フィジカルインターネットとは、物流施設やトラックなどの物理的な機能を利用して、インターネット上で情報が動くのと同じように効率的にモノを運ぶ物流のこと。
日経ビジネス誌2019.9.16号では、「物流革命 フィジカルインターネット」の最新事情を取りあげています。
amazonや楽天、最近ではzozo、メルカリなどECが普及するにつれて、宅配便やウーバーなどの物流が悲鳴を上げつつあります。
日経ビジネス誌では、インターネットに次ぐイノベーションとしてのフィジカルインターネットを取りあげ、日本復活の切り札にしたいとの論調。
現在の物流システムの基本は、ハブ&スポーク。
自前の大型倉庫を介して運ぶシステムが最も効率的とされています。
フェデックス創業者のフレッド・スミスが学生時代に考案しました。
ただ、昨今ではトラックの積載率が低下・・・4割しか荷台に積まれていない、そして、トラックドライバーは高齢化が進み先行き厳しい状況。
そこで、登場するのがフィジカルインターネットという物流革命。
コンピュータを活用し、あらゆる設備や手段を共有して最適ルートでモノを運ぶことを目指しています。
最先端の研究が進んでいるのは、アトランタにあるジョージア工科大学。
70年以上にわたってロジスティクス、サプライチェーンの研究を進めているとのこと。
創立100年を迎えるヤマトホールディングス、クロネコヤマトは、この大学と共同研究を進めていくとのこと。
グローバルスタンダードが取れるといいですね。
これから、自動運転やドローン、CASE、MaaSなどの進化も含めて物流の世界も大きく変わってくると思います。
この特集で、日経ビジネス誌は、こう締めくくります。
インターネットビジネスで世界から取り残された日本。フィジカルインターネットで同じてつは踏めない。
がんばらなければならない日の丸ニッポンです。