皆さんこんにちはtatuakicadoです(^◇^)
お元気でしょうか?今日フキノトウが咲いているか見てみたら全く咲いていませんでした、いや枯れ葉に隠れているかもしれませんが。さっき日記を見たら去年の今日梅の花が咲いていると書いています。さっき見てみたらまだつぼみでした。去年は暖冬だったのでしょうか(;・∀・)???
さて、今日昨日HDDに録画しておいたフランケンシュタインの誘惑を見ていました。見逃した人はNHKオンデマンドで見てください。まあ、お金がかかりますが(;^ω^)
番組で紹介されていたのは、精神科医のウオルターフリーマンでした。
当時の精神医療はただ患者を病院へ閉じ込めておくだけの処置しかできない状態でした。精神医療は不治の病と言われていたのです。
フリーマンはアメリカで医者一族の一家に生まれます。祖父は大統領の主治医でもあり脳外科医でありました、フリーマンのあこがれの的でした。フリーマンは頭がよく(これまた鉄板ですが・・・)大学を卒業した後祖父のようになりたいと思い医者を目指します。選んだのは精神科でした。
フリーマンは死亡した患者の脳を解剖して調べますが何も異常は見当たりません。そんな中学会ではチンパンジーの脳の一部を切除したら性格がおとなしくなったという研究報告が行われていました。これに関心を持った精神科医が重度のうつ病の患者の前頭葉と呼ばれる場所を切除すると言う手術を行います、患者は奇跡的に回復したというのです。
これに関心を抱いたのがフリーマンです。フリーマンはロボトミー手術と命名して(ロボトミーは前頭葉を除去すると言う意味)精神疾患の患者に手術をしました。そうしたら効果は絶大、彼のもとにはロボトミー手術を受けた患者から感謝の手紙が届くようになります。これに異議を唱えた人も当時存在していました。
これはつまり精神外科の誕生となるのです。
フリーマンの成果は世界に知れ渡り何の治療法もなかった精神医療に希望をもたらしたという見出しが新聞に並び日本でも行われるようになります。
ロボトミー手術は手術なので外科と麻酔科など多岐にわたり大がかりな道具が必要です。そこでフリーマンは麻酔を使わずアイスピック一つで出来る手術を考案します。まず患者を電気ショックで昏睡状態を作り頭の骨の薄い目の裏の方にアイスピックを刺して前頭葉をかき回す手術を考案します。
しかし、手術を受けた患者に重大な副作用をもたらす事になります。頭痛を訴えた患者にロボトミー手術を行うと確かに頭痛は無くなったのですがその後患者はトイレにも行けなくなったり、性格が変わったりするなど副作用をもたらすようになります。
さらに抗精神病薬が誕生、ロボトミー手術は危機に立たされます。
そこでフリーマンはある子供にもロボトミー手術を行います(番組ではこの男性を取材していました、バスの運転士をしているそうです)しかし、この子供はただ思春期にある反発精神があっただけで精神疾患ではないと思われます。この子の成果を学会に紹介すると非難が相次ぎました、しかしフリーマンは激怒してしまいます。
そしてロボトミー手術を許可していた病院で患者が死亡します。そしてロボトミー手術は二度と出来なくなります。
脳の研究で画期的な発見がありました。てんかんの患者さんで脳の海馬と言う場所を切除した患者さんがいました、しかしこの患者のてんかんは治ったのですが新しくものを覚えることができないと言う事が起きました。つまり海馬は記憶を定着させる機能を持っていたのです。
フリーマンの信用は地に落ちてしまいました。
そこでフリーマンは診療所と財産をなげうってロボトミー手術を施した全米の患者さんに会いに行く旅をします。そして論文をまとめたのですが誰も目を通す人はいませんでした。
フリーマンは癌で亡くなります。
今でも同じように脳の一部にメスを入れる実験も行われていますが成果は限定的か重い副作用が起きると言ったトラブルがあります。
近年アメリカで強迫神経症の患者の脳の一部をガンマナイフで焼き切ると言う実験が行われていますが、きわめて成果はばらつきがあり副作用も多いと言います。
しかしフリーマンが考えていたことや当時のお医者さんの考えていたことを考えると手をこまねいて患者さんを見ていた、つまり治療のほどこしようがないと言った当時の状態がそうさせたのではないかと個人的に思いました。
今も精神疾患の理解は得られていないのと、副作用のある薬を飲まなければならないと言ったことなど課題もあります。
まあ、人間の脳は分からない事だらけなんですね。人によって個人差がある、これは一人一人脳と言う宇宙を持っている。そんなことかもしれないと考えてしまいました(´・ω・`)
さて皆さん、もう2月も終わりです。来週月、火曜日と営業日があるだけなんですね。
まあ、時給性の私には給料が減ると言う悲劇(?)かもしれませんが(;゚Д゚)
さて皆さん、良い週末を。
そりでは<(_ _)>