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小田原市永塚 「美濃」刻印の須恵器が出土

2012年04月19日 | Weblog
足下郡家が存在?
 小田原市は18日、同市永塚の発掘現場で、「美濃」の刻印がある奈良時代の須恵器が発見されたと発表した。 関東以東では初めてで、当時の小田原地域の役所とされる相模国足下郡家(あしのしもぐうけ)が存在していた可能性が考えられる貴重な資料としている。
 昨年8~10月に行われた発掘調査で、口径14・1cm、高さ4cm、底径約7cm(復元時推定)の皿状土器の3分の1程度が見つかった。 皿の底面に「美濃」の文字が刻印されていた。
 刻印のある須恵器は、712~725年にかけて美濃国の公的な窯と考えられている老洞(おいぼら)・朝倉須恵器窯を中心に生産された。 これまでに、大阪、奈良、岐阜、愛知、三重、長野の6府県55遺跡で1000点以上見つかっている。
[参考:読売新聞、東京新聞]

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