ごきげんようでござる!
トランスフォーマーも今年で25周年でござるが、流石に25年ともなると、購入層の世代交代や二世代購入層なども登場し、更に新規購入層を増やそうと大人をターゲットにした高額商品も登場するのでござるが、世の中高額商品イコール完成度が高いちゅー事はないのでござるよな。
高額商品に成ればなるほど、値段に見合った完成度とアラが目立つようになるのでござるよ。 (笑)
ちゅー事で、今宵は2005年に販売された、「トランスフォーマー・ハイブリット・スタイル」版ギャラクシーコンボイ(T.H.S-01、ギャラクシーコンボイ、3990円)の紹介でござる!
本品はトランスフォーマーの変型・合体の技術を小型化し、ダイキャスト等の複合素材を使用した高年齢層向けのアクションフィギュアに近い商品でござる。
シリーズ第1弾は、「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」のサイバトロン総司令官ギャラクシーコンボイ(GC-01、ギャラクシーコンボイ、5200円)の縮小版といった感じの商品でござるが、電子ギミックやミサイル発射等のギミッククは再現されていないものの、決してEZコレクション(ギャラクシーコンボイ、400円)の様な廉価版ではないでござるな。
そう! 本品は通常商品の対象年齢が5歳以上なのに対し、対象年齢15歳以上の商品で細かく細部まで造形されており、小さな部品も多く、小さな子供には与えないでください以前に、不器用な人には綺麗に変型すら出来ない代物なのでござるよな。 (笑)
因みに↑の画像は←より、GC-01、T.H.S-01、2枚目←よりカバヤ食玩具、T.H.S-01、EZコレクション版でござる。
さて、ヴィークルモードでは約15センチ位の大きさなのでござるが、多くの可動箇所が災いして、キッチリと変型できないのでござるよ。
しかも、小型商品なのでストッパーが無く、姿勢を固定させにくいのでござるよな。
しかし、オモチャぽいメッキを廃止し、塗装による表現は認めるでござる。
そう、小さいながらダイキャストパーツを使用した重量感は日本男児としては無駄に嬉しい仕様でござる。 (笑)
更に本品はフォースチップによる連動ギミックを備えており、フォースチップも2枚付属するのも嬉しいでござるな。
そう・・・ 連動ギミックは抑え目で、可動・プロポーション重視なのでござるが・・・
本品は明らかな設計ミス(?)で、フライトモードに変型した場合はギャラクシーキャノン基部のアクション用のバネが干渉して開きっぱなしになるのでござる。 (残念!)
そう・・・ パッケージや説明書では綺麗に折りたたまれた写真を使用(試作品?)しているのでござるが、商品にはストッパーが無いのでギャラクシーキャノンを固定できないのでござるな。
ギャラクシーキャノン基部にバネを仕込んだ事が失敗なのでござるよ。
まあ・・・ フライトモードが無い事にすればいいのでござるが・・・
説明書にはシッカリとフライトモードへの変型方法が記載されているでござる。
本品は一応三分割でき、ギャラクシーコンボイ単体でもGC-01版と同じような仕様で遊べるのでござるが、コチラの方が隠せる部分が少ない為にパーツの隙間が気になるでござるな。
まあ、クリアパーツの使用や後輪にサスペンションを仕込む等の小さいながらに完成度を上げようとする努力は認めるものの・・・
後輪のサスペンションは自重で潰れてしまい、転がし走行がキツイのでござるよな。 (笑)
しかし、本品の魅力はヴィークルモードではなく、ロボットモードにあり、プロポーションはGC-01版よりも良いのでござるよ!
手首は軟質素材のパーツにより、左右4種のパーツが交換可能で様々なアクションポーズに対応しているのでござるな。
更に本品は胸部が開閉してマトリクスを見る(取り外し可)事が可能でござる。
そう、ロボットモードでの可動には大きさ的に、文句を付ける事はないでござるな。
まあ、コレがアクションフィギュア的な感じでござるかな?
因みに商品サイズは、TVアニメでのメガロコンボ(GC-23、メガロコンボイ、5800円)との劇中比に近いそうでござる。
そう! 大きさ的には卓上で遊ぶには調度いい感じでござるかな?
通常のフォースチップと比べても4/1なので場所はとらないでござる!
コチラはちゃ~んと、キャノンモードも再現可能でござる。
しかし・・・ 何か物足りないのでござるよな・・・ ?
そして、スーパーモードでござる!
本品のキモであるスーパーモードは、頭部は交換式で、脚が少々細い気がするでござるが、プロポーション重視であるならば問題は無いでござろう?
そう、本品はGC-01版では再現されていないギャラクシーキャノンのグリップを折りたたみ式で再現しており、それだけでも造形的に満足なのでござるが・・・
ここでもギャラクシーキャノンの欠陥が暴露されてしまうのでござるよな・・・
ギャラクシーキャノンのスプリングによる可動ギミックは上手く作動できず、背中に折りたたむ事ができないのでござるよ・・・ コレは痛いでござる。
折角のフォースチップを2枚付属させたり、交換用パーツを軟質素材にした事で取り外しの利便性を上げた工夫がが、一箇所のミスで全て台無しにしてしまっているのでござるよな。
そう・・・ 本品は販売価格で納得ができない商品になってしまったのでござるよ。
安価の商品であるならば、仕方が無いかと思える仕様(欠陥じゃないと思いたい)でも納得がいくのでござるが、販売価格が高くなればなるほど、チッチャなミスが目立つのでござる!
しかも、高年齢層を狙う商品だからこそ、子供騙しは通用しないのでござるよな。
まあ、確かに本品は褒めるべき部分も多くあり、商品コンセプトは悪くなかったのでござるが、商品的な欠陥が出てしまいそのまま販売された訳でござるから失敗作と呼ばざるを得ないでござるな。
トランスフォーマー・ハイブリット・スタイルが全3種で打ち止めに成ったのも高年齢層に支持されなかった事が原因でござるな。 ・・・拙者的にはチト残念でござるが。
そう! わざわざ高年齢層を狙った高額商品を販売するよりも安価で完成度の高い商品を販売する方が全体に支持されると思うでござるよ、タカラトミー殿!