タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の釜山~5月17日

2010年05月17日 | タカの渡り観察
観察最終日を迎えました

 最終日は霧。モーテルの回りも霧でした。観察に行ってもダメ???

 しかし、ほかに行くところがないのです。行きたいところもないのです。そこで仕方なく(?)観察地に出かけました。



 着いてみるとここもまた深い霧。当たり前ですね。

 公園を散歩する人の姿もいつもより少ないようです。



 何もする事がないのでキジバトと遊びながら時間をつぶしていました。

 時間の経過とともにだんだんと明るくなってきて、8時半頃から晴れてきました。それを待っていたかのように1羽のハチクマが対馬を目指して飛び出してゆきました。

 「ヤッター、ゼロでなくて良かった」



 視界が開けてくると、時々観察地の前の山を飛ぶハチクマが見えてきました。渡るそぶりを見せないまま、何度か現れ何度も松の向こうに消えて行きました。そのようなハチクマが突然頭上に現れて大慌て、、、、、、。タカ長のウデでは後追いの写真しか撮れませんでした。



 カラスに追われるように海に飛び出してゆくハチクマがいました。同じように山の上を逃げ回る(?)ハチクマもいました。それらのハチクマが天気の回復を見て飛び出したのでしょうか?21羽の群れとなってコジェドの方向に渡って行ったのが今日のハイライトでした。

 観察中止にしなくて良かった、、、、

 今年の調査は最初から3日間霧にたたられたので、タカ長は弱気になっていたのですが、コウチョウの言葉に肩を押されて観察に出かけてよかったです。数は出ませんでしたが、今日のハチクマは距離が近くて楽しませてくれました。

今日の結果

   5月17日     霧のち晴

     観察者     タカ長 コウチョウ
     観察時間    5:50-12:00

        ハチクマ         35
        ハイタカSP         1

夕方の関釜フェリーで帰国します。この間このコンピューターが故障しなくてホッとしています。



今日の釜山~5月16日

2010年05月16日 | タカの渡り観察
太宗台展望所に集まる観光客とかけて

 釜山での渡り観察も今日と明日だけです。日数も少なくなりましたがタカの数もめっきり少なくなりました。



 横着をして昨日の画像を使用しています。

 私たちが観察地としている太宗台展望所には多くの観光客が訪れます。そこでなぞなぞです。

太宗台展望所に集まる観光客とかけて

         ムシクイ類と解く

      そのこころは声を聞かないと分からない

 如何でしょうか?座布団何枚でしょうか?

 この展望所を訪れる観光客はさまざま、アジア系の人が多いのですが、日本人、韓国人、中国人は非常に分かりにくいのです。今朝も中国人(もしくは台湾から??)の団体が来ていましたが、最初は韓国人の団体だと思っていました。しかし、すぐに彼らが中国語を話していることに気がついたのです。声を聞けばすぐに分かります。

 もっともタカ長の耳ではムシクイ類の声は簡単に識別できません。でも、例えばセンダイムシクイはタカ長でも判断できます。と言うことでこのなぞなぞを思いつきました。

 そのようなことを考えるほど暇だと言うことです。

今日の結果

   5月16日     快晴のち晴

      観察者      タカ長 コウチョウ
      観察時間     5:50-11:30

          ハチクマ         15
          サシバ           2

   数は少なくなりましたが、昨日より近かったのがせめてもの慰めです。

帰国を直前にして

  明日夕方のフェリーで帰国します。そろそろ帰国人日をしないといけないのですが、、、

  モーテルの上の竜頭山公園から何やら太鼓の音が聞こえてきたので出かけてみました。

  コウチョウは先週の日曜日に行って韓国の伝統芸能を見ているのです。



 出かけてみると「ウリガラク ウリマダン」と言うイベントでした。

 「ウリ」とは「私たち」の意味。「ガラク」は「雅楽」と思えるのですがこれはタカ長の勝手な判断です。「マダン」とは「広場」とか「庭」の意味があるはずです。

 プログラムを見ると「お年寄りには伝統文化の郷愁を、、」
           子どもと青少年には昔の韓国文化をその場で体験できる生き生きした教育の現場とありました。

