無人交番でわいせつ行為、私立大学生を逮捕

2020年10月01日 08時44分08秒 | 事件・事故

9/30(水) 12:25配信

今月、東京・葛飾区でわいせつ被害にあった女性が無人の交番に駆け込み、さらにわいせつな被害にあった事件で、警視庁は私立大学2年の少年を逮捕しました。

 強制性交未遂などの疑いで逮捕されたのは、東京・葛飾区に住む私立大学2年の19歳の少年です。
 
 捜査関係者によりますと、少年は今月16日の未明、葛飾区の路上で20代の女性に体を無理やり触るなどのわいせつな行為をしました。その後、女性は近くの交番に駆け込みましたが、警察官は不在で、少年は、さらに交番の中で数分間、胸を触るなどのわいせつな行為をしたということです。
 
 警視庁は30日午前、関係先の家宅捜索を行いました。少年は大筋で容疑を認めているということです。
 
 警察庁によりますと、交番は原則的に2人以上で勤務することになっていますが、パトロールなどで一時的に無人になることはあるということで、警視庁などは交番の態勢について検証しています。(30日12:20)

最終更新:9/30(水) 15:27
TBS系(JNN)

 


「働かず金が手に入る」 自殺願望の女性、次々標的に 座間9遺体初公判

2020年10月01日 08時39分07秒 | 事件・事故

10/1(木) 7:10配信

時事通信
 「働かずに金が手に入る」。

 検察側は冒頭陳述で、白石隆浩被告(29)が自身の欲望のため標的となる女性を探し、次々と殺害していたと主張した。

 冒頭陳述によると、白石被告は2017年3月、一緒に暮らしていた父親と折り合いが悪かったことから「早く離れて、働かずに楽して暮らしたい」「自殺願望のある女性なら言いなりにしやすい」などと考え、ツイッターに自身のアカウントを開設した。

 ツイッターでは、自殺願望を表明している女性をターゲットに、自分も自殺を望んでいるようなうそのツイートを掲載。「一緒に自殺しよう」などと誘っていた。

 同年8月には最初の被害者となる女性=当時(21)=と知り合って同居を持ち掛け、預かった金で事件現場となる神奈川県座間市のアパートの一室を賃貸契約。女性が思い通りにならなければロープで首を絞めて殺害しようと、あえてロフト付きの物件を選んだという。

 女性がいずれ自分から離れていくと感じた被告は、預かった金や所持金を奪う目的で殺害を決意し、同月23日に実行。「この方法なら働かずに金を手に入れられる」と考え、その後も別の女性を次々とだましてアパートに誘い入れた。「金づる」にならず、本気で自殺する気もないと判断すると、いきなり首を絞めて乱暴し、その後殺害したとした。 

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なぜ子どもの性的虐待は、闇に葬られるのか 親や近親者は必ずしも助けてくれない

2020年10月01日 08時30分55秒 | 事件・事故

東洋経済
治部 れんげ : ジャーナリスト 


子どもの頃に性的虐待にあった人は、大人になっても苦しんでいます(写真は植田恵子さんのショートフィルム「性被害 援助交際の本当の理由」より)
あまり知られていませんが、日本の子どもは高い頻度で性虐待、性被害に遭っています。大人が見て見ぬふりをして、被害経験に耳を傾けないため、子どもたちは被害届も出せず、親にも言えないまま成長し、死にたい気持ちを抱えていることが多いのです。
前回記事に続き、被害者の体験談を基にショートフィルム「届かぬ声 『性被害』 ほんとうのこと」を制作したジャーナリストの植田恵子さんと、弁護士として性虐待被害者の話を数多く聞いてきた寺町東子さんに対談していただきます。驚くべき実態を伝えるとともに、被害者救済策を考えます。
前回記事:誰も語らない、子どもの「性的虐待」の現実
 子どもの性的虐待は、時効が壁になっている

――前編では、性被害、性虐待に遭っても、親や友達に言えずひとりで抱え込んでいる女の子の実状をお話いただきました。被害者支援や救済の障壁について、植田さんから「周囲の反応と無理解」のお話がありました。法律面ではいかがでしょう。

