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五所川原市・五月女萢遺跡 環状に配列された土壙墓約130基を確認

2012年10月14日 | Weblog
 五所川原市教委は12日、同市相内の五月女萢(そとめやち)遺跡(縄文時代後期~晩期(約3000~2300年前)で、環状に配列された土壙墓約130基を確認したと発表した。
 土壙墓は丘陵頂部から南側緩斜面にかけて発見された。
 うち19基で墓の蓋の役割をする黄褐色の粘土を盛り土してマウンドを作った構造が見つかり、発掘した人骨からは抜歯の風習も明らかになった。 墓の内部から赤色顔料(ベンガラ)が見つかったものが29基ある。
 墓からはヒスイや緑色凝灰岩で出来た勾玉や丸玉などの玉類や小型の壺型土器や耳飾り、サメの歯、矢尻など多くの副葬品も出土した。ヒスイは新潟方面から持ち込まれた物とみられる。墓からは人骨が昨年度3体、今年度も1体発掘され、昨年度発掘分のうち2体では、犬歯などを抜いた痕を発見。抜歯の風習があったことが分かったという。
 一方、北側斜面では土器などの捨て場が見つかり、多くが盗掘されていたほか、平安時代の畑跡も見つかった。
 市民向け説明会が14日午後1時から、現地で開かれる。
[参考:読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、東奥日報、陸奥新報]

キーワード:五月女萢遺跡
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