 このイベントは2010年5月5日から㋆25日までの毎週日曜日、15:00から16:30まで
        竜頭山公園野外常設舞台で行われています。

 ただ、7~8月は事情によって変更、キャンセルされる場合があると書かれていました。



 今日の公演は
       「清州(チョンジュ)招待公演(国内室内楽団ライム)
                    とありました。

 ライムは2009年に創立された国際室内楽団で、耳で聞く音楽だけではなく五感を満足させる総合芸術を追い求めています。

 韓国語の司会、演目の紹介なのでタカ長にはアナウンスの内容はまったく分かりませんでした。この歌い手さんは最初はお客さんに歌の指導をした後この衣装で再登場、歌を歌ってくれました。その声量は日本人にはない豊なものでした。



 その公演を多くの人たちが鑑賞していました。

 そのそばを何台もの大型バスが行き来していました。欧米系の団体もいましたが、日本人らしき団体が一番多かったようです。それらのバスは10~15分間竜頭山公園にとどまってすぐに去ってゆきました。

 団体旅行って何だろう、、、、などと考えながらその公演を1時間だけ見て帰りました。

 タカ長は色々忙しいのです。



今日の釜山~5月15日

2010年05月15日 | タカの渡り観察
タカの渡りは落穂ひろいの段階にはいったようです

 今朝も晴。視界は昨日以上にクリアで風もなく、、、、、、



 港に停泊している船も何かの置物を置いたみたいに浮き立って見えます。

 遠くの山もはっきり見えます。しかし、この方向、コジェド方向には海面低く煙のように見えるものがただよっていました。これが邪魔をしたのかどうか、虹浦の成績は悪かったようです。



 対馬もはっきり見えました。昨日のように言い訳不要の写真が撮れました。

 ズームして引き寄せると、、、、、



 このようになります。対馬の地形は知らないのでこの山の名前は分かりませんが、太宗台から見ると対馬のほぼ中央にこのような山が見えます。晴れれば近いのです。日本と韓国は隣の国であることを実感する写真ですね。



 タカの渡りは落穂ひろいの段階にはいったのでしょうか?その落穂ひろいも最近のように機械化された田んぼでは多く拾えるでしょうが、今日の観察地は昔の勤勉なお百姓さんが稲刈りを済ませた後で拾うようなものです。気象条件は良いのにほとんど飛んでくれませんでした。たまに現れても頭上を高く飛んでいくだけです。タカ長観察地で見ているようなものです。写真になる高度にはまったく現れませんでした。

 写真に撮れそうなのはいつものイソヒヨドリとリスくらいです。リスは動きが早いので写真に撮れませんでしたが、今日はじめてゲットすることが出来ました。

韓国は間違いなく臨戦態勢です

 と素人の私が言って良いくらい南北の関係は緊張しているようです。黄海でおきた沈没事故がその原因です。

 今朝観察地に行く途中で警戒中の陸軍の兵士に会いました。10名くらいの小隊で全員が従を持っていました。間違いなく実弾入りでしょう。いくら能天気なタカ長も彼らにカメラを向ける気にはなれませんでした。



 観察に前の海には連日韓国海軍の艦船が現れます。

 これは潜水艦(向こう側を右側に航行中)と駆逐艦(左に航行中)をワンショットにおさめたものです。この面に、少なくともタカ長より詳しいコウチョウの話では、この駆逐艦は最新型のその次のもの、つまり二番目に新しいタイプだそうです。



 週末の今日も多くの観光客が観察地にやって来ます。傍目にはまったく緊張感は感じませんし、私たち外国人も普通に旅を続けることが出来ます。

 しかし、軍事境界線に近いところは緊張していてDMZの中の野鳥を研究している韓国人研究者もその中に入るには大変な苦労が伴うようです。これまでタカ長は3回その中に行っていますが、今は外国人が立ち入ることは不可能だと言うことのようです。

 今年の観察は、韓国が南北に分断され朝鮮戦争が正式には終わっていない、人類史上最長の休戦中の国であることを実感させる観察だと言えそうです。

今日の結果

  5月15日     晴のち曇

     観察者     タカ長 コウチョウ
     観察時間    5:50-12:00

         ハチクマ         20
         サシバ           4
         ハイタカSP         3

     今日の虹浦はハチクマの渡りは見えなかったようです。
     20対0 野球ならワンサイドゲームですが渡り観察では次元に低い戦い(?)
     紅浦軍の競争しながら観察しているわけではありませんがはじめて一矢を報いることができました。

