ハチクマは天気を予測できるのだろうか?
タカ長カメラでもこの程度の写真は撮れるのです。と言ってもその確率はきわめて低く、この影には多くのピンボケ写真があります。
さて、愛媛県愛南町で行われた報告会の話です。
そこで衛星追跡の航跡の上に気象の変化をコンピューターグラフィックにした映像に重ねた研究発表が行われたことは昨日のブログに書きました。そのシュミレーションを見てタカ長が興味を持ったことの報告です。
衛星追跡の航跡図は、私たちが目にする事が出来るのは10個体くらいですが、実際にはそれよりはるかに多いハチクマが発信機を背にして飛んでいるのです。50個体いくらいるようです。そのことは今回はじめて知りました。
これだけの航跡図を見ると見事にハチクマの渡りルートを図上に再現できます。その航跡を西は中国大陸から東は中国地方までの広い範囲の地図上にプロットすると本当に見事な渡りルートが再現できるのです。
それによると中国地方の瀬戸内海沿岸から九州北部を経て五島列島あたりまでは硬く編んだ縄みたいな状態になっていますが、五島列島から西に東シナ海から中国大陸にかけてはその縄が大きく解けて扇子のように開いていました。
東シナ海洋上には目印になるようなもも無いでしょうし、海上の風向きも微妙に変化しているはずですからハチクマが渡っていく方向もばらけてくるのでしょう?
当然のことですがタカ長観察地は瀬戸内海沿岸の、縄がきつく編まれているところにあります。「ハチクマ高速道」の真下にあることが目で確認できるのです。
このことは分かってはいることですが、はっきりと画面上で見せられるとやはり興味深々ですね。
もう一つ興味を持ったのはその航跡図の上を移動するハチクマの動きです。
五島列島から東シナ海の天気が悪いときは海を渡れないので、ハチクマが五島列島にたまってくることがシュミレーションの上でも示されていました。このことは私たちが観察地で見ている感覚と同じですね。
多くの場合はハチクマは東シナ海の風向きが良いときに海に飛び出していくのですが、その中でチョッと変わった動きをするハチクマが目に止まりました。
そのハチクマは五島列島から東シナ海にかけての風向きが良くないのに飛び出して行ったのです。そして100kmくらい沖に出たときでしょうか、時間経過とともに風向きが変化してそのハチクマが渡るには最適な北東からの風に変わったのです。ハチクマにとっては追い風、美味しい風に変わったのです。
あのハチクマは何時間か先に追い風に変わることを予測して東シナ海に飛び出していったのでしょうか?本当のことはハチクマに聞かないと分からないのですが、もし天気が好転することを確信して行ったのなら、ハチクマには天気を先読みする能力があることになります。
本当のことはタカ長には分かりませんが、とても興味のあるハチクマの動きでした。
天気の先読みと言えばタカ長はアカハラダカで面白い経験をしています。
佐世保の烏帽子岳に行ったときです。観察地は晴れ、風はありました。
その日九州の南には台風がありました。そのためかどうかアカハラダカは動かないのです。私がその日観察したのは早朝の4羽だけです。到着が遅れた宝塚からの鳥友は1羽のアカハラダカも見ることが出来ませんでした。
「アカハラダカの予知能力には参ったなぁ」と頭を抱えたのは宝塚の鳥友です。
烏帽子岳と対馬の内山峠は無線で連絡していましたが、内山峠からの連絡でもアカハラダカがまったく動かない、と言うことでした。小さくて弱いタカほど天気の変化を機敏に感じるのでしょうが、それにしてもその日のアカハラダカは九州南方の台風を自分の目で見ているように感じたものです。
ハチクマにしろ他のタカにしろ天気の変化にまったく無関心では自然界で生きていくことは出来ないでしょうから、程度の差はあっても彼らは彼らなりに天気の変化を予測する能力を持っていると考えるのが順当なような気がします。
本当のところはタカ長には分からないのですが、、、、、、、。
