ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

岡田尊司『統合失調症』(PHP新書、2010年)

2010年12月22日 21時40分04秒 | 
卒論、修論草稿の提出日だが、なかなか進んでいない様子。いろいろ、積み残しが多い。

岡田尊司『統合失調症』をようやく読み終わった。「統合失調症」に関する、良きイントロダクションとなっていると思う。これまでの、精神医学の歴史も含めて、理解が進んだと思う。
特に、認知機能の障害(注意障害、情報の負荷の大きさ、過敏性などなど)の説明は納得がいくように思えた。ストレスの問題などの環境要因も考えさせられる。
イギリス人に比してアイルランド人に多いということが古くから指摘されてきたようだが、ガリバー旅行記を書いたアイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトが精神の病をおそれつつ、精神病院を建てたことを思い起こした。
統合失調症と発達障害とが重なるところなども思うところがあった。

統合失調症の発症・経過・回復などの各段階の即して、ライフスタイルや価値観の見直しの必要が提起されている。発症をおこす社会から、受けとめられる社会へ転換させていくことが課題である。