     このようなことを喜んでいるわけではありません。

     明日も明後日も大きな期待は出来ませんがほかに行きたいところもないので観察に通います。そして予定通り17日のフェリーで帰国します。

     何かの間違いでも良いのですが一発花火が上がらないかなぁ

     もっともそうなると帰るのがつらくなりますが、、、、、。

     そのようなことは、幸か不幸か先ずありえません。

今日の釜山~5月14日

2010年05月14日 | タカの渡り観察
完全に期待を裏切られた今日の渡り



 観察開始早々、展望所のすぐ上を山口県方向へハチクマが1羽渡っていきました。

 あわててカメラで追ってもピントがくるまでに時間がかかってシャッターが落ちる頃には完全な後追い姿です。まだ明けきらぬ空、海の上を羽ばたきながら飛んでいくハチクマです。

 

 天気は晴。観察地の上は快晴。波は穏やか。

 ここに来て初めて対馬も見えました。クリアではありませんが肉眼でも何とか見える状態です。



 しかし、写真に撮るとほとんど写っていませんでした。あの船の向こうに見えたのですが、、、、、。

 渡りの結果は期待はずれでした。早朝は何も飛びませんでした。7:19に11羽が東側を流れていくまで何も出ませんでした。その10分後観察地の上を9羽が流れて行っただけ、といえる内容です。あとはほとんど出てくれませんでした。



 言い訳のようですが眠っていたわけではありません。このように小さなツミも見逃さないように快晴の空を見つめていたのです。しかし、渡らないものはわたりません。

 このツミを含めてサシバ、ハチクマが稜線の上に数回現れましたが、どれもこれも渡る気配はありませんでした。何が気に入らないのでしょうか?

今日の結果

  5月14日    快晴

     観察者     タカ長 コウチョウ
     観察時間    5:50-11:30

         ハチクマ          27
         サシバ            3

   以上がすべてです。今日の雰囲気では最終段階???

   土日も天気予報が良くなったのでもう日とがんばりして月曜日のフェリーで帰国する予定です。

   もうヒトヤマ来ることを期待していますが、どうやらそれは片思いに終わりそうですね??????。


今日の釜山~5月13日

2010年05月13日 | タカの渡り観察
このところ寒い観察が続いています

 釜山での渡り調査も終わりに近づきました。正直言って疲れもたまってきています。

 今日も例によって例の如し。重い体を引きずるようにして観察地にたどり着きました。



 海の一部が光っているだけで一面の曇り空。無風。

 このところ寒い観察が続いていますから無風はありがたいのですが、そのため斜面上昇風が吹かないのか、早朝はまったくタカの動きがありませんでした。ちなみに昨日12時の気温が12℃、今日は14℃ありました。無風の時間は少なくて風がありますから体感温度は一桁になっています。じっくりと体が冷えてくる感じです。

 タカ長もコウチョウも冬支度で観察しているのです。5月も中旬になると言うのに冬支度で観察、初めて経験しているようです。そのため夏ズボンはカバンの中に眠っています。長袖の下着が再登場しています。冬用の手袋を着用してもまったく苦になりません。
 徒歩で帰ってモーテルの部屋に入っても暑さをほとんど感じません。

 夕食を採りに待ちに出るときはダウンのジャケットを着て出ることもあります。昨日はダウンのベストの上に夏用のコートを着て出ました。このところそのような日が続いています。

 暑いのが苦手なタカ長としては有難い天気です。もし、Tシャツで過ごすような暑さが続いていたらバテバテになっていたかもわかりません。



 早朝から観察を始めてもまったく鳥が動きませんでしたが、7時過ぎ台湾チームの到着早々観察地の右前から1羽のハチクマが姿を見せました。それを合図のように次々と現れて10分ほどのあいだに68羽が対馬方向へ渡って行きました。



 ゆっくりと時間をかけて高度を上げて雲の中に消えていくこともありましたが、そのグループが再び小さな青空の中を流れて行くのをゲットした写真です。

 

 今日の渡りはこれまでと違って早朝に集中しませんでした。10時台に72羽、11時台に131羽を記録しました。そのほとんどは観察地の西側の高空に現れました。そのため肉眼的にはほとんどゴマ粒のような大きさです。久しぶりにタカ長観察地で見ている気分がしました。このような時はキョージュに探してもらったらもっと増えていたかも???

