高知県埋蔵文化財センターは12日、香南市香我美町徳王子の徳王子前島遺跡から、奈良時代(710~794年)のものとみられる文字の書かれた古代木簡2点が出土したと発表した。古代木簡の出土は県内初で、50点以上の祭用木製品などと一緒に発見された。
木簡は、土盛りのために打った杭、畦道状の遺構などが見つかったことから水田の用排水路とみられる溝(長さ50m、幅3m、深さ1・5~2m)から出土。文字の練習用として使われた「習字木簡」(長さ約20cm、幅約3cm)と祭祀で使われた台形の「呪符(じゅふ)木簡」(上底10cm、下底14cm、長さ約14cm、幅約2cm)の可能性があり、いずれも文字は墨で書かれていて、中央から上と下に向かってそれぞれ2字ずつ、「Z」のような文字を墨で書いているが、薄くなっており、判読できないという。溝からはこの他、祭祀用などの木製品が50点以上、土器が数百点以上、人の顔を上端に描いた人形(ひとがた)3点も見つかった。先端をとがらせた板状の「斎串(いぐし)」は県内最多の22点あり、中には県内最大となる長さ43cmの斎串もあった。
同センターは「文字を書けた役人ら知識層が土佐にいたことを確実に裏付ける。当時の耕作や徳王子の祭りの様相を示すものとして重要」と評価する。
遺跡から2キロ北の十万遺跡では大型の建物跡が出土しており、役所か豪族の館があったと考えられている。
14日午後1時30分から現地説明会が開かれる。
[参考:毎日新聞、読売新聞]
木簡は、土盛りのために打った杭、畦道状の遺構などが見つかったことから水田の用排水路とみられる溝(長さ50m、幅3m、深さ1・5~2m)から出土。文字の練習用として使われた「習字木簡」(長さ約20cm、幅約3cm)と祭祀で使われた台形の「呪符(じゅふ)木簡」(上底10cm、下底14cm、長さ約14cm、幅約2cm)の可能性があり、いずれも文字は墨で書かれていて、中央から上と下に向かってそれぞれ2字ずつ、「Z」のような文字を墨で書いているが、薄くなっており、判読できないという。溝からはこの他、祭祀用などの木製品が50点以上、土器が数百点以上、人の顔を上端に描いた人形(ひとがた)3点も見つかった。先端をとがらせた板状の「斎串(いぐし)」は県内最多の22点あり、中には県内最大となる長さ43cmの斎串もあった。
同センターは「文字を書けた役人ら知識層が土佐にいたことを確実に裏付ける。当時の耕作や徳王子の祭りの様相を示すものとして重要」と評価する。
遺跡から2キロ北の十万遺跡では大型の建物跡が出土しており、役所か豪族の館があったと考えられている。
14日午後1時30分から現地説明会が開かれる。
[参考:毎日新聞、読売新聞]
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