能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

本気で使える経営計画の立て方・見直し方 税理士の書いた異色の経営本、これは哲学書!

2015年03月25日 | 本と雑誌

異色の経営本、です。

いや、これは哲学書、心理学の書かもしれません。

経営計画、中計策定などを期待して手に取ったのですが、いきなり鴨長明からはじまります。

そうです。あの「方丈記」の作者です。

そのほか、「森の生活」のソロー、パスカル、アリストテレス、三木清、ドラッカー、ニーチェやゲーテ・・・哀川翔まで出てきます(笑)。

 

本気で使える経営計画の立て方・見直し方

岡本吏郎著 すばる舎リンケージ 2800円+税

 

同書には、さまざまなキャッチフレーズがついています。

「中小企業経営者のための」

「カリスマコンサルタントの秘伝を解禁!」

「9割の計画書は使えない!」

「画期的手法をあなただけに!」・・・

本当は、まだまだあるのですが、ここで止めておきます。

 

この「本気で使える経営計画の立て方・見直し方」の著者岡本さんは、税理士。

メルマガやソーシャルネットワーク、ブログ等を集大成した電子出版的な書籍かもしれません。

いろいろと勉強をされている博覧強記の著者のバックボーンが見えてきます。

経営本を読むと言うよりも、随筆、エッセイを読む感覚で読み進めることが出来ます。

経営本は、退屈でツマラナイという常識に対する著者からのアンチテーゼなのかもしれません。

 

目次

第1章 大前提 経営計画とは関係ないところからはじめてみる

第2章 補助線 経営計画に近いところまで話を戻してみる

第3章 作成 経営計画はこうやって立てる

第4章 解説 経営計画を立てるための指針

第5章 現実の検証 重要なことは実行と検証。そしてフィードバック。他に何もいらない。

第6章 次のための補助線 繰り返しの人生をどう繰り返すか

 

経営計画を立てるときは、だいたいが前年までの売上に根拠のない希望的な数字を乗っけたもの・・・それでは、駄目!と指摘します。

むしろ、毎年10%ずつ売上が下がっていくという「嫌な気持ち」から出発することが重要と主張します。

なるほど、そのとおりだと思います。

 

事実と意見を分ける

数字は、動詞としか結びつかない

売りは怖い

経営とは、金繰りと人繰り

戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る

実行する、から整える時代。

必要条件を整える

依存性について何も考えないで、最適化、効率化というリスク

経営は基本的に敗者のゲーム

戦略の明確性と一貫性

正の連鎖反応を作る 見たくない現実を見ること&見たくない現実から構想力を鍛えること

数字は未来の行動の評価である

確実売上・浮動売上・新規売上

ライバルにやられたら「嫌だなあ~」と思うものをだす

家畜化からの脱出

数値は目標ではない

深みと高み

なかなか鋭い切り口とキーワードが、経営の変革に役立ちそうです。

 

経営計画策定ステップ

1.  現状把握・・・気になること抽出、今年調子が良かった事業が半分になると仮定。ほっておくと・・・。

2.  熟成

3.  方針策定

4.  方策決定・・・やるべきことの整理、必要条件を洗い出す、数値測定、存在意義と矛盾チェック

5.  行動計画

6.  予測利益計算書

7.  実行

 

面白く一気に読み進めることが出来ました。

ちょっと時間を置いて、「熟成」させて、再度目を通してみたいと思います。


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ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ ビジネススクール教授の新刊

2015年03月24日 | 本と雑誌

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

ロバート・スティーヴン・カプラン著 福井久美子訳 

阪急コミュニケーションズ刊 1500円+税

 

著者のカプランさんは、ハーバードビジネススクール教授。

生き馬の目を抜くと言われるゴールドマンサックス社に22年間勤務されたサラリーマンのプロフェッショナルでもあります。

興味深いですね。

同書の中には、期待していたGS社での事例があまり出てこないのですが、仕事人としての気配り、心配りがいたるところで出てきます。

やはり、サラリーマンのプロフェッショナルになるためには、専門性、仕事力とともに人間関係、人脈というものをフル活用していくべき・・・と感じさせる内容となっています。

 

同書は、今から社会に出る大学四年生や20歳代後半の若者に読んでもらいたい一冊。

誰も教えてくれない若き日のキャリアの積み重ね方を、この一冊はさまざまな事例、ケース、体験から炙り出しています。ここを押さえるだけでも、生き方のアドバンテージをとれると思います。

 