 今日も台湾のCさんの視力に助けられました。たまには彼より早く見つけることもありましたが、そのような時は「たまにはCに勝たないと、、、」などと言ってはしゃぎながら観察を続けました。彼の目は良くて台湾チームの人も「Cの目はタカの目だ」と言ってました。

 この時間最初の2~3羽を見つけたのをきっかけに次々と流れて来るのが確認されて30羽以上になることもありました。ちょっとしたことで今日の数字は大きく左右されていたかも分かりません。

 今日も300になりませんでした。私たちにとって非常に厚い300の壁だと言えそうです。



 タカ長カメラが珍しくゲットした動きの早いチゴハヤブサです。海側から入って来て観察地の前で高度を上げて山の向こうに消えて行きました。北向きの渡りと言うことになります。



 タカ長たちの仲間が帰国したのが5月5日でした。5月6日は雨で観察はお休みでした。台湾チームがこの観察地に来られたのが5月7日のことです。それから一週間、観察する対象は違っていても皆タカが好きな仲間たちです。言葉は不自由でもシッカリと交流を深めることが出来ました。
 彼らのお陰で楽しい一週間をすごすことが出来ました。これまでに無い経験です。本当に有難うとしか言いようがありません。

 彼らの仲間は7名のグループです。その7名すべてが台湾からではありません。1名が香港から、もう1名は中国の江西南昌市から参加された人です。このことは彼との筆談で知ったのですが、日本に留学経験のある仲間の話では、彼は建設会社の社長さんだと言うことでした。いずれにしても彼らは金銭的にも恵まれた人たちなのでしょう。皆さんカメラ機材も高級品を持っておられました。

 タカ長とコウチョウを加えて「私たち三人、ビンボー」とCさんが言っていました。彼と別れるとき「キープインタッチ、これからも交流を続けましょう」と言ってくれました。

 タカ長に新しい友達、台湾の仲間が増えました。これからは彼らの観察結果をネットで見ても、その意味はまったく違ってくるような気がします。一つ一つの数字が生き物として見えてきそうです。

 台湾チームの皆さん有難う。謝謝、多謝(ダシャ)Thank you コマッスムニダ。とにかく有難うございました。

 ご存知のように謝謝(シェイシェイ)は中国語の「有難う」ですが、台湾でそれを使うのは中国本土から来ている人で、台湾の人は多謝を使う、とCさんが言っていました。

今日の結果

   5月13日    曇時々晴

      観察者      タカ長 コウチョウ
      観察時間     5:50-13:00

          ハチクマ         286
          サシバ            6
          チゴハヤブサ         1
          トビ             2

 奇しくも11日と同じ数字になりました。なかなか300を超えませんね。



 


今日の釜山~5月12日

2010年05月12日 | タカの渡り観察
やっとそれらしくなりました

 韓国に来て18日になりました。やっとそれらしくなったようです。

 と言うのは渡りの話ではありません。観察を終わって公園入り口まで歩いて帰っていますが、その道中で3回も韓国人に間違えられて何やら話しかけられました。公園入り口からはバスでナンポドンに帰りますが、そのバスのなかでも何やらものを尋ねられました。タカ長もコウチョウも韓国人らしくなってきたのでしょうか???



 毎朝5時頃タクシーに乗って公園入り口まで通っています。モーテルを出て大通りに行くまでにタクシーをつかまえることが出来ます。今日もモーテルの角でタクシーに乗ることができました。

 タクシーを降りて30分以上歩きます。体が目覚めていないので結構きつい道になります。ひとりではなおさらつらいはずですが、二人で話しながら行くと案外早くつく感じがします。昨日はその道中で15羽のハチクマを見ました。私たちにはハチクマが一番の精力剤、自然に足が速くなってきます。



 昨日の風もおさまり最高の渡り日和、だと思えたのですが、期待に反してなかなか渡ってくれませんでした。



 数は多くないのですが朝早い時間は頭上で帆翔してくれました。写真を撮りながらカウントできて、それも光線状態が良いなかで撮ることができたのがせめてもの慰めでしょうか?



