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愛知県美浜町・大御堂寺 阿弥陀如来立像が快慶作と判明

2011年12月04日 | Weblog
 富山大・松浦正昭教授が2日大阪市内で、愛知・美浜町の大御堂寺(おおみどうじ)に伝わる阿弥陀如来立像が快慶の作と分かったと発表した。
 像は寄木造りで、高さ79cm。左足を踏み出し、亡くなった人を迎える来迎(らいごう)形をしている。当初は金泥で仕上げられていた。同寺では作者不明のまま厨子に祀られていた。作者銘が残る岡山・東寿院の快慶作阿弥陀如来像と、特徴ある襟の形などを含め表現様式が一致し、快慶作と判断した。
 足ほぞには15世紀の修理の際に書かれた「親鸞上人御彫刻」との銘があり、X線調査では、その修理で胎内納入物が取り出された跡があった。 松浦教授は、納入物の記述内容を足ほぞに記録したものとし、親鸞(1173-1262)が願主となって師・法然(1133-1212)入滅の際に供養のために作った像と判断できるとしている。
 同像は5日から22日まで、大阪市中央区大阪丸紅ビル1階「文化力の旅ラウンジ」で公開される(有料)。
[参考:時事通信、産経新聞]

真言宗豊山派 鶴林山無量寿院大御堂寺(かくりんざん むりょうじゅいん おおみどうじ)
愛知県知多郡美浜町野間東畠ケ50
 創建は天武天皇の時代(673-686)、開基は役小角と伝わる。
 同寺は「野間大坊(のまだいぼう)」と呼ばれ、寺がある美浜町野間(旧・野間庄)は源頼朝の父・義朝の最期の地であり、境内には義朝の墓がある。
そのため、源頼朝が訪れているほか以降、時の権力者から庇護を受けて現在に至っている。

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