平等院(宇治市宇治)は24日、鳳凰堂内にある本尊・阿弥陀如来坐像(国宝)の台座から、平安時代に貴族が極楽往生を願って供養した写経「紺紙金泥経(こんしきんでいきょう)」一部断片が見つかったと発表した。
断片は縦2・5cm、横3・5cmの紙など30~50点。劣化が激しく、5、6点のみ金色の文字で「浄土」「誌」や銀の罫線が判読できる。2004年に平等院の本尊などを修理した際、本尊の台座内部からガラス玉や螺鈿(らでん)などとともに発見された。
鑑定したセンチュリーミュージアム(東京都新宿区)は、平安時代中期の書風と一致したといい、創建期の装飾品なども発見されていることから、平安時代の創建時に由来する可能性もあるという。
平等院ミュージアム鳳翔館で28日から、パネル展示するほか、今回の分析結果などをまとめた今年度の研究紀要「鳳翔学叢(ほうしょうがくそう)」を院内のミュージアムショップで販売する。
[参考:京都新聞、朝日新聞]
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2009.1.24 平等院鳳凰堂・仏後壁(国宝) 極楽浄土図の全容が明らかに 藤原頼通も描かれる?
2008.12.29 平等院 浄土院地蔵菩薩半跏像 南北朝期の作と判明
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平等院ミュージアム鳳翔館で28日から、パネル展示するほか、今回の分析結果などをまとめた今年度の研究紀要「鳳翔学叢(ほうしょうがくそう)」を院内のミュージアムショップで販売する。
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