滋賀県県文化財保護協会は、長浜市西浅井町の塩津港遺跡で昨年12月に出土した平安時代後期(12世紀前半)の大型木造構造船の船板に、板のひび割れ部分からの浸水を防ぐため、「マキハダ(槙肌)」が使われていたことが分かったと発表した。
マキハダはマキやヒノキなど木の皮を加工し縄状にした部材。ひび割れなど、浸水を防ぎたい部分に詰める。水分を吸収すると膨張し、水の流入を防ぐ効果がある。そのため、木造構造船を作る上で必須の技術で、現代の木造船にも使われている。同協会によると国内初の出土例といい、平安時代にまで遡ることが分かった。
出土したマキハダは、船板(長さ205cm、幅58cm、厚さ11cm)の中央部分にあった裂け目(縦約2m)に、縦約1m、最大幅1cmにわたり詰められていた。船の使用開始後、船板のひび割れを補修するために用いられたとみられる。
船板やマキハダは、今月16~18日に県立安土城考古博物館(近江八幡市安土町)で披露される。
[参考:京都新聞、産経新聞、滋賀県文化財保護協会HP]
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塩津港遺跡
木製構造船に止水材「マキハダ」 滋賀、国内で初出土
マキハダはマキやヒノキなど木の皮を加工し縄状にした部材。ひび割れなど、浸水を防ぎたい部分に詰める。水分を吸収すると膨張し、水の流入を防ぐ効果がある。そのため、木造構造船を作る上で必須の技術で、現代の木造船にも使われている。同協会によると国内初の出土例といい、平安時代にまで遡ることが分かった。
出土したマキハダは、船板(長さ205cm、幅58cm、厚さ11cm)の中央部分にあった裂け目(縦約2m)に、縦約1m、最大幅1cmにわたり詰められていた。船の使用開始後、船板のひび割れを補修するために用いられたとみられる。
船板やマキハダは、今月16~18日に県立安土城考古博物館(近江八幡市安土町)で披露される。
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