目次

第1章 あなたが生まれ持った使命 はじめの一歩

第2章 自分の長所と短所を知ろう 自分の能力は自分で伸ばす

第3章 あなたが本当にやりたいこと 夢を見よう

第4章 自分を理解しよう 心の声の影響力について

第5章 チャンスを活かす方法 仕事力とキャリアマネジメント

第6章 優秀な人と一流の人の違い 品格とリーダーシップ

第7章 人間関係の重要性 すべてを一人でやることは出来ない

第8章 なりたい自分に近づくために それぞれの道を歩む

 

同書は、大きく、

「あなたが生まれ持った使命」

「自分自身を知る」

「チャンスを活かす方法」

「さらなる飛躍を目指して」

という4つのブロックから構成されています。

マイミッション、現状把握、仕事への取組み、ネキストプランという流れ・・・まさにキャリアディベロップ論です。

 

面白かったのが、「自分史」を書くことの有効性に触れた部分。

単に振り返るだけではなく、勝者の口調敗者の口調で書くというメソッド

同じ出来事でも、異なる切り口で書くことで、新たな気づきや自分自身の価値が見えてくるように思います。

一度、チャレンジしてみようと思います。

 

著者が同書の最後で箇条書きにしているのが、より良い人生にしていくための、「次なるステップ」。

当たり前のことで、なかなか出来ないこと・・・これは年配のベテランサラリーマンでも役立つチェックリストになっています。

1.  日記をつける

2.  新聞を毎日読む 文学や文化も

3.  できるだけ貯金をする

4.  スケジュールの中に休暇や休日を入れる

5.  人間関係を劣化させない

6.  困ったときは専門家に相談する

 

あなたにとっての成功は、あなたの生き様によって決まるものであり、

あなたの仲間の尺度で測れるものでもないはずです。

同書は、こう締めくくっています。


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東京タワー・・・個人的に大好きなスポット・・・昭和の香りがたまらない魅力を醸し出しています!

2015年03月23日 | まち歩き
 
東京タワー…昭和の時代のシンボリックな建築物 けっこうインパクトのある観光スポットです
 東京タワーに行ってきました。 芝公園で勉強会があり、そのついでに、そのテッペンまで登ってきました。 東京タワーは1958年に建てられた電波塔。今年55周年...
 

また、東京タワーに行きたいなあ!

今年で、56周年を迎えます。


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肩書き捨てたら地獄だった 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方 4つのサバイバル法

2015年03月23日 | 本と雑誌

勤め人なら、一度は考えたことがある脱サラや独立、スピンアウト。

でも成功率は、10%ぐらいのものだと思います。

資格を取得したり、会社を立ち上げたり、業務委託として働く・・・。

現在の日本社会は、組織社会であるため、ネットやSNSなどがあっても、「個」の活動は、まだまだ限定されている世の中・・・その中を独力で泳いでいくことは様々な困難にぶち当たることになります。

友人で、一応成功していると思ったのが、領域を絞り込んで専門化した社会保険労務士、特許を取得し特許料収入で貴族的な生活をしているエンジニア、ゲーム制作でまとまったお金をゲットし半分仕事半分趣味で暮らしているゲームクリエイター、特定のジャンルに特化してマスコミでも活躍するDJさんなど。共通しているのは、高い専門性と自分の仕事にぞっこん惚れ込んでいる人たちです。

 

肩書き捨てたら地獄だった 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方

宇佐美典也著 中公新書ラクレ 760円+税

 

著者の宇佐美さんは、東大卒、経済産業省キャリア官僚というエリート。

そのエリートが、30歳で役所を辞めた途端、人生が180度変わり、泥沼にはまっていくというお話です。

そう言えば、一時、評論家をされ、現在、慶大教授の岸さんも経済産業省のキャリア官僚でした。

*

日本のサラリーパースン・被雇用者の比率は約90%。まさに「組織」社会ということが出来ます。

自己紹介の時も、まず、どこの会社に勤務しているかについての話から始まります。米国人の、どんな職種、仕事をしているかという自己紹介の仕方とは大きくことなります。

ただ、この組織に頼る社会というのは、近年のこと。

江戸時代には、この真逆で、宮使いの武士階級は1割。

その他の9割の人たちは、農業、工業、商業に従事する人たちは自営業でした。

それでも社会が成り立っていた、のどかな時代だったということが出来ます。

 

