和歌山県文化財センターは、和歌山市神前(こうざき)の神前遺跡の発掘調査で、鎌倉時代の大溝(水路)1条を発見したと発表した。 延長約28kmあったという日本中世最大の用水路「宮井用水」の一部である可能性が高い。 宮井用水は現在も和歌山平野一帯を潤している用水路だが、中世のころは文献でしか把握されていないという。
宮井用水の起源は、文献(「日前宮文書」など)によると平安時代末期まで遡り、平安時代末期に日前宮(和歌山市秋月)が領域として安原盆地を開発した。
大溝は、両側の肩部(幅約1m)が現在の用水路を挟むように見つかっており、復元すると幅6mという巨大な溝になる。見つかっている大溝の全長は約70mで、さらに南方へと続いているという。
溝からは、平安時代末から鎌倉時代(900~700年前)の瓦器や土師器、須恵器などが出土している。 護岸と考えられる杭や柵列などの跡も見つかっている。
鎌倉時代の大溝以外には弥生時代の水路とみられる溝や素掘井戸、古墳時代の竪穴建物、掘立柱建物なども見つかっている。
現地説明会は、28日午前11時からと午後1時半からの2回開かれる。
[参考:紀伊民法、読売新聞、毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
2010.9.12 神前遺跡 弥生時代前期から水田稲作をしていたことを裏付ける水路の溝を発見
宮井用水の起源は、文献(「日前宮文書」など)によると平安時代末期まで遡り、平安時代末期に日前宮(和歌山市秋月)が領域として安原盆地を開発した。
大溝は、両側の肩部(幅約1m)が現在の用水路を挟むように見つかっており、復元すると幅6mという巨大な溝になる。見つかっている大溝の全長は約70mで、さらに南方へと続いているという。
溝からは、平安時代末から鎌倉時代(900~700年前)の瓦器や土師器、須恵器などが出土している。 護岸と考えられる杭や柵列などの跡も見つかっている。
鎌倉時代の大溝以外には弥生時代の水路とみられる溝や素掘井戸、古墳時代の竪穴建物、掘立柱建物なども見つかっている。
現地説明会は、28日午前11時からと午後1時半からの2回開かれる。
[参考:紀伊民法、読売新聞、毎日新聞]
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