 台湾のCさんも同じハチクマを撮りましたが、タカ長との差は歴然です。言うまでもないことですが、、、、、、。彼の写真は後日メールで送ってくれるそうです。その写真をタカ長ブログにアップする了解を得ていますから楽しみにお待ち下さい。



 観察地のハヤブサが繁殖に失敗したので台湾チームも暇なようで、このイソヒヨドリを熱心に撮影していました。彼らは明日午前中までの太宗台滞在になります。

 台湾チームがいてくれたお陰で楽しく渡り観察が出来ました。そればかりではありません。Cさんの卓越した能力に色々助けられました。心から感謝しています。

 一週間も同じところで観察していると親しくなります。台湾情報も仕入れました。タカ長の心の磁石は南を向き始めています。

今日の結果

   5月12日    晴

    観察時間    5:50-13:00

       ハチクマ        85
       サシバ         17
       ツミ          13
       トビ           2

    トビが渡ったのは10:09。10倍の双眼鏡の視野からほとんど消えるまで追いましたが引き返す様子は見えませんでした。

    ただでさえ少ない今日の渡りですが、何が気に入らないのか8:40にサシバ2、ハチクマ2の引き返しを記録したのは初めに合計9羽の引き返しを記録しました。

    上記の数字は実際に渡ってタカの数であることは言うまでもないことです。


 

今日の釜山~5月11日

2010年05月11日 | タカの渡り観察
やっとそれらしくなってきたようですが、、、

 今日は晴。早朝観察地に着くまでに15羽のハチクマが飛んでいるのを見ました。このハチクマは今日のカウントに入っていませんが、タクシーを降りて早々にハチクマが見えて重い体も軽くなる思いでした。



 観察地に着く直前、最後の直線を歩いているとき、展望所の屋根の上を津島方向に向けて出て行くハチクマを確認しました。歩きながら数えたのが3+9。

 それから忙しいカウントが始まりました。



 展望所の西側の松の木の下から沸きあがってくるようなハチクマ。タカ長カメラではなかなかピントが合わなくて、、、、



 しかし、順光方向なのでタカ長でも何とかそれらしい写真が撮れそうでした。と言っても数えるのが優先、写真に集中していたらこの時間は良い写真が撮れたはずです。もちろん機材もウでも良くないとだめでしょうが、、、、、。





 写真を撮る人には駄作でしょうが、タカ長としては上出来の写真です。

 7時台には31羽、36羽などの群をカウントしましたが8時前頃から東よりの風が強まり、海上には白波が目立つようになりました。



 8時台にはいると渡りは急にペースダウン、ほとんど渡らなくなりました。海上へ出るかでないかで引き返すハチクマとはべつに、渡りとして記録したハチクマの引き返しを15羽記録しています。全面白波、とは言えないかも分かりませんが、昨日とははるかに強い風が吹いていたはずです。

 そのなかを10:27に9羽のハチクマが対馬を目指して渡っていきました。双眼鏡でかなり沖まで出て行くのを追いましたが、見た目では風をまったく感じさせませんでした。

 ともあれ300羽ちかくの渡りを記録することが出来ました。タカ長観察地よりも、虹浦の記録よりも少ない今シーズンのテジョンデですが、この風がおさまれば明日も飛んでくれるのではないかと言う期待を持たせる今日の渡りでした。

今日の記録

  5月11日     晴

    観察時間    5:50-13:00

       ハチクマ        286
       サシバ           7
       ツミ            9
       ハイタカ          1

  週末の天気予報は良くないようです。とすると残されたチャンスはあと3日。明日当たり大当たりを期待したいのですが、、、、、、、。


今日の釜山~5月10日

2010年05月10日 | タカの渡り観察
今日の釜山~5月10日

 今日も4時過ぎに起きて観察に出かけました。

 昨夜の天気予報では太陽と傘が並んでいました。その間を取って曇???

