ごきげんようでござる!
本日はホワイトデー故に白っぽいイメージで・・・
1992年に欧州中心で展開された「TRANS FORMERS」のターボマスター商品であるサンダークラッシュ(サンダークラッシュ、2800円)の紹介でござる!
本品(ターボマスター)は本来ならば、「トランスフォーマー・合体大作戦」商品として販売されてもよかったのでござるが、日本でのトランスフォーマーはマイクロトランスフォーマーと合体戦士が中心となり、勇者シリーズ「伝説の勇者 ダ・ガーン」の展開が主力と成ったおかげで、トランスフォーマーの国内販売は縮小されて、小型商品のみがVSセットとして販売され、サンダークラッシュは日本設定を設けられる事なくEU版パッケージのまま限定販売となったでござるな。
そう! このEU版パッケージは当時としては奇抜で簡素な仕様で今では普通である発砲スチロールの中箱を使用しないダンボールにハリガネ固定の収納には驚かされたでござるよ・・・ しかも、外箱の紙質も悪く、日本と欧州との箱文化の違いを痛感したでござるな。
まあ、調度このころから、エコロジーが言われだしたので発砲スチロールが廃止されはじめるのでござるよな。 故に、大型商品の箱の強度が落ちだし、収納も自重で潰れるなどのコレクター泣かせの箱になるのでござるよ。
はっきり言って、ハリガネ固定は全然エコロジーじゃないでござる!
さてさて、ターボマスターとは武器として使用できるタービンを装備したトランスフォーマーであり、米国と欧州での玩具の安全基準が異なる為か、1986年以降の米国展開商品より廃止されていたミサイル発射ギミックが復活した商品なのでござる。
更に、1992年販売商品より導入された、クリアパーツによる目が光って見える集光ギミックは「トランスフォーマー」の略標準仕様となるのでござるが、同時期の「ダ・ガーン」でも採用されているものの、以後の勇者シリーズでは定着しなかった事で、集光ギミックは日本では不評だったと云う事でござるかな?
さて、サンダークラッシュはターボマスターのリーダーとして設計されており、事実上の欧州版サイバトロン(オートボット)の最高司令官の位置にあたる商品であり、設計思想はコンボイ(01、コンボイ、3900円)のリニューアルだったりするのでござるが・・・
実にチープな商品なのでござるよ! (笑)
いくらSF的なデザインを取り入れたからとはいえ、商品全体は大味であり、何よりも派手でチープなカラーリングなのでござるよな?
コレは欧州好みのカラーリングなのでござろうか?
そう! このカラーリングが日本では不評なのでござるよな?
玩具に置ける考え方の違いか、販売価格を抑える為に大型商品でも金属パーツやゴム製タイヤは使用せず、メッキパーツも無いので、コンボイと同じくらいの大きさながら販売価格が1000円安いのでござるよな。
う~む・・・ 企業努力というか円高による中国製の輸入還元か分からないでござるが・・・
本品のプラスチック素材は、同時期の勇者シリーズと異なり品質が悪く、強度が良くないのでござるよ。
そう・・・ 拙者・・・ 本品を購入後の最初の変型で足首のクリック部のパーツを折ってしまったのでござるよ。 (笑)
他にも変型による破損が怖い部分が数箇所あるのでござるよな。
しかし! 商品強度の致命傷はあるものの、余剰パーツ対策やパーツの隙間を隠す為の工夫には、ちょっとだけ称賛したいでござる。 そう・・・ ちょっとだけでござる!
本品のトレーラーは武装コンテナであり、内部に別売りオートボットを収納できないでござるが、コンテナのみで転がし走行ができ、サンダークラッシュの手持ち武器とミサイルパーツ12発を収納可能でござる。
なお、ヴィークルモードでのタービンはスイッチ操作で転回し、ミサイル発射は単発で発射可能でござる。
本体のサンダークラッシュは、コンボイのシルエットを残しつつ胸部の解釈により、勇者シリーズに通じる胸部にシンボルマークを置いたハッタリの利いたデザインは目立つものの・・・
それ以上に・・・ チープなカラーリングが目立つのでござるよ。 (笑)
まあ・・・ イケメンな顔に背中の穴を隠すパーツは良いのでござるが・・・
足首が繋がっており、可動箇所も極端に少ないのが痛いでござるよ。
如何やら、コレは欧州HASBROからの依頼で、変形は単純で接地製を高めるべく可動を減らして接地面積を確保した結果だとか?
プロポーションとかの完成度は2の次のようでござる。 (笑)
そのくせ、合体が嫌いときているから困ったモノでござるよ。
しかも・・・ 残念なのはサンダークラッシュの腕部の可動で・・・ 肘がチョコっとしか可動できないのでござるよな・・・ コレも変型構造上引っ掛かりを失くす為に可動を制限しているのでござるよ。
まあ、本品は改造・・・ 肩・肘の凸部を削り取れば両腕は可動出来る様になるし、足の連結部を切り取っても両足が個別に可動は可能なのでござるよ・・・
しかし、足の連結部にはコンテナ牽引用の凹パーツが有るので工夫が必要でござるな。
拙者は資料性を重視するので改造は出来ないでござるが、手を加えるとソコソコ良くなる設計でござるよ。
さあ! 本品のメインギミックである武装コンテナの変型である戦闘基地(コマンドタワー)でござる。
武装コンテナが展開して高さ約33センチの3脚式の砲台(?)になる姿は迫力があるものの、チープなカラーリングが玩具丸出しなのが残念でござる。
まあ、コレはコレでSFなデザインとしては良いモノかもしれないでござるが。 (笑)
サンダークラッシュは砲台後部のステップに立たせて、折りたたみ式のグリップを保持する事で戦闘準備が完了するでござる。
戦闘基地モードでのミサイル発射ギミックは、ミサイル格納庫のゲートを開く事により、自由落下でタービン内に装てんされ、後部レバーによるパンチングアクションで左右6発ずつの連続発射が可能でござる。
なお、本品は予備ミサイルが無いので連続発射には気をつけなくてはいけないでござるな。
そう・・・ このミサイル発射ギミックは日本や欧州では問題が無かったようでござるが、1997年に米国で「マシンウォーズ」版オプティマスプライム(日本未販売)として成型色を変更して販売された際にミサイルパーツは削除され、発射方式を変更したハズブロ安全基準の長いミサイルに変更されたでござる。
まあ、本品がリメイクされるとしたら、確実に電子ギミックを搭載した光・鳴るのウルサイ商品になるでござろうな。 (笑)