寺町:ひとつ大きな問題は「時効」です。私が担当した釧路の性虐待事件で、被害者は民事訴訟を起こし、加害者に対して損害賠償を求めていました。ハードルになったのは、民法724条にある「除斥期間」の規定です。

これはみなさんもよく知っている「時効」のひとつで す。社会の安定や予測可能性を重視する発想で作られた規定で、商取引などに当てはめるのはいいと思いますが、性虐待に適用するのは間違っている、と私たち弁護団は考えました。

法律をしゃくし定規に解釈すると、子どもが被害者の場合、一定期間内に法定代理人の親が代わりに訴訟を起こすべき、ということになります。けれど、性虐待、とりわけ親族が加害者の場合、親は世間体などを気にして被害者(子ども)を守ってくれないことが多い。つまり法定代理人の責任を果たせません。父親が加害者の場合、母親は被害者の子どもでなく加害者の味方をすることすらあります。離婚すると生活できない場合はなおさらです。

また、前回もお話したように、子どもだと、本人が被害に気づけないことが多いのです。釧路の事件で、被害者は、中学2年生のときに初めて「自分はレイプされたのだ」と気づいたそうです。自分がされたのはセックスで、それは普通、夫婦や恋人とするものだと知ったとき、「頭の後ろで爆弾が爆発したような気がした」そうです。

こうした実状を踏まえて、私は、性的虐待の時効を大人になるまで停止することと、子どもが日本全国どこでも助けを求められる体制づくりを求めて、ネット上で署名集めをしています 。

民法158条2項で、未成年者が父、母に対して権利を有するときは、行為能力者となったとき、すなわち成人したときから6カ月を経過するまでの間、時効は完成しない、とされています。つまり、たったの6カ月しか猶予されていないのです。

現実には、親から虐待を受けていた子どもが成人して6カ月の間に権利行使できるか、というと、極めて非現実的です。一定の利益相反関係にある人からの子どものときの被害については、その子が成人したときから時効がスタートするというような保護が必要です。


ジャーナリストの植田恵子さん
植田:「助けを求められる体制づくり」は本当に大事だと私も思います。裁判で訴えることができるのは、ずいぶん先のことです。身近な人がちゃんと聞いてあげることで、心の傷はずいぶん癒やされるはずですから。

「言えない」ことで、被害者はどんどん追い詰められていき、「死にたい」「消えたい」と思うようになります。東京都が自殺対策のために行った調査によれば、10代20代女性の3人に2人が性被害を受けており、5人に1人がレイプされた経験があるそうです。

大学構内や渋谷などの繁華街でアンケートを行った結果ですが、興味深いのは、調査場所によらず、回答結果の数字が変わらない、ということ。つまり、街に出ている女の子は遊んでいるから被害に遭いやすい、ということではないのです。

強姦罪で懲役3年は軽すぎる

――性犯罪については、7月初旬に法務省の有識者検討会が、強姦罪等で親告罪規定を撤廃することに加え、厳罰化を求める報告書案を公表しています。どう思われますか。

寺町:確かに現状の刑法では、強姦罪が懲役3年、強盗罪が5年という具合に、主に女性の性的自己決定の価値が法益として軽く扱われている、という問題があります。その意味で法定刑を引き上げることに私は賛成です。

ただ、厳罰化だけでは性犯罪は減らないと思います。むしろ、厳罰化は「性犯罪を許さない」という社会の意志表明と位置づけるのが適切ではないでしょうか。

本当に性犯罪そのものを減らすためには、再犯防止のプログラムが必要です。そもそも、まともな大人同士の関係なら、大声を出したり暴力を振るったりしなければできない性交渉が、真摯な同意に基づくものとは思わないでしょう。それを、自分より力の弱い人に対してやってしまうのは、性欲というより支配欲ではないでしょうか。

戦争や民族紛争では、必ず性暴力が起きます。それは民族浄化という言葉に表れているように、相手の民族に対する支配欲の表れと言えるでしょう。そういう認知の歪みを矯正し自己コントロールを身に付けるプログラムが必要です。

