🌸AIを信じるか、アッラーを信じるか2
⛳コンプレツクスと天皇制
☆天皇を国家の機軸に据え、その権威で国家を統治する
☆伊藤がそうした考えに行き着いたのは
*皇帝を載くドイツのビスマルク憲法を学んだから
☆江戸時代末期に生まれた尊皇攘夷思想
*江戸時代「天皇は一天子様」とし
*江戸時代「天皇は一天子様」とし
*武家に位階を授ける役割をはたしていた
☆明治政府は、天皇が直接統治する親政という形
*憲法の発布以前に、天皇を実質的な統治者に位置づけていた
☆明治政府が、天皇を国家の機軸に据えたのは
☆明治政府が、天皇を国家の機軸に据えたのは
*開国を迫られ、欧米の列強と覇を競う立場に置かれたから
☆鎖国を続けている間は、日本人の世界観は国内で完結していた
☆鎖国を続けている間は、日本人の世界観は国内で完結していた
*儒教の思想、忠(主君への忠義)と孝(親への孝行)の観念に従い
*個々の主君や親に尽くすことがもっとも重要な課題であり
*究極的な1人の権威に国民全体が従う必要は必ずしもなかった
*日本という国家のあり方を考える必要もなかった
☆明治となり、欧米列強と肩を並べる近代国家を築くのは
☆明治となり、欧米列強と肩を並べる近代国家を築くのは
*国民全体が国家に対して誇りを持つことが不可欠となった
*ナショナリズムの確立が課題となり、その源泉が天皇に求められた
☆「万世一系」の言葉が生まれたのは幕末である
*討幕派の公家・岩倉具視がはじめて使った
☆日本が、欧米列強に比べて近代化が大幅に後れており
*それが、日本のコンプレックスがともなった
*それを払拭するには、万世一系を強調することで
*日本の独自性、他国に対する優位を主張するしかなかった
☆日本は、こうした論理によって理論武装し
*アジアを戦場とする戦争に乗り出していった
⛳戦前と戦後は変わっていない
☆日本国憲法で、天皇は日本国の象徴、日本国民統合の象徴とされた
*冒頭で、天皇のことに言及されているという点
☆日本国憲法で、天皇は日本国の象徴、日本国民統合の象徴とされた
*冒頭で、天皇のことに言及されているという点
*大日本帝国憲法と日本国憲法は共通する
☆日本国憲法下の天皇の地位
*主権者国民の総意にもとづくとされているものの
*国事行為をはたすなど、特別な役割を与えられている
☆天皇が存在しなければ
☆天皇が存在しなければ
*国会の開会や解散
*内閣総理大臣や最高裁判所長官の任命
*法律や条例の制定もできない
☆天皇の不在の事態が起これば、日本国家の機能は停止する
*事態を解消するために憲法を改正しようとしても
*天皇の国事行為に含まれるため、不可能なのだ
☆天皇のあり方、大日本帝国憲法と日本国憲法とでは変化していない
☆天皇のあり方、大日本帝国憲法と日本国憲法とでは変化していない
☆新しい皇室典範では、天皇が側室を持つのも否定された
*その結果、今や皇室の存続は危機を迎えている
*皇族の数は減少し、国家の機軸の役割をはたすのが難しくなっている
⛳宗教の衰退
☆国家の機軸が失われていく事態、日本だけで起こっていることではない
☆国家の機軸が失われていく事態、日本だけで起こっていることではない
☆以前は、キリスト教という宗教がヨーロッパにおいて国家の機軸で
*道徳の基盤となっているという認識を持っていた
☆今やヨーロッパでは、キリスト教の信者
*著しい衰退という事態が進行している
*フランスで、教会に通っている人間は10%位
*教会で結婚式を挙げるカップルの数10年前より半減している
*ドイツでは国教会の制度が取られている
*ドイツでは国教会の制度が取られている
(信者には教会税が課せられることも影響している)
☆キリスト教が社会的な力を失っている
☆キリスト教が社会的な力を失っている
☆キリスト教が、国家の機軸の役割をはたすことなどできてない
☆アメリカは、ヨーロッパと比較すれば
☆アメリカは、ヨーロッパと比較すれば
*キリスト教に対する信仰は根強いが、衰退の兆候は見える
☆信仰心が強いと言われてきたアメリカでも
*無宗教を標榜する人間が増えていくことが予想される
☆宗教はいったん衰退の傾向が露わになると
*再び復興に転じることはないというのが
*どの国においても通例である
⛳神なき世界
☆ニーチェが「神が死んだと宣言した」時代
*新渡戸と伊藤がヨーロッパに滞在していた
*ニーチェの宣言は、当時の知識層に衝撃を与えた
*新渡戸と伊藤がヨーロッパに滞在していた
*ニーチェの宣言は、当時の知識層に衝撃を与えた
*しかし、一般庶民はキリスト教を信奉し、教会に通っていた
*その時代にはまだ、神が死んだと考える人間は少数派
*キリスト教は欧米において国家の機軸の役割をはたしていた
*その後、約130年が経ち、ヨーロッパ・欧米で神が死につつある
*その後、約130年が経ち、ヨーロッパ・欧米で神が死につつある
☆日本でも、既成宗教、新宗教でさえ衰退の兆しを見せている
☆天皇・神も、国家の機軸、道徳の基盤の役割を果せなくなっている
☆その代わりはどこに求められるのか?
*「AIか、アッラーか」という問いの事態に直面している
☆私たちは、どこに国家の機軸を求め、道徳の源泉を求めたらいいのか
☆その代わりはどこに求められるのか?
*「AIか、アッラーか」という問いの事態に直面している
☆私たちは、どこに国家の機軸を求め、道徳の源泉を求めたらいいのか
*最終的な権威、善と悪を区別する際の判断基準が存在しないとしたら、
*私たちは混乱し、決断ができず、不安に駆られる
☆権威が存在すれば
*私たちはそれに拘束され、自由が失われていると感じる
☆近代の社会では、自由の価値が称揚され、次々と権威が破壊された
*その破壊は正しいことだったのか
*今や私たちはそれを問わなければならない状況に立ち至っている
(敬称略)
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