武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

電気柵、イケメンのお父さんが死んだ日。  新国立、無責任のパス回し。

2015年07月22日 | 事件

★西伊豆町の電気柵事件。
イケメンのお父さん2人が子供を助けようとして感電死した事件。
働き盛りの40代、幸せ一杯の仲良し家族が一転、不幸のドン底に突き落とされるとは思いもよらなかっただろう。
家族の痛ましい悲しみを思うと、いたたまれない。

電気柵は対岸の自宅に住む男(79)がアジサイの花壇を動物から守るために約5年前に設置し、100ボルトのコンセントから電気を引いた手作りだったという。しかも最低限必要な漏電ブレーカーは取り付けられておらず、100Vが裸電線を流れていた。漏電ブレーカーがあれば、切れた電線が川に浸かっても、瞬時に電気が遮断されるから、助けようとした2人の父親は死ぬことはなかった。

この電気柵のセットは、ホームセンターや通販で普通に売られており、2万円から3万円が相場、市販セットの入力電源は乾電池使用の9~12Vで、しかも微弱電流のパルス方式だから、人間が間違って触れても、痛みを感じるだけで、ケガを負うことはないという。
少しのカネを惜しんで、重過失致死傷罪に問われ、しかも民事賠償は死者一人に付き、軽く1億円は超えるだろう。
ケガを負った奥さんと子供さんに掛ける言葉も見つからない。



★新国立。
都知事の舛添が、会見でこう言い放った。
「新国立の頓挫で誰がどういう責任を持っているかが全くわからない。これこそが無責任体制ニダ」とな。
安倍さん、ネズミ男に何か言われてますよ。
名付けて、無責任のパス回し。

 

★新国立の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)。
デザインや設計などで約60億円の契約を結んだが、ドタキャンの為、相当の金額が戻らないという。

オリンピック級スタジアムの世界の建設費用は500億円から600億円だというのに、2520億円をぶち上げて、すべてが頓挫した責任者は事業主体のJSCの理事長である河野一郎とナンバー2の吉尾啓介(文科省官僚の天下り)、彼らの責任は重大だ。

そもそもゼネコンの入札段階から不正があったと言われ、JSCの建物を新築に建て替えする費用も、新国立の費用の中に潜りこませたのではないかという疑惑も浮上している。
この新国立問題、旧国立の取り壊し入札不正から始まって、一大汚職事件に発展する可能性がある。

 

★安倍さんの安保法制の本質。
安倍さんが安保法制の理由付けに、
「ホルムズ海峡の機雷掃海」とか、
「日本人を乗せた米軍艦艇が攻撃されたら、自衛隊が指をくわえて黙って見ている訳にはいかない。だから安保法制が必要なんだ」というが、世界最強の軍事大国である米国の艦艇や船舶に向かって攻撃を仕掛ける国などいないし、イランがホルムズ海峡を封鎖するなど有り得ないお伽話だ。
フセインがペルシャ湾を機雷封鎖した結果、どうなったか。米軍が乗り込んでフセインの一族郎党を皆殺しにしたのを見ても分かる通り、イランがホルムズ海峡を機雷封鎖などする訳がない。

さて、安倍さんの本音と狙いは、アフガンや中東の地上戦で自衛隊に軍事行動してもらうことだろう。最初は後方支援ということで米軍やNATO軍の食料、銃弾、燃料などの補給をすることになるが、その後方部隊だって、タリバンやイスラム国からミサイル攻撃、自爆テロ、狙撃を受けることは必至。
彼のドイツ軍はアフガンでは数千名が後方部隊として活動したが、結果的に55名が戦死し、何百名というドイツ軍兵士が戦争恐怖症(PTSD)を患い、今もその後遺症に悩まされている。それがドイツ軍を含むNATO軍(=ISAF)後方部隊の実態なのだ。
つまり仮に後方支援であったにしても、前線にいる戦闘部隊と何ら変わりのないリスクがあることを意味する。
それどころか、最前線は相手の攻撃は当然にあると思って行動するから、その分、火力を充分に駆使して、空爆や攻撃ヘリで相手を殲滅してから戦車や装甲車で侵攻するが、後方部隊は逆に民間人を装った自爆テロの恐怖にさらされるから、リスクも高くなる。だから後方部隊だから安全というのは気休めなんだな。

本ページの見解は、平時において、日本国憲法と98%の憲法学者を蹴散らして、安保法制(集団安保)をやるなど正気の沙汰ではない、ということ。
安保法制の前にやることは、正々堂々と憲法改正をするのが先。
衆院では3分の2の議決権を与党が持っており、また、時の総理が真摯に憲法改正を訴えれば、参院でも3分の2を獲得できるはず。その王道を進まないのは政治の怠慢であり愚かとしか言いようがない。

今回、違憲のまま安保法制を最終的に成立させて、アフガンや中東で自衛隊員がボコボコ死んだら、憲法改正は夢のまた夢どころか、自民党は参院選や次の総選挙で致命的な敗北を蒙るのではないのか。


(じゅうめい)

 

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