――周囲が「気づかない」「理解しない」問題は、どうしたら変わると思いますか。

植田:取材をして知ったのは、専門家の支援にたどり着ける子は、現状では少数だということです。そこまでいけない子に、身近な人が手を差し伸べることができたら、ずいぶん違うと思います。

たとえば、いつもと様子が極端に違う、何かおかしいと思ったときに、さりげなく声をかけて話を聞くことで、被害を受けた子が少しずつ語ることもあります。被害者は、話してはいけない気持ちと話したい思いの間で揺れているから、話の糸口を作ることは大切です。

重要なのは、被害の話が出始めたときに、それを聞いた身近な大人が、慌てたり驚いたりして、アドバイスをしすぎてはいけない、ということです。被害者は自分が責められているような気がして、言いたいことを隠してしまうからです。最初は自分の意見は控えて落ち着いて共感しながら聴くことが大切です。私自身も聴き方で失敗した経験があるので、今でも気をつけています

レイプ被害者に落ち度があると言われる実態

被害を訴えてまた取り消すこともあります。説明はわかりにくいことも多い。うまく言葉にならないことの奥に何があるのだろう、と考えながら聞くことが大事です。性虐待、性被害は起こりうる、という前提で子どもたちを見守らないと見逃してしまいがちです。

周囲の認識の問題には、「完全な被害者」を求めること、があると思います。「断れたのではないか」と被害者に落ち度があったかのように言われることが多すぎます。本当は嫌だったのに、怖くて乗り気のふりをしてしまった、ということもありますから。今回は子どもが被害者になる性虐待、性被害を取り上げましたが、性被害は老若男女誰にでも起こりうることは、あまりに知られていません。


弁護士の寺町東子さん
寺町:植田さんと同じく「被害者は悪くない」という認識を、もっとしっかり周囲が持つ必要があると思います。

また、性暴力が消費されている現状は大いに問題です。AVには暴力的なものが多いですし、10代の少女向け漫画は妄想が行き過ぎています。「壁ドンがかっこいい」という女の子の認識も問題がありますが、デートDVとしか言えない関係が普通のこととして消費されていますよね。

植田:男性に強く出てほしいとか、壁ドンを本当に好む女性もいると思いますが、確かに「許されないこと」と「好みの問題」の間で、判断がおかしくなっているところはありますね。

寺町:現実社会で犯罪に当たるようなことはダメなのです。もちろん、表現の自由は大事ですが、犯罪を恋愛として描くことはやめてほしいですね。

――課題が山積みですが、性虐待、性暴力の被害者が救われるために、何が必要ですか。

寺町:第1に、周囲が被害者の話を聞き、受け入れること。「あなたが悪いんじゃない」ということですね。

第2に医療です。これは、施設の問題と経済支援の問題、両方あります。性被害を受けた人はPTSDになる率が高いのですが、被害届を出して「被害者」にならないと、犯罪被害者支援法の対象にならず、自費で通院しなくてはいけません。特に慢性期のPTSDに効果があるとされるprolonged exposure法は、多くは臨床心理士があたりますが、自費では1時間1万円もかかります。自腹で受けるのはきついですよね。

そこで、全国の少なくとも県庁所在地に性暴力被害者が駆け込めるワンストップセンターを作り、経済的負担なく被害直後には緊急避妊薬を渡したり、万が一妊娠していたら堕胎手術を受けたり、トラウマ治療を受けられる態勢を作ってほしいです。本当に困っている子に医療が届かないことは大きな問題ですから。

関連する法案に「女性の健康包括支援法」があります。前の国会で廃案になり、今、与野党で協議中とのことですが、ここに性被害治療を明記し、健康保険適用に向けて、全国に普及させることが必要だと思います。

第3に、先ほどお話した民法の除斥期間の問題。さらに、刑法の公訴時効の問題もあります。現在、強姦罪の公訴時効は10年で短かすぎます。性虐待を受けるような子どもは、親に守られていない環境だからこそ、被害に遭うのです。親が法定代理人として権利を行使できるというフィクションを捨てて、子どものときの性被害については、被害者本人が成人するまで時効はストップすべきです。