その組織社会からスピンアウトするということは、当たり前ですが、組織の後ろ盾を失うことになります。

著者は、トップレベルの権限と権威を持つ中央官庁を飛び出し、当初の思惑とは異なり大きくスライス、預金残高二万円というところまで転落していきます。

経済産業省を飛び出すときに、組織への不平不満、大きな志を持たれていたと思うのですが、それが空回りしてしまった・・・優秀と言われる方にも、スキがあるんですね。

体質は役人なのに、仕事の中で民間の活力、ダイナミズム、エネルギーに触れる中でインスパイアされ、これならやれるという判断(勘違い?)をされたのかもしれません。

また、元官僚エリートが自虐ネタで本を出し、印税を稼ぐのは、いかがなものか?とは思うのですが、

その真骨頂は同書の後半部分にあります。

 

セルフブランディング

フリーエージェント

キャリアモデル

セルフメディア・・・

 

これらの話は、アメリカの売れっ子経営コンサルタント/トム・ピーターズさんが二十年前に打ち出している考え方なので新鮮味はありませんが、同書は実体験、実経験から導き出されたという点で、説得力があります。

 

目次

第1章 肩書き捨てたら地獄だった

第2章 たどりついたセルフブランディングという戦略

第3章 これからの働き方 フリーエージェント編

第4章 なぜ会社と国に頼れなくなったのか

第5章 そして、その頼れない世界で生き抜く技術

 

著者は、「わたしたちが今日から始められること」として、以下の四点をあげています。

1.  会社や組織という大きな看板のもとで働き、基礎となる専門性を身につける

2.  身につけた専門性を軸に、セルフブランドの方向性を定め、情報発信を続けることでなるべく多くの人に認知してもらう

3.  組織のブランドだけに依存しないネットワークを作り、その仲間と一緒に何かプロジェクトを貫徹してみる

4.  いつあるかもしれない独立の日に備えて経験を積み、技術を磨き、さらにセルフブランドの価値を高めていく

 

安易にスピンアウトを考えている人、独立起業を計画している人に、ぜひ読んでいただきたい一冊。

トム・ピーターズさんの「ブランド人になれ!」三部作も合わせて読みたいところです。

 

マネジメント学者のドラッカー博士も言われています。

「組織の寿命より、働く人の寿命の方が長くなっている。

つまり、セカンドキャリア、2つ目の職を手にしなければならない。」と。

 

日経ビジネス誌で、かって発表された会社の寿命は30年。

近年の同調査では、なんと18年となっています。

人の仕事人生が45年とすると、15年以上のギャップがあることになります。

さらに、ドラッカー博士は言います。

「セカンドキャリアを成功させるためには、助走期間を設けよ」と。

当たり前のことですが・・・

現在の職、仕事の中で、次なる準備を進めること・・・これが、仕事をし続けるための鉄則ということが出来るでしょう。

 

それにしても、

真面目一筋の中公新書から別建てで刊行されている「中公新書ラクレ」・・・なかなか面白い本を出されています。

今後も期待大です。


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ニコタマ進化計画 二子玉川公園が完成・・・春のお散歩にぴったりの職・住・遊を楽しめる人工都市です

2015年03月22日 | まち歩き

坂を5分ほど下ると、そこは二子玉川。

春の陽気に誘われて、お散歩です。

この二子玉川は、東急田園都市線と東急大井町線が交わるターミナル駅。

昔は、ほぼ何もない世田谷の外れでしたが・・・。

今では、高島屋、柳小路、ショッピングセンターRISEなどファッショナブルな街に大変身。

高層棟のマンションや商業ビルなどが林立するル・コルビジェ風の未来都市になっています。

今も工事は続いていますが、RISEにはシネコンやブランドショップ、ビジネスセンター等が入居する新しいアーキテクチャが完成の最終段階をむかえています。

その開発エリアにあるのが、二子玉川公園。

正確には、世田谷区立二子玉川公園です。

公園内には、日本庭園を中心に、子どもたちが遊べる遊具、サッカーが出来るグラウンド、家族でハイキングが出来る芝生スペースなどがあります。

ニコタマの住民だけではなく、世田谷区民や川崎市民などが訪れています。

日本庭園というのも、ちょっと違和感があるのですが、時間が経てば渋みを増してくると思います。

日本庭園の中には、池や小さな滝もあります。

なかなか優れた風水スポットです。

公園内の高台には、スタバも。

日本で一番、ゆとりのある造りのスタバではないでしょうか?