 テジョンデ公園の入り口でタクシーを降りて30分~40分かけて観察地までアップダウンのある道を歩きます。その途中で小さな雨が降りました。傘も雨具もいらない程度の雨です。

 観察地は風力4~5程度の西風が吹いていました。その風のなかを最初の1羽が山口県方面に向けて出て行きましたが、しばらく行くと渡ることを止めて引き返してきました。



 そのようなことが4回くらいありました。多いときは一度に4羽、西よりの風に向かってゆっくりゆっくりとコジェド方向に向かいました。しかし、これも山側に引き返して来ました。しかし、そのなかの1羽は何とか行きたいのか、風に向かって再度飛び出しました。でもやはり無理とみたのか山の中に隠れてしまいました。

 その後8時過ぎから1時間くらい雨が降りました。その雨も上がり風もおさまり、見た目には天気も良くなったのですが、その後は何故かまったく飛ばなくなりました。



 これは対馬方向に飛び出してタカ長の前を引き返して行くハチクマです。

 その風のなかをそれまでと同じように頭上をコジェド方向に向けて超スロースピード(対地速度)で3羽のハチクマが飛んでゆきました。その行き先は相棒のコウチョウさんに見てもらいました。

 彼によりとそのハチクマに右側(北側)から出てきた5羽と合流して津島方向に一気に渡って行ったそうです。出発を逡巡していたハチクマが3羽のハチクマを見て合流したのかも分かりません。

ハヤブサとカケスの物語???

 その後まったく飛ばなくなりました。そのため暇で暇で、、、、、

 タカ長たちも観察地の前のハヤブサと遊びました。



 ハヤブサが止まっている枯れ木にカケス(ミヤマカケス)が飛んできました。

 「おいおい、何しているのだぁ、ここは俺のとまり場だぞ」

 と言いたそうなハヤブサを無視して止まっているカケス。



 ハヤブサは完全に無視されているようですね。何かを食べている風でした。

 ハヤブサが高いところにいるとこのカケスとて怖いはずですが、標高差がほとんど無い場合は問題ないのでしょうか?このあたりの事情はハヤブサの専門家、御大に聞かないと何ともいえません。



 そのあとカケスはハヤブサの上に飛び上がりました。完全に無視された状態のハヤブサは呆れ顔???アップしてみるとぽかんと口を開けているような気がします。(もちろんそのようなことは無いでしょうが、物語的にはそのように見えます)



 話はそれだけで終わりませんでした。

 何とそのカケスがハヤブサめがけて飛んだのです。びっくりした(?)ハヤ太郎君はあわてて飛び出しました。手前に枯れ木の幹があるのが気にいらないのですが、写真にはハヤ太郎君の両足が写っています。



 カケスに追われたハヤ太郎君、仕方なく沖にある岩礁をめがけて飛んでゆきました。
 映画一巻の終わりです。


 その様子は台湾チームも撮影しています。タカ長と同じフロアではCさんともう一人日本に留学経験のあるメンバーが撮影していました。

 そのメンバーに聞くと台湾でも台北の北の海岸地帯の岸壁でハヤブサははんしょくしているそうです。しかし、岸壁のくぼんだところに巣をかけているので見ることも困難で、写真に撮ることはほとんどできないような話でした。

 そのためにわざわざ台湾から釜山に来ているようです。

 写真中心にハヤブサを見ていないタカ長には気がつかないことですが、これほど近くでハヤブサの行動の一部始終を終日見ることの出来るところはほかに無いのかも分かりません。

 先日台湾チームが撮影した写真の中には小さなフクロウの仲間(種の特定はタカ長には出来ていません)をつかまえているのがありました。つかまれたフクロウは両目を一杯にあけていました。チームの人に聞くとパソコンで拡大してもバッチリ撮れていたそうです。

今日の結果

  5月10日     曇一時雨

     観察時間     6:00-11:30

         ハチクマ        8

   最初に紹介したハチクマ以外は渡りませんでした。いや、正確に言うとそのあとまったく飛んでくれませんでした。
   台湾のCさんは「今日はタカのホリデーです」と言っていました。
   台湾でもタカ長観察地と同じようかことを言うのですね。


今日の釜山~5月9日

2010年05月09日 | タカの渡り観察
早朝から飛んだので期待したのですが、、、、、

 5月9日・日曜日。母の日。

 韓国でもカーネーションを贈る習慣があるようで、数日前からあちらこちらでプレゼント用のカーネーションを売っています。今日買って今日贈るのはチョッとタイミングが遅れたような気がします。売れ残りを買うことになるので良い商品もありません。

 タカ長も一昨日ひと鉢買ってモーテルにプレゼントしました。丁度そのときオーナーの母親らしき人がフロントにいたのでグッドタイミング、そのためかどうか昨日からは部屋の掃除がよくなったような気がしています。早朝5時にはモーテルを出て午後早めに帰ってくる生活パターンを理解してくれたようです。



