タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

鳥友逝く

2010年02月06日 | バードウォッチング
親しい鳥友が帰らぬ人に

 親しい鳥友が逝きました。享年73。早すぎた別れでした。



 その鳥友を含む私たちは本当に多くのところに行きました。北は北海道から南は九州。東は遠くカナダのバンクーバー、西は韓国、、、、、etc.

 その中で一番の思いではバンクーバーでの探鳥。最後までその話をしていました。彼女にとっても私たちにとっても貴重な思いでだったのです。



 今日は多くを語りません。ただ、仲間たちと多くの思い出を共有できたことを、おそらく彼女も胸に秘めて旅立っていったはずです。ひと足早く逝ってしまいましたが、その鳥友はいつまでも私たちの胸に生き続けます。安らかに眠ってください。

   ひそやかに 鳥友(とも)逝く朝の 余寒かな (タカ長)

 私たちはその鳥友から多くの思い出を頂きました。そのことに心から感謝しています。

                                       合掌

ベトナムの旅から~その23

2010年02月03日 | 旅行のことなど
ハムロンの丘

 カット・カットの滝での探鳥を終えた私たちは車でサパの町に帰りました。やれやれ、一安心です。あの道を徒歩で帰ってくるのは健脚組み(?)のタカ長たちでも「ノーサンキュウ」です。



 午後の予定はハムロンの丘での探鳥。

 ハムロンの丘、標高1750m。町の東側にある白い石灰岩がニョキニョキと突き出た丘陵地帯で、その景観が龍の顎に似ているからハム=顎 ロン=龍 と言われているとガイドブックに書かれています。ここでは「丘」と書かれていますが、実際に行った感じでは、私たち日本人のイメージでは「丘」ではなくて「山」と言ったほうが正解です。ガイドブックによっては「ハムロン山」と書かれているものもあります。

 サパの町を北西に上ります。町の風情はどこかヨーロッパ的です。欧米系の観光客が多いことはすでに紹介しました。

 

 このメインどおりを右に折れて階段を上がります。坂と階段。バリアーフリーとは言いがたいサパの町です。この道にも店が出ています。



 一段上に上がってサパ教会の前を通ります。どのガイドブックにも載っているサパ協会です。

 1920年にフランス人によって建てられた教会。1954年のディエンビェンフーの戦いでフランス軍が敗れると同時に教会も一部破壊されたが、その後十数年にわたって修復されてきた、とガイドブックには書かれています。サパでは唯一の石造りの建物として知られ、サパのランドマーク的な存在になっています。

 教会の左に見える、山頂に塔が立っているのがハムロンの丘。これを丘といいますか?

 左側の道を右方向に進みます。



 この通りにもずらりと屋台が並んでいますがお客さんはほとんどいませんでした。昼過ぎのこの時間はオフの時間なのでしょうか?

 この通りの左奥がサパ教会になります。この通りをカメラ位置に直進すると、タカ長の目にはかなり立派なホテルがありました。しかし、マーさんに聞くと五つ星ホテルではないそうです。

 そのホテルのゲートの前を、この画面で言えば右側に曲がったところがハムロンの丘の入り口になります。



 ここがチケット売り場。マーさんは一人15000ドンの入園料を払います。ドンで言うとかなり高額の入園料のように見えますが、大雑把に言えば75円ですから高いとは言えません。このようにドンを200で割ると円になります。

 ハムロンの丘への登りは私たちには「山登り」しているように思われました。朝はカット・カットの滝まで延々と下ってきているのです。その上りに一部車を使っているとは言え、標高差にすればおそらく500mくらいは歩いているのです。



     この写真は一緒に行ったNさんの撮影です。

 サパ湖とサパの町。

 サパ湖に沿って左右に見えている道がメイン通り。右に行くとラオカイの町に下りてゆきます。私たちのホテルはその道を左に左に行ったところで、このカメラ位置の後ろ側の方向になります。

 この写真を見ても、アジア的と言うよりヨーロッパ的なイメージをもたれるはずですが、それがサパの町、ベトナムの町なのです。



ベトナムの旅から~その22

2010年02月02日 | 旅行のことなど
カット・カット滝の探鳥を終え

 

 カット・カットの滝は人気の観光地らしくて多くの観光客が集まってきました。この滝を見ることが一番の目的なのでしょうが、この写真を撮ったカメラ位置の後ろには、ベトナムの民族舞踊を見せる小さな小屋もありました。私たちが訪れたときは時間的に早かったのか、踊り子たちが舞台の上で音あわせをしていました。

 探鳥を終えて帰るまでには営業を始めましたが、結構多くの観光客が入っていました。自分の目で見ていないのでどの程度の踊りなのか分かりませんが、滝を見物したついでに短時間のショウが鑑賞が出来ると言うことで人気があるのかもわかりません。



