タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の釜山~5月7日

2010年05月07日 | タカの渡り観察
霧が晴れると、、、、、、

 昨日の雨が霧を流してくれました。

 

 見慣れた風景が戻ってきました。観察地から見る対馬方向、まだ完全に明けきらない時間から観察開始です。

 6時22分3羽のハチクマが対馬より東方向に向けて飛び立っていきました。



 しかし、観察地の前から飛び出して流れていく方向は東側、逆光になる方向です。観察から見える方向すべてに注意を払っていたつもりですが、観察地の前の山から飛び出してくるところは何故かほとんどすべて同じでした。朝は逆光になるところです。そして飛び出して流れていく方向は太陽をまともに見る方向です。そのため短時間に種別を判断する必要がありました。

 と言ってもハチクマかサシバですから難しくはありません。ハイタカ属がいろいろ同じ方向から流れてくるとタカ長としてはお手上げ状態になりかねないのですが、、、、。



 光線状態が良くてこの程度です。しかし、その数は少なく、この時間にはタカの高度も高くなっていきます。タカ長カメラとウデでは対応できなくなります。



 青空のなかに白く写っているのは雲ではありません。松花粉です。霧が晴れると松花粉の飛散がひどくて黄砂状態、すぐ目の前の風景も白く霞むようでした。シャツも帽子も観察機材も粉だらけの状態です。
 もし、松花粉アレルギーの人がおられたら死ぬ思いをされることになりそうです。今日は外出禁止、どんなにタカが好きでも空を見上げることは出来ないはずです。

世界は狭い???

 9時過ぎ台湾からのグループがハヤブサの調査のために太宗台展望所に来られました。

 最初は韓国の人かと思ったのですが、話している言葉が違うので聞いたら台湾からの人たちでした。その中の一人は一昨年ベトナムのタムダオで行われたARRCNのシンポジュームで会ったCさんでした。ベトナムであったときは色白の青年だと言う印象があったのですが、今日会ったCさんはたくましく日焼けしていたので最初はまったく気がつかなかったのです。

 彼らは13日まで滞在されるようです。Cさんたちはハヤブサだけでなくタカの渡りに関しても、写真に関してもタカ長たちよりはるかにレベルの高い人ですから、もし機会があれば色々話し合って見たいものです。

 今朝も観察地に到着早々チゴハヤブサを写真にゲットしていました。タカ長の目ではその存在さえ見ることが出来なかったのに、、、、、。Canonのカメラに500mmの望遠レンズをセットしていましたが、あの重いレンズを一瞬で操作できるのは若さなのでしょうか?タカ長の腕力ではカメラを持つだけでも大変なことで、チゴハヤブサの動きを追うことなど不可能です。

 そのチゴハヤブサはタカ長たちにはまったく見えていなかったので、どの方向からどのように飛んだのかはまったく分かりません。当然のことでしょうが、タカ長たちの記録にはのせることが出来ません。



 タカ長がやっとゲットしたハヤブサです。朝から2羽のハヤブサが観察地の周りを飛び回っていました。一度は2羽のハヤブサが協力して1羽の小鳥を取るところを見ることが出来ました。小鳥は何だったか分かりませんが、1羽のハヤブサをかわしたと思ったらそこに別のハヤブサがいたわけですから逃れることが出来なかったのでしょう。2羽のハヤブサの見事な連係プレーでした。



 ともあれ観察地に青空と青い海が戻ってきました。週末の天気予報は良いので、その間に次の山がやってくることを願っています。

 大きな山の到来は何時になるのでしょうか?気になるところです。

今日の結果

 5月7日    曇のち晴れ 西よりの風 2~3

    観察時間    6:00-13:00

         ハチクマ        53
         サシバ         11

  ハチクマは9時までに51羽を記録しました。9時23分からはまったく飛びませんでした。

  2005年の調査のときはハチクマが出る時間とサシバが出る時間が見事に分かれましたが、今日のサシバはハチクマと一緒に海を越えて行きました。



雨の日の鳥ヤさんは

2010年05月06日 | タカの渡り観察
雨の日の鳥ヤさんは暇で暇で、、、

 未明から雨。当然観察はお休みです。

 部屋で洗濯などして時間をつぶしましたが、それでも暇なので雨の上がった11時ころ外に出ました。先ずロッテ百貨店のスポーツ用品コーナーに行って見ていたら気に入ったものがなくてソミョンのロッテに足を伸ばしました。特別な目的があるわけではありません。



