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桜井市・松之本遺跡 ほぼ完全な子持ち勾玉が出土

2012年03月09日 | Weblog
 奈良県立橿原考古学研究所が8日、縄文時代から中世にかけての集落跡「松之本遺跡」(桜井市粟殿)で、古墳時代後期(6~7世紀前半)に制作されたとみられる子持ち勾玉がほぼ完全な状態で見つかったと発表した。
 同遺跡の古墳時代の集落跡約北東隅の水路跡で長さ約8.1cm、幅約5.1cm、厚さ約2・5cm、重量130gの子持ち勾玉が出土した。親勾玉の腹部に子勾玉(3.2cm)がある。 紀の川市の貴志川流域西岸で採取される滑石を使用しているという。 今回の出土場所近くで上半分が欠けた子持ち勾玉(長さ約5.3cm)も見つかった。
 県内の子持ち勾玉の出土例は過去に56点あり、うち32点が三輪山周辺の遺跡で確認されているという。
 今回の調査地からは5棟の掘っ立て柱建物跡が出土しており、いずれも軸線が北東約1・5kmの三輪山に向いていることから、三輪山の神に豊作や繁栄を願った祭祀用の子持ち勾玉ではないかとしている。
 出土した子持ち勾玉や土器片などは10~25日、橿考研の付属博物館(橿原市畝傍町)で特別展示される
[参考:産経新聞、NNN読売テレビ、読売新聞]
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