岡崎選手の同点ゴールが決まるも、対コロンビア戦は1-4の惨敗。
前半アディショナルタイムの岡崎選手の身体を張ったヘッドは、このブラジル大会で唯一感動したゴールでした。
決して美しいゴールではありませんでしたが、攻撃サッカーはこういうことだ!と身を挺して岡崎選手が示してもらったと思います。
海外のスポーツジャーナリズムは、コロンビアの二軍にも負けるザックJAPANと報道。
後半は、8人のレギュラー選手を後退させ、ゴールキーパーまで控えの選手に交代させたコロンビア。
完全に舐められています。
攻撃サッカーを標ぼうしたザッケローニ監督。
その意図は、実現されないまま、そして反省されないまま、監督交代ということになりそうです。
後任にメキシコの方の名前が出ているようですが、???という感じです。
日本的な、あまりに日本的な対応が残念でなりません。
この4年間で数十億円は使った日本サッカー協会。
誰も責任を取らず、さらには2050年にはワールドカップ優勝を目指すと打ち出す始末・・・。
Jリーグサポーター、ニッポン代表サポーターは悲しい思いをしていると思います。
サッカーについては素人のわたしですが、ワールドカップの試合を見ていても、そのトレンドは分かります。
1.強力な守備陣を確立する
2.ワンチャンスを活かしスピーディなカウンターで得点する
3.個人技で一対一、一体多を切り込む選手がいる
ザックJAPANは、この逆張りでの勝利を目指したということですが、完全に裏目に出たという感じでした。
今、興味深いのが、マスコミ、メディアの報道です。
スポーツジャーナリズムの発達していないニッポン。
その特徴が連日報道されており、楽しんでいます。
「絶対に負けられない戦いが、ここにある」
「自分たちの戦いができなかった」
「感動をありがとう。胸を張って帰ってこい」
なぜか、太平洋戦争中の日本軍、大本営発表が想起されます。
「絶対に負けられない戦いが、ここにある」
確かにそのとおり。
ただ気合と根性だけでは実力があり必死の相手に絶対に勝てません。
「自分たちの戦いができなかった」
相手のやりたい戦術をやらせないことが戦略であり戦術です。
「感動をありがとう。胸を張って帰ってこい」
ここまで来ると、日本人の優しさを感じさせます。
今回のワールドカップで改めて分かったのが、気合と根性、精神論だけでは勝てないということ。
そして、どんなに美しい美技があったとしても、
点が入らないと何の意味もないというのがサッカーというスポーツであるということです。
スキージャンプの飛型点やフィギィアスケートのインプレッション点などの得点があればニッポンもいい点を取れる可能性があると思いますが、どんな美しいパスを繋いでも、どんな綺麗なクロスを上げても勝負にも関係ありません。
コートジボワールやコロンビアの選手が見せた野性的なゴールへの意思。
ニッポン代表ではコロンビア戦の岡崎選手のようなゴールへの意思が主流なのです。
国を代表し、泥臭く、身体を張ってゴールを目指す・・・
決して美しくなくても相手チームのゴールネットを揺らす・・・
どんな強豪チームもそんな姿勢を持っているように思えます。
まだまだ先、4年後のロシア大会。
一度退化したニッポン代表が、どこまで進化するか、楽しみにしています。