舞台は福井。
福井出身の夫が見たいと言い出した映画。
定年を迎えた男性、結婚を控えた若い女性、スランプから抜け出せないヴァイオリニスト。
ある春の一日、人生の転機に佇む彼らの「明日」に踏み出す旅。
亀島
大手建設会社で定年を迎えた男性。
離婚して25年、一人暮らしの彼に孤独な朝が訪れる。
部屋を片付け出して古い絵手紙を見つけ、若き高校時代の出来事が鮮やかに蘇る。
そしてその思い出の地、福井へと旅立つ。
同じ頃、名古屋から結婚を控えた若い女性が、4歳の時別れたきりの父を慕う複雑な気持ちに
着地点を見つけるために福井に。
(実は別れたきりの父親というのが、その定年男性。
ここら辺が話が出来すぎてるような?名古屋からは比較的近い田舎だから?)
もう一人、夢を失ったヴァイオリニスト(男性)もまた故郷の福井駅に降り立つ。
丸岡城
「北のカナリア」という映画のように大きな話題にもならず、上映映画館も少なく(ここらではシネマシティ立川のみ)
上映も今日で終了、昨夜の観客数はわずか9名。
しっとりと静かに心に響く感動に、
そうでなくても涙もろくなっているおばさんは素晴らしい映画だと思ったのである。