歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

府中市・ツジ遺跡(備後国府跡) 平安時代の区画溝や国司の官舎跡が出土

2010年03月03日 | Weblog
 府中市教委は2日、発掘調査している広島県府中市元町の「ツジ遺跡」(備後国府跡)から奈良・平安時代(8〜12世紀)の北限を示す区画溝や「国司」の官舎跡とみられる、奈良~平安時代の建物の柱穴が見つかった。
 昨年11月からJR府中駅北東約800mの公民館跡地約200㎡を調査してきた。
 発掘現場の北端から幅約2m、深さ約30~40cmの区画溝が、北東側では東西約12mそして北西側では東西約15mが、一部が重なった状態で確認され、北限の区画溝と判断した。
 幅約2m、長さ計約27m。以前の調査で南側に区画溝が出土しており、1区画が南北約120m、東西100mであることが分かった。
 溝の南側に6つの建物跡(柱穴の直径0・5〜1m)を確認した。うち最大の建物は東西7・8m、南北3・6mに計12の柱穴が並んでいた。
 出土物では、周辺の遺跡に多くみられる土師器片、須恵器片などが大量に見つかった。
 国府の政庁ほどの規模はなく、役人の住居や倉庫の可能性が高いという。高級品だった緑釉陶器の破片も出土した。
 現地説明会が、7日午後1時30分から開かれる。
[参考:山陽新聞、中国新聞、読売新聞]

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 横手市・大鳥井柵(大鳥井山... | トップ | 三田市・三輪餅田遺跡 20... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事