 昼はこのような軽い冷麺を食べて、、、、。夕食は豪華に海鮮鍋にしたいからです。

 ソミョンから再びナンポドンに帰って喫茶店でひと休みしました。世界的に有名なチェーン店で、、、、



 コーヒー一杯を頼んで、ほんとにのんびりと休養しました。だんだんと眠くなったので、、、、



 足をテーブルに投げ出して、表の通りを見ながらウトウト、、、、。

 タカ長は2時間くらい粘りましたが、それくらいは可愛いものです。ここは多くの学生が集まって勉強をしています。私が入ったときにいた学生3人組は、私が帰る時もまだ勉強をしていました。おそらく半日単位でいるのではないでしょうか?それで店がペイするのか、そのようなことが気になるくらいみんな粘っています。

 

 夕食は豪華に(?)海鮮鍋。



 このように食べやすい大きさに切ってもらって煮込みます。



 これが出来上がり状態です。写真で見ると豪華ですが、、、、、。

 本当は値段ほどのものではありませんでした。昨年もきましたが、この一年で質が落ちたようです。近くにロッテ百貨店で出来て、客がそちらに取られてしまったようです。私たちがいた19時前後、夕食には良い時間のはずですがお客は一組か二組だけでした。素人目にも分かる客の減少です。

 客が少なくなったので従業員の質まで下がったように感じました。昨年は確か2回行ったはずです。最初行って良かったので、次は別の仲間を連れて行ったのですが、今夜の状態では二度といくことは無いはずです。

 来年来たときは店がなくなっているのではないか、と言うのが相棒と私の共通した認識ですが、果たしてどのようなことになるのでしょうか?


今日の釜山~5月6日

2010年05月06日 | タカの渡り観察
恵みの雨(?)が降っています

 釜山は雨になりました。この雨があの霧を流してくれると恵みの雨になるのですが、、、、、。

 明日と明後日は晴れ予報が出ています。その後の予報はあまり良くないので、渡り観察前半戦はこの二日にかけたいと思っています。

 今回の旅は天気に泣かされています。

 4月25日に韓国に着いたときは晴れ、KTXの車窓から見るナムサンのサクラが見ごろを迎えているようでした。

 4月26日は曇、天気予報より良いようでした。



 キム・ソンヒョン研究員(左端)に案内されてカンファドのクロツラヘラサギの繁殖地を見せていただきました。



 干潟の沖にあるこの岩礁で繁殖しています。双眼鏡で見ると白い鳥が確認できました。フィールドスコープで見ると黄色に見える鳥もいましたから、夏羽になったクロツラヘラサギもいたのでしょう。

 ボートに乗れば簡単に近づくことの出来る岩礁ですが、キム・ソンヒョン研究員の話では、地域住民を教育しているのでそのようなことは起こらないということでした。何でもないような話ですが、そのような規制が確実に守られるところが韓国のすごいところだとタカ長は感じています。どこかの国だとそのような規制を無視して近づく釣り人なのがいるはずですが、、、、、、、。

 この日のハイライトは、、、、、、、



 潮が満ちてくるにしたがって近づいてくるシギチ観察。キム・ソンヒョン研究員はそのようにセットしてくれていたのですが、この時間になると雨が降ってきました。

 写真には夏羽のクロツラヘラサギが見えると思いますが、時にはカラシラサギとクロツラヘラサギがスコープの視野にワンショットでおさまったりして、贅沢な時間でした。



 鳥たちが近づいてくるに従い雨も強くなりました。

 近くにあった農業用の車の幌の下で雨を避けながら探鳥しましたが、それにも限度があり、もっとも良い状態で見ることが出来ないまま探鳥を打ち切ることになりました。

 その雨は一夜で上がりましたが、その後も天気に泣かされることになります。


今日の釜山~5月5日

2010年05月05日 | タカの渡り観察
今日も霧でしたが、、、、、、

 5月5日は韓国でもこどもの日です。釜山でも有名な観光地である太宗台公園には多くの家族ずれが訪れ賑わっていました。



 しかし、今日も霧でした。町のほうは晴れていても影島の南部は霧につつまれていました。蓬莱山は晴れていましたが、タカ長の韓国語能力では登山口にさえ行くことが出来ません。天気は悪くても定点観察地に行く以外には選択肢が無いのです。



 昨日よりは少しは良いのですが、しかしタカが見える状態ではありませんでした。

 皆さんの足も重いようです。かく言うタカ長も同じでしたが、、、、



 しかし、ゼロではありませんでした。霧の状態がいくらか良くなった8時半前から9時過ぎにかけてハチクマとサシバの渡りを記録することが出来たのです。次元の低い話ですが「ゼロでなくて良かった」と言うのが最初の1羽を見たときの偽ざる気持ちです。



