島から電話が入った。
「検察は、小沢の金額が大きい。そしてやり方が汚い、というのが理由付けだ」
「しかし、それで小沢の右腕を逮捕というのは乱暴のような気がするが」
「それは建前で、本音は小沢潰しだ」
「やはり、そうか」
「小沢を潰して一番喜ぶのは誰」
「自民党だが、それ以上に喜ぶのは霞ヶ関だ」
「官僚帝国か」
「まあ、そういうところだな」
「漆間が国策捜査を示唆したことを、河村官房長官がフジテレビで喋った」
「ああ、河村は口が滑ったのか、意図的だったのか」
「我々は、それを7日(土曜)の早朝に公表したが、漆間のオフレコだった。7日の時点ではメディアに出ていない」
「河村は己の責任逃れと、漆間への当て付けだろう。 職責上は河村が上司だが、実際は漆間が上だ。 その辺の感情問題もある」
「漆間は事務次官会議の議長で、東大法学部卒、公安系の警察の親玉だった」
「官僚帝国でいえば、人事院総裁の谷公士が総統だとすると、漆間は官僚内閣制の総理大臣だ」
「そうすると検察情報は得てのものか。それで今後の進展は・・・・・」
しばらく島との電話は続いたが、今、ここで明らかにする訳にはいかない。
さて3月8日の麻生の支持率は朝日新聞で、13%から14%へと少し上昇したが数字的には変わらない。麻生不支持は70%と高い。しかし民主も自民も支持が3~5%下がった。そして小沢は党首を辞任すべきだとするのが50%を超えた。
さて、1993年5月というから16年前に書かれた小沢一郎の著書「日本改造計画」を本棚から出し再び読んでみた。そこにはこう書いてある。
「企業や政治団体による政治献金は政党のみとし、政治家個人への献金は禁止すべきだ。政治家と特定企業、団体との関係について疑いを持たれる余地をなくし、国民の政治不信を払拭する。政治資金規正法違反者には公民権停止処分にし、違反の言い逃れを封じる為に連座制を適用する」と明確だ。
ここで、時間をさかのぼる。1993年6月18日、野党が提出した宮沢内閣不信任案に、自民党の小沢・羽田グループ39名が賛成し、宮沢内閣を潰した。5日後の6月23日に小沢・羽田Gは自民党を離党し、新生党を結成。衆院が解散され総選挙になったが自民党は過半数割れの敗北を喫し、宮沢内閣は総辞職に追い込まれた。そして小沢は日本新党の細川護煕を首班にして、連立内閣を樹立。自民党は野に下った。この「日本改造計画」が出版された1993年5月20日というのは、小沢の決起宣言だったのだ。しかし、その著書の内容から今の小沢は大きく逸脱している。「政治団体」などという得体の知れぬところから3億円の献金を貰って「私は知らない。秘書がやったこと。相手を詮索しない」と言うのは「連座制の適用」を謳った自身の著書は何だったのか。だから小沢は同時に「税金による政党助成金」をその本の中で訴えている。今、民主党は政党助成金を110億円ほど我々の税金から貰っている。
権力と検察は、西松事件の先に小沢の致命傷となる本命を抱えているという。それを見据えての第一秘書逮捕だと漏れ聞こえてくる。それが表に出るかどうかは本ページも分からない。今、自民党は「献金返還ラッシュ」で混乱状態だ。しかし例えば、小泉さんの政治資金報告書には多くの団体から得体の知れない現金が山と積まれているのだが、その山は入山禁止なのだろうか。3月に衆院で不信任案提出、参院で問責をと小沢が語り始めたその矢先、満を持した官僚帝国は、怒りの雷鳴を轟かせ、帝国の軍団は小沢城に襲いかかっているかのように見える。さて官僚帝国は、企業向け融資保証拡大などとテレビで宣伝しつつ、たった2万円の飴で田舎の老女を喜ばせているが、その先には貧困者を直撃する消費税アップと医療費値上げが待っている。老齢の1割医療負担は現在暫定休止状態で、選挙後に値上げが待っているのを国民は知らない。そして派遣切り、大量の失業者、高齢者医療崩壊、介護崩壊、母子家庭崩壊、年金崩壊の現実が累々と巷に満ちているのだ。
(じゅうめい、低くボレロを口ずさむ)
