タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の裏山~7月7日

2012年07月07日 | 山歩きから

 雨は上がりました。しかし、すっきりと晴れたわけではありません。わが裏山は厚い雲の下。

 今日は七夕ですが、この天気では彦星は織姫に遭えないのでは、、、、、と心配しています。

    

 今日のお目当てはこのウスキキヌガサタケでした。例年この時期に姿を見せるこのキノコを見るためにいつもの場所に行きました。しかし、そこで見たのは4本だけです。

 しかし、その場所から少し離れて所にこのような群落。この登山者の人たちが数えておられましたが、、、、それによるとこの一角だけで50本くらいあったようです。この場所に限ったことではありませんが、ウスキキヌガサタケが50本もはえているのを見るのは初めてのことです。

 でも、でも、、、、これまでの雨で傷んだのか、まともな姿をしたものはほとんどありませんでした。そのためきれいな画像を紹介できないので、、、、雨に打たれたウスキキヌガサタケを数多く紹介します。数で勝負ですね。

     

 詳しいことは知りませんが、、、、左が言ってみればタマゴの状態で、右が出始めの状態です。右の白く見えるキノコのようなものの中からあっという間にウスキキヌガサタケの軸の部分が伸びてきて、、、、

    

 右の写真は軸の部分が伸び始めたところでしょうか。それがのびきると同時に頭の部分の付け根あたりから黄色いスカートのようなネットが出てきます。ネットが出始めて20分もするときれいなスカート状になるのですが、それまでに要する時間は20分くらいです。肉眼で見ていてもネットが出ていることを確認できます。

        

        

        

        

          

 こうしてみると雨に打たれて、まともな状態で生えてきていないことが良く分かりますね。四日も降り続いた今回の雨は、ウスキキヌガサタケには気の毒な雨だったようです。

 わが裏山のこの一角では例年見ることが出来るキノコですが、全国的に見ると多くはないようです。Wikipediaによると、分布しているのは宮崎、徳島、高知、山口、広島、京都と記されています。それらの県でも普通に見ることが出来るわけではないはずで、わが裏山でも限られたところで見られるだけです。

 程度の差はあっても絶滅危惧種には違いないようですね。

         

 わが裏山はたとえばスポンジが水をいっぱい吸い込んだ状態になっています。登山道に水が流れているところもあります。この雨が登山道の落ち葉を流して歩きやすくなったところもあります。

 雨による倒木は、今日歩いたコースではほとんど目立ちませんでした。倒木のためにルートが閉鎖された状態になると面白くないのですが、、、、今のところその心配はないようです。

 このウスキキヌガサタケは食用になると聞いたことがあります。中華料理の高級食材だとも聞きました。今日現場に居合わせた登山者によると食用に良いのはこのウスキキヌガサタケより、色の白いキヌガサタケだと言うことでした。しかし、タカ長にはその食べ方も分かりませんから、、、、その二つのキノコの差などはどうでも良いことです。

 きれいな姿だけ見ればそれで満足なのですが、、、、、雨上がりの今日はその願いも届かなかったようです。