1970年、財閥や国会議員を痛烈に批判した風刺詩「五賊」を発表して投獄され
1974年には死刑判決を受けた。(大韓民國)
評論家の鶴見俊輔さんや作家の大江健三郎さんらがハンストで朴政権に抗議。
金さん(71歳)は減刑されたが、約7年間投獄され、
この4日、ソウル中央地裁で再審、39年ぶりに無罪が言い渡された。
「五賊」・・・長編の風刺詩
財閥や国会議員、高級官僚、将軍らを国を巣食う五賊と呼び
”夜昼のべつ盗みに励み、その技これまた神技の域”などと、こきおろした。
当時の韓国は軍政下にあり、言論統制が厳しかった。
たとえば新聞の場合、官憲が各社に常駐して記事を検閲したそうだ。
真実を書くのには覚悟が求められたのだ。
国は違っても、人間社会は似たりよったり
一方、中国では「言論の不自由」への講義が湧き上がっている。
南方週末という新聞の新年号が、当局の指示で違う紙面に変えられたということに対する抗議。

言論の自由を欠いたままでは、中国は大国になっても成熟できまい。
民衆の口を封じるのは川を止めるより危険。
いずれ不満が高じてあふれ出すからだが、政府が省みるべきそんな古言も、中国にはある。
天声人語より
サンピエトロ寺院の ピエタ
ピエタ(慈悲などの意)は聖母子像の一種であり
磔刑にされたのちに、十字架からおろされたイエス・キリストと
その亡きがらをうでに抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのこと。
もう20年近く前、イタリア旅行で見たこの「ピエタ」を何故か連想した。