読書と旅行の感想記 Impression of reading and travel
テリールーム terryroom
古代文化のはじまり The beginning of Japanese history

狩野先生から、「古代文化のはじまり」について学びました。
特に、『古事記』『日本書紀』について学びました。
どんな講義だったかというと、
1)『古事記』『日本書紀』とは
*現存する最古の歴史書で、ほば同時期に編纂された、奈良時代、『古事記』は712年、『日本書紀』は720年。
*カバーされている時期も、ほぼ同じ。神話~奈良時代前。
*原史料もあった、同じものであった。
*『古事記』は、本居宣長の『古事記伝』が出るまでは、埋もれた存在であった。
*文体が違う、質量とも、『日本書紀』に軍配。
2)『古事記』『日本書紀』の内容は
*史料としての欠点があるので、評価は低い。
*年代の設定が疑わしい、荒唐無稽のエピソードがある。
*但し、無視する必要はない、これをベースに研究すれば良い。
*7世紀以前の古代史研究に『日本書紀』は不可欠。
*天文学や地震学のデーターが書かれている。
*紀元前660年の神武天皇即位説は、学問的に全面否定。
*9代開花天皇までは、存在しないとの説が一般的。
などでした。
『古事記』と『日本書紀』のイメージが、はっきり出来た、良い講義でした。
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