新宿酒場ロン (3・25)
島、本宮、絵美、銀さん、洋子ママが揃った金曜日の夜10時。
「皆、元気そうだな。ワルはしぶとい」(笑)
「しかし、あまり元気でもない」
「そうね、心が晴れないわ」
「そうだな、こういう時だからな」
「爆発の緊急連絡が来たときは、ちょうど福島の双葉町にいた。大きな爆発音と白い煙が立ち上がった。駅前には私服の男たちが集まっていた。そして、すぐにここから立ち去れと声をかけられた」
「相手の身分を聞いたのか」
「答えなかったが、東電関係だろうな」
「さて、今晩(3・25)7時半からの菅の官邸会見を聴いた」
「たった10分間の中味の無い話、そして前もって決められた質問3社、朝日新聞、NHKとジャパンタイムス」
「なるほどのメンバーね」
「その中で、被災者の仮設住宅計画を聞いていたNHK記者がいたが、愚か者だな」
「山口だな、NHKの大バカ記者」
「福島原発の、生きるか死ぬかの重大局面で、仮設住宅など総理に聞く問題ではあるまいに」
「そういうこと。原発隠しのNHK。そしてNHKの解説もひどい」
「さて、福島原発はどうなる」
「いずれにせよ、1から6号機まで廃炉は確定だが、コンクリートの石棺で封印するしか方法はないのかな」
「まさに原発墓だな」
「今でも、1号機から4号機まで放射能はジャジャ漏れだ。炉心溶融が起きていて、そこから放射能は漏れていると見た方が正しい。コバルトも中性子も検知されたということは、ファイナル・ステージの総員退避アラームだな」
「つまり、恐怖のメルトダウン」
「菅の会見(3・25)は、砂を噛むような味わいだった」
「日本の国旗国歌に反対した奴が、日の丸に敬礼するなど、欺瞞だな」
「反日・薄らバカのスッカラ菅総理」
★広瀬隆。
「広瀬隆の著書(原子炉時限爆弾)は的中したな。随分前に、(東京に原発を)というアイロニーに満ちた本を出したが、その当時は皆、笑っていたが」
「原発が爆発した後に広瀬さんの活動は活発になったが、広瀬さんは(本を書いたから、もう黙っていようと思ったが、菅直人、枝野、東電が余りにひどいので、黙っていられなくなった)」
「老骨にムチを打ったか」
「彼の発言と分析は的を射ていると思うな。原子力というのは危険が一杯で、これを人類がコントロールするのは不可能に近い。ところが、いつの間にか日本は原発大国になり、原発を批判する科学者は封じ込められ、闇に葬られた」
「これをリードしたのは、故・平岩外四と大勲位、大新聞の赤門党」
「平岩は東電の社長、そして経団連の会長に登りつめ、財界総理として恐れられた人物だった」
「電力マフィアを作った親分だな」
「この原発というのは超巨大利権に育った。原発建設には巨費が動く。東芝、日立、三菱の原発メーカー、スーパーゼネコンとそれにぶら下がる下請企業群、それらを統括する経産省、保安院、原子力委員会、そして今回わかったのは東大、京大、東工大の原子力教室が援護射撃に回ったというのは、当然と言えば当然の現実だな」
「彼らは都合の良い事実は喋るが、真実は語らない。しかも急所を突く質問には答えない」
「それは広島大と東大の放射線医学者も同じだ。澄ました顔をしているが、胡散臭い」
「東大医学部の中川は、放射性物質の野菜残留濃度の危険性を聞かれて、(危ない気がする)と答えていたが、それだったら俺でも言えるぞ」
「彼らの食い扶持はどこから出ているのか、だな」
「それに米国の核政策、GE,ウエスティングハウス(東芝)、核燃料の供給、再処理などなど、米国、フランスにとっても他人事ではない」
「世界で一番高い電気料金をむさぼる日本の電気独占企業が、悪魔の舌に転がされ、もがき苦しんでいる」
「クリーンでも安全でも安価でもなかった原発、現在55基が運転中で、計画を含めると70基にもなろうとしている」
「まるで暴走列車だな」
「原発は日本と我々の生死を握っている」
(ムラマサ、鋭く斬る)
今日(3・26)の時点で、被災地の避難所には食料は全く行き渡っていない。
宮城県の石巻市の避難所では、朝にパン1個を配給しただけで、あとは夕方までない。国には100万トン以上の備蓄米があるというのに、菅直人は何もしていない。