tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

長靴下のピッピ

2012-03-28 22:19:24 | cinema

 

なにをどういう風に間違えていたのだろう。アストリッド・リンドグレーン作の「長くつ下のピッピ」と黒柳徹子作の「窓ぎわのトットちゃん」。
主人公の語感が似ているからだろうか。・・・いつの頃からか2つを混同していた。両方ともに読んだことがないから、単純なる勘違いだ。恥ずかしながらこの年まで、「長くつ下のピッピ」は黒柳徹子氏が書いた小説だと思い込んでいたのだ。

ベニスの裏町のレストランで、壁にかけられた大型の薄型テレビで、赤毛のおさげに、左右色違いの長くつ下をはいた少女の奇想天外な旅の物語を放送していた。
もう少し遅くなればサッカーの試合の放送が始まり、カウンターの地元客たちは大いに湧き上がるのだが、まだ宵の口だ。テレビでは子供向けの番組しかやっていない。

・・・黒柳徹子氏は知らない間に世界的な作家になったんだ!
日本を遠く離れたイタリアの地のレストランのテレビに映る赤毛のおさげのピッピを観て、黒柳徹子作と勘違いしていたぼくは、短絡的にそう思い込んでしまった。
自分の誤りに気が付いたのは、ホテルに帰って、フロントにいたお姉さんと話をした時だった。
彼女の茶色の瞳と明るい栗色の髪から、さきほどテレビで見た「赤毛のおさげのピッピ」を思い出し、
「ピッピ・ロングストッキングって知ってる?」
と聞いたら「アストリッド・リンドグレーンでしょ」との答え。
てっきり、クロヤナギテツコ氏の名前が出てくると思い込んでいたから、びっくりした。その場は、「うん、そうだっけ?」でごまかし、日本に帰ってきてから調べて自分の思い込みがやはり間違いだったことがわかった。

ぼくには子供の頃に兄と観た忘れられない映画がある。「ぼくらの冒険旅行」。
ユーゴスラビアの戦時の児童ドラマだ。1963年ベニス児童映画祭金獅子賞。
第二次大戦中、ナチ占領下のユーゴスラビア人の抑留所で、病気の少女の願いをかなえるため、2人の男の子が故郷のリンゴを手に入れるため旅に立つというストーリー。
長くつ下のピッピの一場面を観ていて、「ぼくらの冒険旅行」で子どもたちが野宿していたシーンを思い出していた。

ぼくの旅行はすべて、この映画が原体験になっている。
もう「ぼくらの冒険旅行」のプリントは、日本には残っていない。ネットで探したが、世界にもDVDは出てなさそう。・・・いい映画なんだけどなあ。

・・・「The New Adventures of Pippi Longstocking (長くつ下のピッピ)」ならDVDで観れる。
黒柳徹子氏に敬意を表してこちらを観てみるか。


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