本木雅弘の素顔。
27歳の時、プライベートで1ヶ月間、インドを旅した。ガンジス川に、ごく自然に人間の遺体が流れていた。そこで、「おくりびと」の構想が生まれたという。納棺師の役を演じる為に、「納棺の場に立ち会いたいと無理を言ってお願いした。そこにはどんな空気が流れているのかを知りたかった。その空気感を理解できなければ、納棺師を演じることはできないと思った」。
そこで出会ったのは、「お婆さんの遺体でした。足がとても冷たくて、でもまだ魂はそこに残っているようでした。家族の人たちは、納棺が進む過程で、その死を徐々に受け入れ、納得していくのだと実感できました」。
俳優のキャリア25年。 「実は役者という仕事に対して、挑戦的ではない。 もっと意欲的であるべきなんでしょうが」 と本木は謙遜する。挑戦的で意欲的であるからこそ、本木雅弘であることを隠して、実際の遺体に触れるのだろう。大河ドラマで徳川慶喜を演じたことがある。 悪くはなかったが、生硬さは残った。「おくりびと」では納棺師の役作りと共に、チェロの練習に励んだ。撮影中も常にチェロを抱えて移動し、現場の片隅で練習した。「全くのど素人だったが、今ではチェロは趣味」 になった。「どんなにがんばっても役者は、かけらしか表現できない。それがもどかしい。でも、見る人に、かけらの奥深くにあるものを汲み取ってもらえたら」。義理の母である樹木希林は言う、「本木さんは芸能界向きじゃない。真面目な人よ」。
★
昨日の田原のサンプロ。
竹中平蔵と亀井静香のバトル。カンポの宿の不正入札を巡り、郵政民営化の是非を議論していたが、なぜ竹中平蔵が叩かれるのか、郵政は民営化になっていないからだ。郵政が民間企業であれば、社長の西川が国会に呼ばれることはない。不正入札だ、などと批判されることもない。契約自由であり、カンポの宿をオリックスにタダでくれてやっても何の問題もない。ただ贈与税を払うだけの問題であり、法的には株主代表訴訟のリスクがあるだけだ。本ページでは何度も指摘しているが、日本郵政株式会社は名前だけは私企業だが、株式は100%総務省が保有しているし、実態的にも民間企業ではない。これを民営化したというのだから小泉・竹中の虚言である。2005年に郵政民営化法が成立し、2年後の2007年10月に株式会社になった。しかし、完全民営化するには12年かかることになっており、総務省が元締めであり、日本郵政機構が実際の郵政の運営に当たる。肝心の郵政株式会社は会社運営について何の権限も持っていない。郵政株式会社は郵政機構の委託会社にしか過ぎない。 つまりアルバイト会社である。200兆円を抱える巨額郵貯の基本法は郵政省時代の郵便貯金法であるが、郵政民営化法成立に伴い廃止になった。しかし、何と日本郵政が株式会社になった途端、その郵便貯金法は、そのまま秘かに復活したのだ。つまり郵政は民営化どころか国営のままなのだ。民営化を実行するなら、法律制定後3年以内に完全民営化を断行するべきであった。郵政官僚の死に物狂いの抵抗により、小泉・竹中は実を捨てて名を取ったということだ。
☆
田原は妖しげに古賀誠を呼び、墓掘り番人の顔を持つ男と喋っていた。そこで感じたのは、自民党には人材がいなくなったという実感だ。田原は自身の情報では、今選挙をやれば、自民190、民主230で与野党逆転になると古賀を脅かしていたが、自民党はそれ以上に負ける。歴史的惨敗だ。しかし古賀は支持率を気にしながら政治をやるものではないと開き直っていたが、民意を無視する密室政治は既に過去のものになった。なぜ自民党は惨敗を予測されるまでに落ちぶれたのか。一番の原因は小選挙区制であり、本質的には世襲議員による劣性遺伝が自民党を駄目にしていったのではないか。小泉、安倍、福田、麻生の4代続いた世襲総理を見れば、頷ける。
(ムラマサ、鋭く斬る)