タカ長カメラでもこの程度の写真は撮れるのです。と言ってもその確率はきわめて低く、この影には多くのピンボケ写真があります。
さて、愛媛県愛南町で行われた報告会の話です。
そこで衛星追跡の航跡の上に気象の変化をコンピューターグラフィックにした映像に重ねた研究発表が行われたことは昨日のブログに書きました。そのシュミレーションを見てタカ長が興味を持ったことの報告です。
衛星追跡の航跡図は、私たちが目にする事が出来るのは10個体くらいですが、実際にはそれよりはるかに多いハチクマが発信機を背にして飛んでいるのです。50個体いくらいるようです。そのことは今回はじめて知りました。
これだけの航跡図を見ると見事にハチクマの渡りルートを図上に再現できます。その航跡を西は中国大陸から東は中国地方までの広い範囲の地図上にプロットすると本当に見事な渡りルートが再現できるのです。
それによると中国地方の瀬戸内海沿岸から九州北部を経て五島列島あたりまでは硬く編んだ縄みたいな状態になっていますが、五島列島から西に東シナ海から中国大陸にかけてはその縄が大きく解けて扇子のように開いていました。
東シナ海洋上には目印になるようなもも無いでしょうし、海上の風向きも微妙に変化しているはずですからハチクマが渡っていく方向もばらけてくるのでしょう?
当然のことですがタカ長観察地は瀬戸内海沿岸の、縄がきつく編まれているところにあります。「ハチクマ高速道」の真下にあることが目で確認できるのです。
このことは分かってはいることですが、はっきりと画面上で見せられるとやはり興味深々ですね。
もう一つ興味を持ったのはその航跡図の上を移動するハチクマの動きです。
五島列島から東シナ海の天気が悪いときは海を渡れないので、ハチクマが五島列島にたまってくることがシュミレーションの上でも示されていました。このことは私たちが観察地で見ている感覚と同じですね。
多くの場合はハチクマは東シナ海の風向きが良いときに海に飛び出していくのですが、その中でチョッと変わった動きをするハチクマが目に止まりました。
そのハチクマは五島列島から東シナ海にかけての風向きが良くないのに飛び出して行ったのです。そして100kmくらい沖に出たときでしょうか、時間経過とともに風向きが変化してそのハチクマが渡るには最適な北東からの風に変わったのです。ハチクマにとっては追い風、美味しい風に変わったのです。
あのハチクマは何時間か先に追い風に変わることを予測して東シナ海に飛び出していったのでしょうか?本当のことはハチクマに聞かないと分からないのですが、もし天気が好転することを確信して行ったのなら、ハチクマには天気を先読みする能力があることになります。
本当のことはタカ長には分かりませんが、とても興味のあるハチクマの動きでした。
天気の先読みと言えばタカ長はアカハラダカで面白い経験をしています。
佐世保の烏帽子岳に行ったときです。観察地は晴れ、風はありました。
その日九州の南には台風がありました。そのためかどうかアカハラダカは動かないのです。私がその日観察したのは早朝の4羽だけです。到着が遅れた宝塚からの鳥友は1羽のアカハラダカも見ることが出来ませんでした。
「アカハラダカの予知能力には参ったなぁ」と頭を抱えたのは宝塚の鳥友です。
烏帽子岳と対馬の内山峠は無線で連絡していましたが、内山峠からの連絡でもアカハラダカがまったく動かない、と言うことでした。小さくて弱いタカほど天気の変化を機敏に感じるのでしょうが、それにしてもその日のアカハラダカは九州南方の台風を自分の目で見ているように感じたものです。
ハチクマにしろ他のタカにしろ天気の変化にまったく無関心では自然界で生きていくことは出来ないでしょうから、程度の差はあっても彼らは彼らなりに天気の変化を予測する能力を持っていると考えるのが順当なような気がします。
本当のところはタカ長には分からないのですが、、、、、、、。