ロッテ戦、不振の丸選手の3ランで一時逆転したものの、中継ぎ陣が打ちこまれ4-8で敗戦。
なんと9連敗・・・。
手の打ちようがない状況です。
広島の地方紙中国新聞ではスポーツ欄に「球炎」というコラム記事が毎日掲載されています。
カープファン必読の同紙スポーツ記者による鋭い指摘があります。
が、その「球炎」の切り口も少し湿った感じ・・・。
いけいけドンドンだった開幕時の時と比較して、かなりトーンダウンしています。
「球炎」の現在の主筆である五反田康彦さん。
小西晶さんから引き継ぎ、カープを分析します。
「苦しい経験 今後の糧に」
中国新聞6月14日朝刊
「(略)8連敗で貯金は2。誤解を恐れずに言えば、貯金は使うためにある。大事なのは使い方であり、浪費するのはもったいない。(略)強くなるヒントは交流戦が示している。」
「リーダー不在が悲しい」
中国新聞6月15日朝刊
「悔しいのは連敗が止まらないことではない。今の一軍には苦しい時、仲間に喝をくらわせ、立て直しを叫ぶ選手がいないのである。投打の状況が悪くなると全員揃って下を向く。(略)」
確かにそのとおりだと思います。
気迫のないスイング、見逃し、守備での凡ミス、次の塁を盗るという気持ち・・・。
それがこの交流戦の中で消えつつあるように思います。
カープ女子とか、関東地区での球場来場者の増加とかで浮かれ、地に足がつかなくなった結果・・・
という分析もできると思います。
でもプロ野球。各選手は、自身のプライド、家族の生活をかけて必死で戦い、結果が残せなければ消え去るしかない厳しい世界・・・。
打たなければ、投げなければ、走らなければ、存在さえ出来ない、まさにプロの世界にいるわけです。
そうした中、データによる分析という視点が、カープ球団にも中国新聞「球炎」にも具体的なデータに基づく、ID野球的なアプローチがあってほしいと思っている昨今です。
カープのスコアラーは一体どんな仕事をされているのか?
監督、コーチ、選手に相手チームのデータがフィードバックされているのか?そうでなければ、連敗を重ねるセパ交流戦の惨状をどう分析するのか?
今までのような「気持ちで勝つ」「精神論で語る」といった状況では、間違いなく「連敗」を続けることになると思います。
太平洋戦争敗戦を分析した名著「失敗の本質」で語られる日本軍の姿と今のカープフロントの姿はオーバーラップします。
「評価」を客観的なデータに基づいてキチンとやる。
メジャーリーグ・アスレティックスの戦略戦術、小説「マネーボール」に書かれた球団経営・・・。
1975年に監督に就任し意識改革、行動改革を成し遂げたルーツ監督のような、小手先ではないイノベーションが必要だと考えます。
もはや、カープ女子やカープグッズに浮かれている暇はない・・・と思います。