近くには、一足先に開発が進んだ武蔵小杉の高層ビル群が見えます。

ムサコは、高層マンションの林立で住民が急増。

そこに住む主婦層は、シロガネーゼならぬ、ムサコヅマ(妻)と呼ばれているそうです(笑)。

ニコタマ公園の横には、新しいお洒落なお店も出店。

ワイン専門店や・・・

アパレルショップ・・・

ますます発展していくニコタマです。

ショッピングセンターRISEでは、春のイベント、「サクライズ」で盛り上がっていました。

あと、1週間もたてば、多摩川沿いの河岸に桜が咲き始めます。

ここでは、飲みまくっているオジサン達やバーベーキューを楽しむ家族連合はほとんどいません。

東京の桜では、一番お気に入りの花見スポットです。


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一橋大学のスピリットが詰まったアカデミックな施設・如水会館 官の学士会館に対抗しているかのようです

2015年03月22日 | まち歩き

勉強会があり、如水会館に行ってきました。

神田神保町と竹橋の駅が近い如水会館。

文科省所管の一橋大学の施設です。

会議室やセミナールーム、宿泊施設、レストラン・・・ほぼシティホテルと同様の機能を持っています。

近年、建替えられたとのことで、その前は西洋館だったとのこと。

その頃の歴史と伝統を感じさせるレリーフやインテリアが、ロビーにディスプレイされています。

明治時代の実業家である渋沢栄一翁が、設立したと言われる商法講習所・・・一橋大学の前身です。

聞いたところ、1914年当時の文部省により、一橋大学の前身である東京高等商業学校専門部を廃止するという通達に反対して、全学生が退学届を提出。

学校の解体を回避するために、如水会を組織したということでした。

 

小規模な学校ながらも、「官」に対する対抗心、独立心が強く、事業を起こして国に貢献するという志が強いというスクールカラー、学風があるのだと思います。

そのせいか、如水会館の立地は、通りを挟んで学士会館と対置しています。

学士会館は官僚を養成する旧帝国大学関係の施設。

なかなか面白い構図です。

この如水会というネーミングは、渋沢栄一翁がつけたもの。

礼記の「君子の交わりは淡きこと水の如し」からとられたものだと思います。

一橋出身の友人がいるのですが、まず、皆さん、真面目。

優等生で、勉強も仕事もキチンキチンと進めていく優秀なビジネスパースンが多いという印象です。

(が、お酒に弱い人が多いような・・・笑)

金融業や銀行業などで強力な学閥を持つ一橋大学。

国立大学ではなく、私立大学として設立されていれば、もっとそのパワーを発揮できたように思います。


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江戸にも桜咲く Spring has come!桜って、なぜ感動をさそうのでしょうか!?タクシーの運転手さんの話

2015年03月21日 | まち歩き

仕事で芝公園へ。

早咲きのが咲いていました。江戸にも、春が到来です。

一年ぶりの再会・・・日本に生まれてよかったなあ・・・とつくづく想う瞬間です。

この時期、進学や就職、転勤や人事異動、定年退職や再就職・・・たくさんの人たちが新たな生活の一歩を踏み出す季節。

桜が咲いた人も、桜が散った人も・・・とりあえず、とりあえず、頑張ってほしい、です。

人生、何とかなります。

先日、乗ったタクシーで、運転手さんが話されていました。

勤務していた会社が倒産してね。大変だったんですよ。

その頃、何だかんだあって、離婚して・・・一人で暮らしているんです。

趣味は、デジカメ。毎年、東京中の桜を撮っているんです。

休みの日、お弁当と水筒を持って出かける・・・お金がかかんなくて、いいですよ。

人生、何とかなるもんですね。」

 


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JR新橋駅から徒歩3分 ビルの谷間にある都会のパワースポット・・・烏森神社の心願色みくじ

2015年03月20日 | まち歩き

JR新橋駅烏森口という駅舎の出口があります。

「カラスモリグチ」と読みます。

その由来は、今から1000年以上前、西暦940年に創始されたとされる由緒ある神社、烏森神社。

平将門が活躍した時代に祀られた神社です。

カラスは、神道では、神様の使い、使者・・・那智の熊野神社のヤタガラス、安芸の宮島の厳島神社のカラスも有名です。

賢くて生命力のあるカラスは、昔から大切にされてきたようです。

カラスモリジンジャ

大都会の中にある神社・・・本当に、ビルの谷間にあります。

ご利益は、

必勝祈願、商売繁盛、技芸上達、家内安全

商売繁盛、技芸上達というのは、いかにも新橋らしくて、いいですね。

 

