
 *筆者は人工呼吸器をつけるなど、治療を試みましたが
 *ついに急変して血圧が下がりはじめました
 ☆患者さんの家庭事情が複雑でした
 *中学の息子さんと母1人子1人の生活をしていた
 *病気の説明、手術後の容態説明
 *患者さんの叔母に当たる人にしていて
 *筆者は、息子さんには会ったことがありませんでした
 ☆急変してすぐに叔母さんと息子さんに連絡をして
 *筆者はなんとか2人が来るまで患者さんの命をつなどうと努力しました
 *筆者は息子さんが来るまで心臓マッサージを続けるつもりで
 *懸命に患者さんの胸を押しました
 *息子さんが来るまではと懸命に頑張りましたが
 *15分ほどで限界を超え、筆者は心臓マッサージを中止しました
 ☆叔母さんに臨終を告げ、面会してもらいました
 *息子さんが到着したのは、それから15分ほどしてからでした
 *息子さんは、ベッドの横に立ち、母親をじっと見ていました
 *泣き崩れることもなく、声をかけることもありません
 *うつむき加減の目から、ポタポタと涙が床に滴り落ちていました
 *私は申し訳ない気持ちでいっぱいで
 *声をかけることもできず、ただうなだれることしかできませんでした
 ☆彼には母親の死に目に会わせてあげたかったと、今でも思います
 *無理な心臓マッサージをして
 *見せかけの死に目を作ってでも
 *そうしたほうがよかったと思うのは
 *相手がまだ少年だからです
 ☆大人にはそんな嘘は必要ないと思いたいです
 *それは、死に目より大事なものを見失いかねないからです
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『人はどう死ぬのか』



『死に目=看取りの誤解』『見せかけの死に目が特に必要な場合』
(ネットより画像引用)

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