 二枚の写真は同じ個体です。9時前に現れ対馬方向に羽ばたきと滑翔を繰り返しながら渡ってゆきました。晴れてはいないので写真的には良くないでしょうが、まぁ証拠写真にはなっているはずです。



 9時頃から深くなった霧が10時過ぎにはいったん明るくなり、観察地の下で釣りをしてる人が見えるまでに回復したのですが、それもつかの間で再び霧につつまれてしまいました。

 視界が回復するかどうか分からないので今日も早めに店じまいしました。



 こどもの日の今日、公園の入り口には多くの人で賑わっていました。一般の車も観光バスも進入禁止になったので、公園入り口は駐車場に入る車で混雑していても、一歩公園のなかに入るとご覧の通りです。

 今日の結果

   ハチクマ     17
   サシバ       4

 以上がすべてです。三日続きのゼロにならなくて良かった、と言う程度の数字ですね。

 明日は雨予報、その天気が回復したあとに期待をつないでいます。


ロッテ百貨店が開店していました

2010年05月04日 | タカの渡り観察
ロッテ百貨店が開店していました

 何年も前から聞いていたことですが、影島の入り口にロッテ百貨店が開店していました。11階建ての百貨店です。昨年行った時はかなり高いところまで工事が進んでいました。



 しかし、工事が完成したわけではありません。何階だか忘れましたが隣にはホテルが出来、そこには高い塔が立つようです。言ってみれば一期工事が完成しただけですべてが終わったわけではありません。

 さっそく屋上まで上がってみました。バカと煙は高いところに上がる、と言うたとえのままの行動ですね。屋上は公園風になっていてそこには屋外コンサートも出来るスペースもありました。

 その向こうでホテルの工事が進んでいます。



 左下に見えるのが釜山の町と影島をつないでいる橋です。タカ長たちは毎日早朝にタクシーでこの橋を渡り、影島の最南端の太宗台公園の入り口まで通っています。



 これはもう一本の橋です。橋の向こうが影島です。

 ご覧のように手前の町は晴れていても、影島のほうは霧に覆われています。

 早く晴れてくれないとタカの渡りを見ることが出来ません。

 今日から観察を始めた巨済島も同じような状態だと言う報告が入りました。

 いつ晴れるのでしょうか?気になるところです。




韓国からこんにちわ

2010年05月04日 | タカの渡り観察
釜山からこんにちわ~ネットが出来た、、、、

 何故かしらネットが開通しました。出来なかった原因も、回復した原因も不明ですが、とにかく更新できます。まさか釜山は日本に近いからタカ長ブログを見ることが出来る、と言うことも無いでしょうが、、、、、、、。

 予定通り5月2日の夜に釜山に入りました。

 5月3日から観察するために太宗台展望所に行きましたが、そこは深い霧の世界でした。釜山の町の霧が晴れても影島の霧は晴れなくて、、、、特に島の南端部の状態が悪いようです。



 これはハチクマが現れる方向。ほとんど見ることが出来ません。

 ハチクマを見ることをなかばあきらめていたら突然3羽のハチクマが現れて、この画面の右から左に飛んでゆきました。肉眼でハチクマと分かる近さです。渡り行動ではなくて島の南端の山の端を飛んだだけのようです。本来の渡りはこのカメラ位置のうえを次の写真方向へ出て行かないといけません。

 渡っているのかいないのか???とにかく霧のため観察できない状態が続いています。



 この屋根を越えていけば対馬方向になります。

 しかし、昨日も今日も渡り行動を見ることは出来ませんでした。



 観察地の近くでミヤマホオジロがさえずっているのを見ました。タカ長としてははじめて見るミヤマホオジロのさえずりです。ジョウビタキのさえずりは過去何回も見ていますが、、、、、。

 

 良いことがないのでカササギを撮って見ました。韓国名で「カッチ」と言います。その語感にならって今回の調査が「勝ち」になってくれると嬉しいのですが、、、、、、。



 実は視界が少しだけ良くなったときにハチクマを撮ることができたのです。2枚だけシャッターを押すことが出来ました。このハチクマも西南西の強い風に乗ってほとんど一点に止まっていました。渡り行動とは思えない状況でしたが、このハチクマがどうなったかは霧に隠されて確認できませんでした。

 今年の韓国の天気はいつもとは違うようです。

 釜山に帰ってからそれらしい気温になりましたが、それまでは寒いと思ったことはあっても暑い思いをしたことはありません。いつもとは違う天気が深い霧をもたらしているのでしょうか?

 明日意向の天気予報は悪くないのですが、霧の状態がどうなるかは不明です。

 早くハチクマの渡りをこの目で見たいのですが、、、、、、、。