暗殺から70年 ガンジーに学ぶ
「非暴力・不服従」の抵抗運動の行動原理は自ら信奉するヒンズー教の哲学に基づいていた。
だが、ガンジーはイスラム教にも寛容な姿勢を貫いた。
西洋の近代政治が自明のこととしてきた政教分離、つまり政治と宗教を分けるべきだという考え方に対して、「それではさまざまな問題の根本的な解決できない」と考えたことではないでしょうか。
ヒンズー教もイスラム教もキリスト教も仏教も結局のところ真理は同じで、
信仰形態が違うのは地域的な差異に過ぎないとする考え方です。
哲学者の西田幾多郎も同じことを言っています。
一方、西洋哲学はこのような考え方はしません。
「違いは認め合いましょう。共存しましょう」とは言いますが異なる他者との共通性は認めません。
ガンジーは宗派を乗り越えて普遍性を認めたからこそ、さまざまな人々から支持されたのではないでしょうか。
東京工業大学教授・中島岳志さん
「非暴力・不服従」の抵抗運動の行動原理は自ら信奉するヒンズー教の哲学に基づいていた。
だが、ガンジーはイスラム教にも寛容な姿勢を貫いた。
西洋の近代政治が自明のこととしてきた政教分離、つまり政治と宗教を分けるべきだという考え方に対して、「それではさまざまな問題の根本的な解決できない」と考えたことではないでしょうか。
ヒンズー教もイスラム教もキリスト教も仏教も結局のところ真理は同じで、
信仰形態が違うのは地域的な差異に過ぎないとする考え方です。
哲学者の西田幾多郎も同じことを言っています。
一方、西洋哲学はこのような考え方はしません。
「違いは認め合いましょう。共存しましょう」とは言いますが異なる他者との共通性は認めません。
ガンジーは宗派を乗り越えて普遍性を認めたからこそ、さまざまな人々から支持されたのではないでしょうか。
東京工業大学教授・中島岳志さん