欧州で最もポテトチップの消費量が多いイギリスで、子供の半数が1年間でサラダ油5リットルに相当するポテトチップを食べているとの調査結果から、ジャンクフードの摂取に対して注意を喚起するメッセージが英国心臓協会から出された。
そのポスターには、ボトル入りのサラダ油をがぶ飲みする少女の写真が使われ、「ポテトチップに入っている成分はあなたの中にも入っていく」との言葉を添えられている。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/sep/01/crisps-british
このように肥満の原因となるポテトチップスなどのジャンクフードの摂取によって急速に増加している生活習慣病を予防するため、「ポテチ税」の導入が各国で検討されている。
2009年末に、台湾でジャンクフードに課税する方針が表明された。アメリカ、フランス、イギリス、カナダ、ルーマニアなどでも相次いで導入案が提出され、議論が行われている。2011年9月にはハンガリーで、こちらは財政再建を主目的に「ポテチ税」が実際に課せられている。
ハンガリーでの課税対象は、ポテトチップス、袋入りスナック菓子、包装された市販のケーキ、クッキー、炭酸飲料、栄養ドリンクなど。課税額は日本の消費税(5%)に近い額だ。
・・・税収に苦しむ日本も近い将来、消費税の値上げに加えて、「ポテチ税」が導入されることになるのかもしれない。
イギリスでは、パンなどの生活必需品等や子供服にはVAT(Value Added Tax)と呼ばれる付加価値税(消費税)がかからない。一方、ポテトチップスには消費税としての付加価値税20%が課されることになる。
このため、アメリカのプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)は、自社のプリングルスをポテトチップスではないと主張し、イギリスの高等裁判所はその主張を認めた。
プリングルスは、フレーク状に乾燥させたジャガイモを原料としたもので、成型ポテトチップスと呼ばれる(成型ポテトチップスは、日本ではヤマザキナビスコのチップスターが売られている)。
プリングルスのその形と、使用されているジャガイモの量が原材料の50%以下であることなどから、ポテトチップスよりもビスケットやケーキに分類されるとの判断らしいが、P&Gの望む通りの判決だ。
この判決によってP&Gは数億円相当の利益がもたらされるらしい。成型ポテトチップスは基本的にポテチよりも油が多いのだが、油で揚げない製品の製造も可能だ。健康志向が高まれば、ゆくゆくは、成型ポテトチップスが油で揚げた今のポテトチップスと置き換わっていくのかもしれない。
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