「検察は、小沢の金額が大きい。そしてやり方が汚い、というのが理由付けだ」
「しかし、それで小沢の右腕を逮捕というのは乱暴のような気がするが」
「それは建前で、本音は小沢潰しだ」
「やはり、そうか」
「小沢を潰して一番喜ぶのは誰」
「自民党だが、それ以上に喜ぶのは霞ヶ関だ」
「官僚帝国か」
「まあ、そういうところだな」
「漆間が国策捜査を示唆したことを、河村官房長官がフジテレビで喋った」
「ああ、河村は口が滑ったのか、意図的だったのか」
「我々は、それを7日(土曜)の早朝に公表したが、漆間のオフレコだった。7日の時点ではメディアに出ていない」
「河村は己の責任逃れと、漆間への当て付けだろう。 職責上は河村が上司だが、実際は漆間が上だ。 その辺の感情問題もある」
「漆間は事務次官会議の議長で、東大法学部卒、公安系の警察の親玉だった」
「官僚帝国でいえば、人事院総裁の谷公士が総統だとすると、漆間は官僚内閣制の総理大臣だ」
「そうすると検察情報は得てのものか。それで今後の進展は・・・・・」
しばらく島との電話は続いたが、今、ここで明らかにする訳にはいかない。
さて3月8日の麻生の支持率は朝日新聞で、13%から14%へと少し上昇したが数字的には変わらない。麻生不支持は70%と高い。しかし民主も自民も支持が3~5%下がった。そして小沢は党首を辞任すべきだとするのが50%を超えた。
さて、1993年5月というから16年前に書かれた小沢一郎の著書「日本改造計画」を本棚から出し再び読んでみた。そこにはこう書いてある。
「企業や政治団体による政治献金は政党のみとし、政治家個人への献金は禁止すべきだ。政治家と特定企業、団体との関係について疑いを持たれる余地をなくし、国民の政治不信を払拭する。政治資金規正法違反者には公民権停止処分にし、違反の言い逃れを封じる為に連座制を適用する」と明確だ。
ここで、時間をさかのぼる。1993年6月18日、野党が提出した宮沢内閣不信任案に、自民党の小沢・羽田グループ39名が賛成し、宮沢内閣を潰した。5日後の6月23日に小沢・羽田Gは自民党を離党し、新生党を結成。衆院が解散され総選挙になったが自民党は過半数割れの敗北を喫し、宮沢内閣は総辞職に追い込まれた。そして小沢は日本新党の細川護煕を首班にして、連立内閣を樹立。自民党は野に下った。この「日本改造計画」が出版された1993年5月20日というのは、小沢の決起宣言だったのだ。しかし、その著書の内容から今の小沢は大きく逸脱している。「政治団体」などという得体の知れぬところから3億円の献金を貰って「私は知らない。秘書がやったこと。相手を詮索しない」と言うのは「連座制の適用」を謳った自身の著書は何だったのか。だから小沢は同時に「税金による政党助成金」をその本の中で訴えている。今、民主党は政党助成金を110億円ほど我々の税金から貰っている。
権力と検察は、西松事件の先に小沢の致命傷となる本命を抱えているという。それを見据えての第一秘書逮捕だと漏れ聞こえてくる。それが表に出るかどうかは本ページも分からない。今、自民党は「献金返還ラッシュ」で混乱状態だ。しかし例えば、小泉さんの政治資金報告書には多くの団体から得体の知れない現金が山と積まれているのだが、その山は入山禁止なのだろうか。3月に衆院で不信任案提出、参院で問責をと小沢が語り始めたその矢先、満を持した官僚帝国は、怒りの雷鳴を轟かせ、帝国の軍団は小沢城に襲いかかっているかのように見える。さて官僚帝国は、企業向け融資保証拡大などとテレビで宣伝しつつ、たった2万円の飴で田舎の老女を喜ばせているが、その先には貧困者を直撃する消費税アップと医療費値上げが待っている。老齢の1割医療負担は現在暫定休止状態で、選挙後に値上げが待っているのを国民は知らない。そして派遣切り、大量の失業者、高齢者医療崩壊、介護崩壊、母子家庭崩壊、年金崩壊の現実が累々と巷に満ちているのだ。
(じゅうめい、低くボレロを口ずさむ)