冤罪の危険については、検察官が証拠不十分なケースは起訴しないことで回避できます。他方、妊娠・出産させられていたり、ビデオが残っていたりという客観証拠があるケースまで、時効で加害者を保護することは正義に反します。

ほかにも被害者に氏名の変更権を認める、加害者に住所を知られないようにするなど、やることはたくさんありますが、まずは「被害者は悪くない」ことを皆が認識するところから始めたいです。

大人たちが目をそらしてはいけない

植田:子どもはひどい性虐待に遭っていても、家族を求めてしまうし、ひとりぼっちになりたくないのです。見えていないたくさんの問題をひとりで抱えて死ぬことばかり考えてしまう。

内閣府男女共同参画局の調査によると、異性から無理やり性交された女性のうち、67%が誰にも相談していません。この調査は子どもだけを対象にしたものではありませんが、子どもの頃の性被害は人格形成の時期であることから、より影響が大きいと言われています。

『子どもの虐待』(西澤哲著、誠信書房)で紹介されている米国国立精神保健研究所の行った臨床研究では、子どもの頃に性的虐待を受けた女性の21.9%に抑うつ症状が見られたのに対し、そうした経験のない女性で抑うつ症状を訴えたのは5.5%にすぎなかった、とあります。海外の研究ですが、日本ではそもそも被害そのものの認知がされておらず、大幅に後れた状態です。

ある女の子は「死にたいと思っているのに、治りたいとは思えない」と言っていました。生きようと思えないまま、何年も声にならない声を出しつつ死にたさをこじらせていく。

大人がこうした問題をなかったことにして、目をそらし続けていることが、結果的に子どもたちに沈黙を強いて、追い込んでいる側面もある。多くの人が現実に目を向けることが、この子たちだけが苦しむ現状を変えていくと感じています。

ひとつ救いがあるかもしれないのは、いろいろな立場の大人が、この問題を知り、状況を変えるために動き始めていることです。今回私が制作したショートフィルムには、英語字幕がついています。英語字幕は、元UNDPのジェンダー専門家の斎藤万里子さんがボランティアでつけてくださいました。

             *****

日本では本当に知られていない子どもの性被害問題は、実は、国際的には大きな関心を集めている人権問題であり、政策課題です。

8月28日、29日には外務省主催の「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」が開かれ、世界各国から女性政策の重鎮が集まりました。

こういうタイミングに、日本国内の大きな問題を多言語で報じることには意義があります。ビジネスパーソンも、一歩海外へ出れば、安保法制絡みで平和構築や、紛争時の性暴力などについて意見を求められることがあるかもしれません。


優等生が危ない!女子高生ビジネスの実態 子どもたちの性が搾取されている

2020年10月01日 08時15分30秒 | 事件・事故
AERA編集部 2016/01/05 13:00
 
かわいい格好で接客や散歩をするだけ、といううたい文句。だが、それは危険な性ビジネスへの誘い水だ。ハードルが下がるなか、被害者に「普通の子」が増えている。思春期の不安定な心のスキをつく犯罪行為の実態とは。
 
女子高生(JK)と散歩ができるという触れ込みで、実際はカラオケやレストランなどでデートする「JKお散歩」や、制服を着た女子高生が個室でマッサージ(リフレクソロジー)を行う「JKリフレ」、折り紙を折らせて下着をのぞく「JK折り紙」。ネーミングにお気軽感が漂うが、すべて未成年による売春の温床になっている。
 
児童買春や児童ポルノの被害者救済に取り組むNPO法人「ライトハウス」代表の藤原志帆子さんはこう警鐘を鳴らす。
 
「接客やマッサージといっても、実態は客の性的好奇心に応じるものがほとんど。たくさんの子どもたちが強姦や買春被害に遭っている」
 
2004年の活動開始以来、のべ4000件、電話やメールで相談を受けてきた。15年は売春やポルノを強要される人身取引被害者の支援を80件行ったが、これは前年の倍以上になる。被害者数など実態調査を国に求めているが、まだ動きはない。
 
