タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

バードソンの思いで

2012年07月14日 | バードウォッチング
 今日も雨です。隣町では時間雨量が30ミリを超えたと報じられていましたが、最近はこの程度の雨では驚かないようになりました。50ミリは普通(?)で、100ミリを超えないと大雨ではないような、、、、。

 仲間のゼネコンOBが言っていました。彼らの仕事では作業を進めるにあたり時間雨量の想定もしているようですが、その時間雨量は50ミリ程度(ハッキリした数字は忘れたので正確ではありません)を想定しておけば大丈夫だったようです。しかし、最近のようすを見ると50ミリ程度の雨は普通に降っている感じがします。OB氏も最近の状況には詳しくないようでしたが、タカ長のような素人が考えても、屋外で仕事をする彼らはこれまでの想定以上の雨が降ることを前提に安全対策などを進めないといけないようになってきたようです。

 それもこれもベースにあるのは地球温暖化、私たち一人ではどうにも出来ないことですが、、、、、しかし、何だか怖い世の中になってきたようですね。

 さて今日の話題です。この写真をご覧下さい。

         

 少し古い写真です。タカ長の頭に止まったヒガラです。あの頃はふさふさしていたなぁ。

 とある年、私たちは日本野鳥の会広島県支部チームの一員としてバードソン(バード・レース)に出場しました。野鳥の会が主催する全国大会、公式チームとしてのエントリーです。と言ってもタカ長は運転手役でメンバーはタカカノたち女性軍でした。

 このレースは朝の5時に開始しこの日のうちに何種類の野鳥を確認するか、その種数を競うものです。競争ですから多くの会員がサポートします。選手は鳥を見る機械のようなもので、その「機械」に鳥を見せるために多くのメンバーが先回りして鳥を探し、その「機械」に鳥を見てもらうために奔走します。

 私たちの出発点は広島県では鳥の名所として知られている臥龍山でした。その臥龍山のふもとにある旅館で前泊、バードソン本番にそなえていました。

 私たちは本番にそなえた下見のために「雪霊水」のところにいました。ときは初夏、小鳥たちは繁殖期です。ヒガラも巣材を求めて飛びまわっています。

 そのヒガラがタカ長の頭髪を気にいったのでしょうか、頭の上に止まり、、、両足を開き、、、、、指を広げて、、、、、タカ長の頭に爪を立て、、、、、、腰を下ろして(本当かいな)、、、、、ウントコドッコイショ、、、、と言う感じで、少なくなってきたタカ長の頭髪をくわえて引っ張り始めたのです。その様子は、、、、もちろんタカ長には見ることが出来ませんが、、、、本当に一生懸命引っ張っている感じがしました。

 その話を前泊の宿で仲間たちにしても、、、、、皆は半信半疑のようでした。ところが、、、、ところが、、、、

 本番の日、下見のときより増えた仲間たちとともに雪霊水のところに行き、、、、

 ここにこのように立っていてたら、、、、、、と前日の状況を説明していたら、、、、、前日と同じ木の枝先からヒガラがやって来て、、、、またまたタカ長の頭に止まり、、、、前日と同じようなことを始めたのです。

 上の写真はこのときに仲間が撮ってくれたものです。

      写真はネットより借用

 ヒガラが人の頭に止まって頭髪をねだることは普通にあることなのか、、、、、それとも珍しいことなのかは知りません。

 この顛末を日本野鳥の会の機関紙に投稿したら採用されたので、おそらく珍しいことのはずです。タカ長にとって面白かったのは、同じことが一度ならず二日続けておきたことです。

 あのヒガラは巣材にひどく困っていたのか、それともタカ長の頭髪がよほど魅力的だったのか、、、、、その答えはヒガラに聞いてみないと分かりません。

 野鳥が人の頭に止まることは無いことはないようです。

 タカ長のイギリス人の鳥友から聞きましたが、、、、、彼の友だちの頭に上にタカが止まったことがあったそうです。場所はもちろんイギリスでのこと。タカの名前はチョッと忘れましたが、、、、たしかチョウゲンボウだったと言ったような、、、、、。

 その友だちはそのとき飛び上がったそうです。小型とは言えあの爪とくちばしを持ったタカに止まられては、、、、いくらふさふさした頭髪の持ち主でも飛び上がりたくなりますね。