烏森神社でユニークなのが、心願色みくじ。

願い事を4つのジャンルから選び、おみくじを引きます。

赤(恋愛・良縁)

黄(金運・幸運・商売)

青(厄祓・仕事学業)

緑(健康家庭)

おみくじを引くと、その中には、「おみくじ・願い札・願い玉」の3点が入っています。

おみくじの札には、一般的なおみくじよりの倍以上の情報量が詰まっており、読むだけでも楽しめます。その後、願い札に専用書き処にて同色のペンで願い事を記した後、結び紐に付けるというステップを踏みます。この願い札は後日、神官による厄祓祈願されるそうです。

このスペースで、願い事を書きます。

はじめて経験する祈願の仕組みでした。

新橋に行った際には、ぜひ立ち寄りたい都会のど真ん中のパワースポットです。


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2040年の新世界 3Dプリンタが世の中を根底から変えていくという事実・すごい世界になってきました

2015年03月19日 | 本と雑誌

今から25年後の2040年・・・世の中は、どう変わっているのでしょうか?

時計を巻き戻すと、四半世紀前の西暦1990年・・・。

インターネット元年と言われるこの時期、世の中の仕組みが大きく変化し始めました。

そして、21世紀。

立体造形の出来る3Dプリンタの出現。

これは、すごい!

3Dプリンタが世に出始めた頃、これは日本のものづくりにとって大きな脅威となると感じていました。

CAD、CAMも「ものづくり」の世界を激変させましたが、この3Dプリンタは、それらを凌駕する破壊力を持っているように思われました。

時代は、ちょうど、インテグラル(すりあわせ)型からモジュラー型に移行しつつある時で、日本のものづくりに陰りが出始めた時期。様々な部品、パーツを世界最適調達し、それを組み立てるだけ・・・そんなものづくりが跋扈し始め、台湾、韓国、中国などが日本のマーケットを侵食し始めました。

そんな中、米国では、3Dプリンタ技術が進化、様々な分野での応用が展開されています。

IoT(internet of things)がキーワードになる昨今、この3Dプリンタ技術は、さらにモノづくりの世界を大きく変えることになると思います。

 

2040年の新世界 3Dプリンタの衝撃

ホッド・リプソン/メルバ・カーソン著 斉藤隆央訳

東洋経済新報社 2200円+税

 

著者のホッド・リブソンさんは、コーネル大学工学部准教授。

クリエイティブマシーンズ・ラボを立ち上げ、3Dプリンタ、プロダクトデザイン、人工知能などの研究を続けています。

彼が書いた新刊が、500ページに及ぶ同書。

3Dプリンタが、今、どうなっているのか?どんな分野で使われているのか?

今後、どうなっていくのか?を明らかにしていきます。

目次

1.  なにもかもSFになる

2.  ほとんどなんでも作れるマシン

3.  デザインと製造の変革 良い・早い・安い

4.  明日の仕事と経済はどう変わる

5.  層を積み上げる 機械的な仕組み

6.  次世代のデザインソフトを求めて

7.  生体インクでバイオプリンティング

8.  食のデジタル フードプリンティング

9.  教室の中の工場 新しい学びの扉が開く

10.新たな美 制約からの解放

11.グリーンでクリーンなものづくり

12.所有権、安全性、法律のニューフロンティア

13.未来をデザインする発想とツール

14.この先に何が起こるか

 

蒸気機関や電信に匹敵するという3Dプリンタ技術。

その応用技術は、さらにバイオプリンティングやフードプリンティング・・・といった形で発展を続けています。

生身の人間や食べ物にも、3Dプリンタが使われる時代が、目の前に迫っています。

 

キッチンにたくさんのチューブに繋がれたフードプリンタがあり、そこからコマンドどおりの食事が出てくる・・・考えただけでも、ちょっと気味の悪い世界・・・。

 

いっぽうでは、デザインや芸術、アート、文化などクリエイティブな世界にも応用できそう・・・。

こちらはちょっと楽しみ。

 

3Dプリンタから目が離せない昨今です。


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ザ・ギンザ 東京銀座は建築家の腕、センス、プライドを賭けた建築バトルの場 ビルウォッチングのススメ

