★国谷裕子と野田佳彦。
昨日(4・4)、NHKの国谷の番組に野田が出た。
国谷さんは時の総理に面して物怖じせず、相変わらず知的で教養を感じさせる。
そして静かなるパンチを野田に繰り出していたが、対する野田は相変わらず無機質な言辞を口から垂れ流していた。
まず野田は重要課題3点を挙げた。
それらは「復興」、「原発との戦い」、「経済再生」だと述べ、「社会保障と税の一体改革は待ったなし、決断する政治」と、言い放った。さらに加えて、「(増税をやらなければ)政治家になった意味が無い」とまで言い切ったのは、財務省にマインドコントロールされた、パペットの面目躍如ということだろう。
消費税増税は閣議決定されたが、社会保障については何一つ決められず、それどころか、社会保障の改革案は平成25年度、つまり2013年4月以降に国会に提出するという。だとするならば、社会保障案は陽の目を見ずに終了することになる。
なぜなら、2013年7月には衆参ダブル選が待っている。与野党の一大決戦の前に、民主党の社会保障案がすんなり審議され可決するとは誰も思わないだろう。
野田は消費税増税についてこうも述べた、「民主党内で長い時間をかけて議論した。手続きに瑕疵はなかった」。しかし時間をかけて議論しても、最後は未明の乱闘になったのはゴロツキ集団の本性であり、手続きに瑕疵があったからではないのか。
そもそも、民主党は消費税を上げないと訴えて、2009年総選挙に圧勝した。
そして「熟議をしながら与党がまとまる政治文化を作りたい」とな。それを言うなら、副大臣、政務官らが辞任したのは、どういう訳か。さらに多数の執行部役員が辞任願いを出したのは、どういう熟議だったのか。
消費税と言うのは貧困層に負担が大きいが、野田は臆面もなく、「赤字国債ではなく、安定財源として、すべての層で広く税を取る、それが消費税だ」。
それを言うなら「赤字国債を出さないために、官僚機構の改革、政治家が身を切る」と決断しなければならないはずだが。
官僚が甘い蜜として抱える特別会計207兆円余に切り込むことが急所であるのだが、それは聖域としてアンタッチャブルであり、そして医療介護は1兆円、毎年増えると他人事に言うが、医療介護の無駄にメスを入れなければ、日本は医療破綻に陥る。開業医のバカ高い年収、薬漬け、検査漬け、介護利権の医療実態を放置すれば、毎年1兆円も増えていくわけだ。
例えば、イギリスでは健康診断でレントゲン検査をしない。その理由は無用な放射線被曝を避けることと、無駄なコストをカットする為だ。
さて、国谷さんの番組で野田は正味15分ほど喋ったが、砂を噛むような美辞麗句を聞かされるだけで、何の感銘も受けなかった。
最後に野田はこう締めくくった「政治の信頼を取り戻し、行政改革、政治改革をやり、政治の真骨頂である志(こころざし)を国民が感じられるように頑張っていきたい」。
この無機質な言葉、やっぱり物言わぬ田んぼのカカシより劣る、ということだな。
★桜井充。
昨日(4・4)、参院予算委員会で民主党の桜井充は野田に質問していた。
そして質疑を繰り返したあとで、桜井充は満座の中で、こう述べた、
「真正面から質問すればするほど、野田総理は逃げていく」。
★東電。
ガレキの木くずを火力発電に使ってくれと要望したところ東電は「セシウムが付着するから駄目」と断ったという。
細野豪志よ、東電にガレキを燃やさせたらどうか。
ガレキは燃やしても問題ない、訳でしょ?
(ムラマサ、鋭く斬る)