 上の写真の左側に向けて帰り始めました。大きな道を起点にすれば、時計回りに回ってもとの位置に帰るようです。来た道を登ることを考えるとゾッとするのですが、傾斜のゆるいのぼり道を、それも初めての道を歩くことで気分的にはずいぶん救われたような気がしました。



 この頃には天気はすっかり回復し、青空が広がってきました。直射日光は当りますが、このあたりでも標高は1000mを超えていますから、蒸し暑さもなくて快適でした。ちなみにサパの町が1600mくらいで、今回の探鳥旅行で行った最高地点はトラムトン峠で、標高は1900mくらいあります。

 ベトナムにしてもマレーシアにしても南の国で、私たち日本人には暑い国と言う印象がありますが、標高1000mを超えると快適です。1900mまで上がると南国と言うイメージはありません。後日紹介しますが、早朝探鳥のときなどは長袖のシャツの上に山用の雨具を着用するくらい冷えます。サパの町でも冬には雪も降るようです。



 このような棚田のそばの道を歩きながら高度を上げてきました。別の場所では一家総出で(?)収穫しているところもありました。10月初めが刈りいれ時期なのでしょうか?

 

 カット・カットの滝のところに流れ込む川に架かるつり橋を渡ってしばらく行くと車の通る広い道に出ました。

 つり橋の下の河原では水牛を洗っている子供たちがおり、その風景を西洋人カメラマンが撮影していました。アジア的な写真が撮れるのかも分かりません。

 車道に出てしばらく上ると車が待っていました。救われたような気がしましたが、それを見ると「私は17歳だ、もっと歩こう」などと心にもない冗談を言ったものです。そのすぐ前までは「私は70歳だ、、、」と弱音をはいていたのですが、迎えの車を見たとたん元気になったものです。

 前にも話したように、セブンティーンセブンティを使い分けるジョークは、この旅が終わるまで続きました。

ベトナムの旅から~その21

2010年02月01日 | 旅行のことなど
カット・カットの滝へ

 今日、2月1日は朝から雨。今日もまた内勤(?)です。平素で歩くことの多いタカ長は、雨の日は雨の日の過ごし方があります。家でパソコンに向かって、、、、と言うパターンが多いのです。



 さて、ベトナムの話です。

 前回紹介したように、サパの町から広い道をドンドン下り、そのあと左側の小さな道に入ってまた下がり、このようなゲートみたいなものを過ぎてまだ下っていきます。



 ふり返るとサパの町ははるか上です。あの塔のある山のふもとがサパの町ですが、広角レンズで撮った写真では高さを感じませんね。この写真は空が晴れてきたことを記録したかったのです。サパの町の方も、反対側のファンシパンの山の方も晴れてきて、もう雨の心配はなくなったようです。



 そこからしばらく下りると何やら観光地らしいところに出ました。しかし、私たちは急いでそこに下りてゆきません。鳥を見ることが優先されるのです。

 こんなに長く下りてくるとは夢にも思っていませんでした。そもそもこの日の予定を確認していなかったのです。遅めの食事を採るつもりでホテルを出た、くらいの気持ちでした。長距離を歩く心の準備が出来ていなかったので、実際以上に距離を感じたのかも分かりませんが、それにしても長く歩かされました。



 カット・カットの滝です。

 ここは水の交差点になっています。滝のある斜面が私たちが下りてきた方向ですが、道とは距離があってこの流れには気がつきませんでした。この画面の手前から向こうに流れる川と、画面の向こうの滝の落ち口あたりに右から流れてくる川があります。その三つがここで合わさって画面の奥の方向に流れていくのです。

 ここには多くの観光客がいました。私たちも滝見物もしましたが、ここに来た主目的はこの滝ではありません。



 右から流れ込んでくる川のなかを忙しく飛び回っているこの鳥を見ることが主目的でした。この鳥はカワヒタキと言います。これはオスです。


 
 図鑑によるとサイズは15cm。とにかくじっとしていない鳥です。

 実はこのときはポケットに入る3倍ズームのコンデジしか持っていませんでした。探鳥のつもりでなくて、朝食を採る程度の軽い気持ちでしたから、、、、、。

 このカット・カットの滝には後日もう一度訪れました。上の2枚の写真はそのときに撮影したものです。このときもかなり長時間粘りましたが、なかなか気に入った写真を撮らせてくれませんでした。もともとそれらしい写真が撮れるような機材を持ち込んでいるわけではないので大きな期待はできませんが、それにしても1枚や2枚くらいピントの来た写真を撮りたかったのです。本当のところは、、、、、。

 この程度の写真が良いほうですから、文字通り証拠写真を撮っただけですね。