ここ数年で目立つのは、「ごく普通の」高校生が被害に遭うケースだという。
 
「家庭環境に問題がある子が多いのは変わらないが、一方で何の問題もなさそうな家庭の子、進学校や有名私大の付属高校に通うような女子が、親に言えず相談してくるケースが目につくようになった。彼女たちにとって性的なビジネスへのハードルが下がっているのではないか」(藤原さん)
 
父はエリート 進学先に注文
 
その後、家出。キャバクラの寮に入って働いた。ひと月で50万円稼ぎ、一時は200万円ほど貯金できたが、あればあるだけホスト通いなどで使ってしまった。周囲には「15歳からキャバ嬢やってる」という子もいた。18、19歳は中堅クラス。22歳くらいで他のクラブに流れているようだった。
 
「数カ月経つと、地元の同級生は大学生活を満喫しているのにと不安になった。ずっとここにいちゃいけないと思い始めた」
 
ある日、客から「こんなところにずっといちゃいけないよ。お金出してあげるから、大学行けよ」と言われた。関係を求めてこず、50万円貸してくれた。キャバ嬢をしながら、塾に通い、都内の私立大学に合格した。借りたお金は利子をつけて返済した。
 
モデル勧誘 実はAV出演
 
大学入学のために上京。ネットカフェとラブホテルを渡り歩いた。お金に困り、再び夜の仕事を探した。「求人誌はウソばっかだけど、スカウトは大丈夫」という友人の情報を信じた。紹介された店をネットで調べると、募集広告にも「安全・安心。のらない・なめない・さわらない」と書いてあった。
 
 
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だが、嘘だった。売春させられそうになったため、ビルの裏口から走って逃げた。
 
「一度ハマると負の連鎖から抜け出せない。私が抜け出せたのは大学に通い始めて自分に自信がついたから。ずっと性的なビジネスにだまされるのは私が悪いからだと自分を責めていた。でも、大人になって、あれはハラスメントだったんだと気づいた。(JKビジネスの)罠にはまってしまう女の子たちが悪いんじゃない。子どもの性の搾取を許している社会を見直さなきゃって思う」
 
この女性のように立ち直ったり、しかるべき機関に相談しサポートを受けたりできる被害者はほんの一握りに過ぎない。
 
「日本は他の先進国と比べて、子どもを性犯罪から守る法の整備が遅れているので、新手のビジネスが次々と生まれやすい」
 
そう嘆く藤原さんが新たに相談を受けたのが「相席居酒屋」だ。“婚活応援”などとうたい、「おしゃべりしてごはんを食べるだけでいい」と言われて女子高生が座っていると、目の前の男性客が数十分ごとに席替えする。値踏みされ、売春に応じてしまった未成年もいる。
 
モデル勧誘に見せかけたAV出演の強要も後を絶たない。ライトハウスがサポートした被害でAVは最も多い。
 
首都圏在住の40代の主婦は以前、渋谷に買い物に出かけた高校1年の長女から泣いて打ち明けられた。
 
「読者モデルにならない?って言われてついていったら、登録料は50万円って。怖くなって逃げてきたけど、住所とか携帯の番号を書いちゃった」
 
その後実害はないが、一抹の不安は残る。
 
「あのまま娘が逃げなかったら、AVに出ろと言われたかもと思うとゾッとする」(主婦)
 
読モ以外にも、ヘアモデル、手先や脚のみのパーツモデルにならないかと誘い、「君、可愛いよ」「スタイルがいいからやってみない?」などとほめちぎりその気にさせる。契約書を書かせ、後で断ると「違約金300万だよ」と脅す、といった手口もよく見られる。サインをしてしまうと、被害届を出せないケースが多いという。
 