 観察地に到着して観察準備が出来る前に南東方向へ渡って行った4羽のハチクマのうちの1羽です。撮影準備もまったく出来ていませんが、その近さを理解していただくためにあえて紹介しました。270ミリで撮ったトリミングなしの画像です。

 これは幸先よいと喜んだのですが、その後は散発、10:15と10:30に16羽と19羽の柱が立ったあとはまったく飛ばなくなりました。



 早朝に出ていたこの雲が悪いのか?と言いたくなるようでした。

 本当に、本当に何も飛ばなくなりました。9:30前から南よりの風が強くなりましたが、渡りに影響するほどの風とは思われません。その風(彼らにとっては向かい風)をまったく気にする様子も無くハチクマやサシバがパラパラ渡っていました。在庫切れ???早く補充してドカッと出てもらいたいのですが、、、、、、。



 少ないハチクマのなかでトビ吉おじさん好み(?)のハチクマが撮れました。尾羽を微妙に調整しながら飛んでいるところです。

台湾チームも暇なようでした



 ハヤブサを観察に来られている台湾チームも今日は暇なようでした。

 タカ長たちが観察しているフロアの下にある食堂の前が展望用の(?)通路になっています。そこからはハヤブサをまじかに見ることが出来るので台湾チームのカメラが並んでいます。時々かららの様子を見るのですが、今日はハヤブサの動きも悪いのか、この崖に帰ってこないのか、彼らも暇をもてあましているように見えました。

 タカの渡りも研究しているCさんも何度もタカ長たちのところにやって来ました。韓国のカメラマンもいますから、このところの観察地は韓国語ばかりでなく中国語、日本語そして英語と4ヶ国語がとびかっています。日本での観察では見られない風景です。

Cさんの写真技術もなかなかのものです。彼のブログで公開されていますから、関心のある人は是非ご覧ください。よろしくお願いします。

http://www.wretch.cc/blog/migratoryman/

 アドレスをmigratorymanとされているように、内外を問わず各地を渡り歩いて活躍されています。


今日の結果

   5月9日     曇  9時過ぎより南よりの風が強くなる

     観察時間     5:50-12:00

       ハチクマ          72
       サシバ           14

  以上がすべてです。巨済島・虹浦も飛んだのは6時台と7時台だけ、その後は飛ばなくなったようです。


今日の釜山~5月8日

2010年05月08日 | タカの渡り観察
やっとそれらしくなったようです

 今日も晴れ、早朝モーテルの窓を開けたら目の前の駐車場の屋根が濡れていて一瞬ドキッとしました。どこかから水が流れたのでしょう。前の道路は濡れていませんでした。



 今日も早朝から観察開始です。ここに写っているのは、黄海で事故を起こしたのと同じ型の艦船だと相棒が話していました。タカ長はこの面はまったく分かりません。



 今朝の出足は昨日より遅いようですが、早朝出るタカは低くて、時間の経過とともに高くなっていく傾向は同じです。朝はタカ長カメラでもこの程度は撮れます。



 初めて三桁になりました。と言っても102羽だとタカカノに10時頃メールを入れたのですが、、、

 1時間以上経過して11時30分前から突然飛び出してきました。出てくるところは観察地の正面、これまでは向かって右側(東側)が多かったのですが、この時間から出てくる場所と飛び去っていく方向が変わってきました。最初は対馬方向、後半は巨済島方向と、見事に分かれてしまいました。



 右は観察地を訪れている台湾のCさんのレンズ、左は相棒のレンズ。

 「オオワシとハイタカのようだ」とCさんが笑っていました。

今日の結果

  5月8日    晴れ

     観察時間    6:00-14:00

       ハチクマ         184
       サシバ           47
       トビ             1
       ツミ            12
       ハイタカ           1

   トビは4羽のハチクマとともに対馬方向へ渡ってゆきました。それと関係するかどうかは分かりませんが、韓国で発信器をつけた2羽のトビは韓国南部と対馬の間を行き来している、とキム・ソンヒョン研究員が話していました。




 観察中にハチクマと同じコースを同じ方向にウが渡ってきた、と思って撮ったのですが、写真で見ると違うような気もします。何なのでしょうか?タカ長カメラの反応は遅くて、良いタイミングをとらえていません。展望所の陰に隠れる直前にやっと3枚シャッターを切ることが出来ました。