2015年03月18日 | まち歩き

表参道、青山通り、丸の内仲通り、日本橋室町・・・ファッションストリートと呼ばれる街はたくさんありますが、その中でも突出したプレゼンスを誇るのが、銀座・中央通り。

著名な建築家が腕、センス、プライド、技術を賭けて、ビル意匠を競う世界的に見ても、あまりない特殊な「」ということが出来ます。

今では、中国、台湾、韓国、タイなどから、お金を持ったインバウンドの観光客が多数訪れます。

「爆買い」「ギンレイカード」「バス乗り付けツアー」・・・その購買力は、日本人以上・・・。

そけだけ、銀座というブランドストリートは魅力的なショッピングタウンということが出来ると思います。

 

日曜日の歩行者天国。

銀座8丁目から、銀座1丁目まで、アーキテクチャ鑑賞、ビル巡りということで歩いてみることにしました。

建築物の概観、ディテール、スペックを見ていると、建築家、設計者、デザイナーの意地が見えてきます。

また、世界中のトップブランドが競い合う店舗設計、ファサードからは、世界最先端のデザインを見ることが出来ます。

ブランディング・・・

世界を代表するブランドショップが、そのコンセプト演出とイメージ創出のために、建築家、デザイナーとコラボしていく・・・まさにアーキテクチャのハドル・ストリートということが出来ると思います。

 

まずは、ブルガリ。

2階まであるファサード・・・高級感を演出するエレガントなアーキテクチャです。

銀座の新しいスポット「キラリトギンザ」。

ネーミングの勝利ですね。

そして、シャネル。夜になるとLEDによる壁面芸術を楽しむことができます。

ガラススクリーンが美しいアーキテクチャです。

以前、読売広告社があったところです。

CHAUMET ショーメのショップ。

皇帝ナポレオンのお抱え宝石商・・・戴冠式でも描かれている宝石類が想起されるショーメです。

何でも、若き日のナポレオンが、パリの街中で落馬・・・そこにあったのが宝石商ショーメのお店という由縁だそうです。

ロイヤルブルーが何とも言えない高貴なイメージを伝えます。

アパレルショップのファサード・・・とても意匠性に優れています。

miumiuのショップ。女性たちの心をくすぐります。

そして、アップルストア。表参道店とは、少しイメージが違います。

マチュアな店舗です。

アップルストアの屋上には、回転する看板が・・・。

ちょっと「昭和」していますが、なかなか素敵な演出です。

ちょっと驚いたのが、パイオニアのショールームの入ったビル・・・。

目の錯覚???

正面から見ると、こんな感じです。

一度、現物を見ることをお勧めします。

ちょっと口直し・・・。

カルティエの店舗の前には、イタリアンレッドのフェラーリが・・・。

ここは、5番街???ティファニーのショップ。

アメリカ的な合理性、近代性を感じさせるエクセレントなビルです。

そして、銀座4丁目交差点。

銀座のシンボル・・・和光。

そして、対面には、銀座三越店・・・。

銀座4丁目交差点から、築地方向を見ると・・・。

三越の新館が見えます。

そして、アルマーニ。

建築家の主張が伝わってきます。

アルマーニでは、上得意様を集めてのファッョンショーを定期開催しています。

カジュアルの代表GAPのショップ。

シックさが素敵なディオールのビル。

銀座のホコテン。

日頃は歩けないセンターラインの上・・・何だか開放的な気分です。

ユニクロの銀座店。

各階にファーサード。世界に向けて情報発信しているようです。

事実、ここユニクロの旗艦店はアジアのファッションリーダー達が集まってきます。

電気代たいへんなんだろうなあ?・・・と、余計な心配をしてしまいます(笑)。

そして、資生堂パーラー。

煉瓦色がひときわ映えます。

万年筆メーカー・・・モンブランショップが入るビル。

ブラックが冴えています。

フェラガモ銀座店・・・靴の価格を見て、目が点になりました(笑)。

コーナーの朱色の柱が、アクセントになっています。

ちょっとお腹いっぱいですが、気分はとてもゴージャス。

京都の神社仏閣めぐりと同じような、心地よい疲労感が感じられました。

喉も乾いたので、新橋で一杯・・・酒場放浪記とも思ったのですが、先日友人に聞いた話を思い出しました。

彼曰く・・・

「ドイツ、スイスに遊学し、たまたまトランジットで香港に立ち寄ったんだけど、そこで香港、アジアの臭いを嗅いで、ヨーロッパのいいイメージが吹き飛んじゃったよ。」

新橋で一杯はやめ、ちょっとだけ高いワインを買って帰路につきました。


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