被害者は女子だけではない。
 
「君、カッコイイね。モデルにならない?」
 
そんな言葉で誘われたのは名門私大に通う男子学生だった。
 
「シャツ脱いで上半身だけ見せてくれるかな」などと要求はどんどんエスカレートし、気がついたときには学生証のコピーをとられていた。男子は女子以上にひとりで悩みを抱え込む傾向があるという。誰かに相談するまでに時間がかかるため、傷はより深くなる。
 
一度撮影されてしまうと、取り返しがつかない。近年AVはDVDではなくネット配信される。一度配信されたら、完全に削除することはまず不可能だ。海外にサーバーがあれば太刀打ちできない。そうやって簡単に大量生産され、子どもたちの性は搾取されていく。
 
自尊心が低い 評価と錯覚
 
スカウトがきっかけでモデルになったり芸能界入りしたりする話が多いだけに、「もしかしたら私も」と思わされる。前出の高1女子のように素直に誘いを受け入れてしまうのだ。子どもたち自身に警戒してほしいところだが、甘い誘いが不安定な思春期の心のスキをついてくる。
 
心療内科「ポレポレクリニック」(東京都武蔵野市)院長の辻内優子さんが解説してくれた。
 
「私が出会った性ビジネスに走った子どもたちは、親から何らかの虐待を受けたことのあるケースが多かった。虐待を受けなかったとしても、自尊感情が低く、頑張っても褒められない、評価されない体験を重ねるなか、性ビジネスの世界では若いというだけで、認められ、褒められ、かわいがられる。そのため、自分が評価されていると錯覚してしまう。そのうえ、自分の力でお金を稼げると、嫌いな親がいなくても生きていけるという歪んだ自信をつけることにもなる」
 
 
「ブルー・ハート」は、1冊300円で購入できる。台湾のロータリークラブが「同じ問題がある」と中国語版も発行。台北市教育局に1万冊寄贈した(撮影/写真部・長谷川唯)
 
 
ライトハウスは、さまざまな性被害の実例をもとにした啓発漫画「ブルー・ハート」を昨年制作した。JKビジネスやリベンジポルノなどの危険性を説く。関係施設や学校などに5千部、配布した。
 
冒頭に登場した20代の女性は今後も、自身の消せない過去の重さを伝えていきたいと言う。
 
「傷が残らない子はいない。親はもちろん、将来のパートナーや子どもに対し、自分の過去の傷は隠せても、完全に消すことはできない。性犯罪の被害に遭ったのだからあなたは悪くないと言われるけれど、ずっと罪悪感を持ち続けている自分がいる。だから、自分の性をビジネスになんてしないでほしい」
 
(ライター・島沢優子)
 
※AERA 2016年1月11日号
 
 
2016年1月11日号
都内に住む20代の女性は、地方の進学高校に通ういわゆる優等生だった。3年生の時、「おしゃれな服を着て稼げるなら、いいかな」と軽い気持ちでガールズバーを訪れた。すぐに風俗と気づき帰ろうとしたら、「今日だけ仕事して。お客さんがいるから」と言われた。嫌がると、バッグの校章を指さした店員から「学校、わかってんだよ」と脅された。わいせつな行為をさせられたが、3回くらい行ってしまった。
 
「やけになっていた。自分を大切にできなかった」
 
女性の心が荒れた原因は、父親からのストレスだった。父は旧帝大卒で大手企業に勤務するいわばエリート。進学先には常にハードルの高い注文をつけられた。その父に愛人がいるのを知って以来、家を避けるように。日記には「死にたい。死にたい」と書き連ねた。
 
 
「ヘルスかソープかな」女性を売買する男たち 言葉巧みに夜の街へ 性ビジネスの実態
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2018/2/9 14:48 (2019/9/18 15:41 更新) 
西日本新聞 
 