27歳の時、プライベートで1ヶ月間、インドを旅した。ガンジス川に、ごく自然に人間の遺体が流れていた。そこで、「おくりびと」の構想が生まれたという。納棺師の役を演じる為に、「納棺の場に立ち会いたいと無理を言ってお願いした。そこにはどんな空気が流れているのかを知りたかった。その空気感を理解できなければ、納棺師を演じることはできないと思った」。
そこで出会ったのは、「お婆さんの遺体でした。足がとても冷たくて、でもまだ魂はそこに残っているようでした。家族の人たちは、納棺が進む過程で、その死を徐々に受け入れ、納得していくのだと実感できました」。
俳優のキャリア25年。 「実は役者という仕事に対して、挑戦的ではない。 もっと意欲的であるべきなんでしょうが」 と本木は謙遜する。挑戦的で意欲的であるからこそ、本木雅弘であることを隠して、実際の遺体に触れるのだろう。大河ドラマで徳川慶喜を演じたことがある。 悪くはなかったが、生硬さは残った。「おくりびと」では納棺師の役作りと共に、チェロの練習に励んだ。撮影中も常にチェロを抱えて移動し、現場の片隅で練習した。「全くのど素人だったが、今ではチェロは趣味」 になった。「どんなにがんばっても役者は、かけらしか表現できない。それがもどかしい。でも、見る人に、かけらの奥深くにあるものを汲み取ってもらえたら」。義理の母である樹木希林は言う、「本木さんは芸能界向きじゃない。真面目な人よ」。
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昨日の田原のサンプロ。
竹中平蔵と亀井静香のバトル。カンポの宿の不正入札を巡り、郵政民営化の是非を議論していたが、なぜ竹中平蔵が叩かれるのか、郵政は民営化になっていないからだ。郵政が民間企業であれば、社長の西川が国会に呼ばれることはない。不正入札だ、などと批判されることもない。契約自由であり、カンポの宿をオリックスにタダでくれてやっても何の問題もない。ただ贈与税を払うだけの問題であり、法的には株主代表訴訟のリスクがあるだけだ。本ページでは何度も指摘しているが、日本郵政株式会社は名前だけは私企業だが、株式は100%総務省が保有しているし、実態的にも民間企業ではない。これを民営化したというのだから小泉・竹中の虚言である。2005年に郵政民営化法が成立し、2年後の2007年10月に株式会社になった。しかし、完全民営化するには12年かかることになっており、総務省が元締めであり、日本郵政機構が実際の郵政の運営に当たる。肝心の郵政株式会社は会社運営について何の権限も持っていない。郵政株式会社は郵政機構の委託会社にしか過ぎない。 つまりアルバイト会社である。200兆円を抱える巨額郵貯の基本法は郵政省時代の郵便貯金法であるが、郵政民営化法成立に伴い廃止になった。しかし、何と日本郵政が株式会社になった途端、その郵便貯金法は、そのまま秘かに復活したのだ。つまり郵政は民営化どころか国営のままなのだ。民営化を実行するなら、法律制定後3年以内に完全民営化を断行するべきであった。郵政官僚の死に物狂いの抵抗により、小泉・竹中は実を捨てて名を取ったということだ。
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田原は妖しげに古賀誠を呼び、墓掘り番人の顔を持つ男と喋っていた。そこで感じたのは、自民党には人材がいなくなったという実感だ。田原は自身の情報では、今選挙をやれば、自民190、民主230で与野党逆転になると古賀を脅かしていたが、自民党はそれ以上に負ける。歴史的惨敗だ。しかし古賀は支持率を気にしながら政治をやるものではないと開き直っていたが、民意を無視する密室政治は既に過去のものになった。なぜ自民党は惨敗を予測されるまでに落ちぶれたのか。一番の原因は小選挙区制であり、本質的には世襲議員による劣性遺伝が自民党を駄目にしていったのではないか。小泉、安倍、福田、麻生の4代続いた世襲総理を見れば、頷ける。
(ムラマサ、鋭く斬る)