[要約]食用ホオズキ(Physalis peruviana L)のハウス栽培において、前年養成した親株から挿し穂をとり、3月上旬挿し木、4月中旬定植すると、慣行の実生苗定植に比べ約40日収穫が早まり、果実重も大差ない。挿し穂の採取部位は枝の最上部が適する。
[担当]秋田農試・野菜・花き部・野菜担当
[連絡先]電話018-881-3316、電子メールt-taguchi@agri-ex.pref.akita.jp
[区分]東北農業・野菜花き(野菜)
[背景・ねらい] 中山間地域では、多様な特産作物の生産が行われている。その中で、食用ホオズキは軽量で、しかもジャムやアイスクリームなどの加工に向くことから、特徴あるマーケティング戦略が可能である。対象地域のK村に食用ホオズキが導入されて4年目となるが、主体であった露地栽培を品質向上と収量確保のためハウス栽培に切り替えてきている。しかし、これまでの実生苗定植では収穫始めが7月下旬と遅く、収量も安定しなかった。そこで、7月上旬の需要期に応えるため、作期をできるだけ前進させる技術を開発し、作型確立を図る |