平等院と高原光・京都府立大大学院教授(森林科学)が24日、江戸時代初期頃に中国から日本に伝わったとされていたサルスベリの花粉が、平等院鳳凰堂(1052年創建)にある阿字池(あじいけ)に堆積した940年(平安時代中期)頃の地層から発見されたと発表した。
サルスベリは、醍醐寺(京都市)の僧侶が、江戸初期の1604年に境内に植えられたと日記に記したものが最古の記録となっていたが、通説より600年以上も前から植栽されていたことになり、渡来時期が大幅に遡ることになる。
また、サルスベリの花粉の飛散距離は数百m以内であることなどから、阿字池の南側に植栽されているサルスベリが、最古の系統になる可能性もあるとしている。
平等院の場所は、9世紀末に源融(みなもとのとおる)、10世紀後半に源重信ら貴族が別荘を構えたとされる。その後の998年、藤原道長が買収し、その子頼通が寺とした。
[参考:時事通信、毎日新聞、産経新聞]
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