 
セックスワーカーたち<1>
 クリスマスのイルミネーションがともり始めた福岡市・天神。商業施設の前でじっと待ち、一人歩きの女性を見定めるスーツ姿の男たちがいる。「空いた時間で稼ぎませんか」。さっと並んで数メートル歩き、諦めては同じ行動を繰り返す。
【関連】「売春の温床になる」JKビジネスの実態 消費され続ける少女たち
 夜の街の仕事を仲介するスカウトたちだ。近くには九州最大の歓楽街・中洲がある。店側が勧誘するケースもあるが、店に紹介した女性の売り上げ分から数%を手にする「スカウトバック」の仕組みがここ数年で定着し、専門業者もいる。
 「声を掛けてカフェでの面接につながるのが100人に1人やね。そこで話せば大抵は落とせる」。15年以上のスカウト経験がある男性(33)が中洲で取材に応じた。あっせんした女性は5千人を超え、紹介先の1割は性的サービスを提供する風俗店という。
 性交を伴わない店舗型や派遣型のヘルスのほか、ソープランドのように「あくまで浴場の提供。個室内の行為までは知りようがない」との建前で、売春が常態化している店もある。「そういうところは客の単価が高いからもうかるんだよ」。男性の場合、高級ソープへの紹介料だけで2千万円を稼いだ年もあるという。
 若者が集う華やかな街がスカウトたちの「狩り場」となっている。
 
ある日のカフェ-。
 「留学したいんやね。親に頼るより、自分で稼いだ方がよくない?」
 「キャバクラだと収入はこれくらい。足りんよね」
 「上半身だけ裸になるパブもあるけど、大勢の前で脱ぐのは平気?」
 「嫌なら個室のヘルスかソープかな。セックスのスキルアップにつながるし、彼氏も喜ぶと思わん?」
 世間話から始まり、自分で選ぶように誘導される。天神でスカウトされた福岡市の女子大学生も「その日のうちに契約書みたいな紙にサインしてしまった」と振り返る。嫌になって無断欠勤すると多額の罰金を科され、余計に辞められなくなる人もいる。
 「モデルやアイドルにならないか」と誘われて契約した10~30代の女性197人中、53人(27%)が契約外の性的行為の撮影を求められた-。2月に公表された内閣府の調査で、性ビジネスにおける人権侵害の一端が表面化した。アダルトビデオ(AV)への出演を強要された人もいた。
 スカウト歴15年の男性も「基準は顔とスタイル。良ければキャバ、そうでもなければソープやヘルス。AVのプロダクションに売ったこともあるよ」と淡々と語る。スカウトバックを元手にトイチ(10日で利息1割)のヤミ金融も営み、収入源の女性にさえ貸していたという。
 女性を商品として売買する現実がすぐそこにある。
   ◇    ◇
 違法と合法が重なるグレーゾーン。それでもなお、性的行為を職業とするセックスワーカーは絶えない。風営法で届け出のある性風俗店だけで全国に約2万2千あり、年々増えている。中には自ら飛び込む女性もいる。なぜか。性差別意識が深層に広がる灰色の街に彼女たちの姿を追った。
この記事は2017年12月13日付で、内容は当時のものです。
 
 

衆院年内解散、首相が見送りの公算…コロナ対策に全力

2020年10月01日 07時50分44秒 | 社会・文化・政治・経済

10/1(木) 5:03配信

読売新聞オンライン


 菅首相が、年内の衆院解散・総選挙を見送る公算が大きくなった。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、当面は感染抑止と経済再生に全力を挙げる必要があると判断した。政府・与党は臨時国会を10月下旬に50日間程度の会期で召集する方向で調整しており、首相は重要法案の成立に万全を期す構えだ。

 複数の政府・与党関係者が30日、明らかにした。

 自民党の森山裕国会対策委員長は30日、立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、10月23日の召集案を伝えた。首相の外遊日程が急きょ10月中旬に入ったため、同26日召集にずれこむ可能性もある。

 政府・与党は12月前半までの会期で、新型コロナのワクチン接種で健康被害が起きた場合に賠償を国が肩代わりする法案や、近く正式署名される日英2国間通商協定の承認案の成立を目指す。

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阪神10度目完封負け 矢野監督「言い訳できない」62失策も全球団ワースト

2020年10月01日 07時17分19秒 | 野球

10/1(木) 7:30配信

デイリースポーツ

 三回、サンズがファンブルする

 「阪神0-9中日」(30日、甲子園球場)

 「明日も勝つ!」って言ってたやん…。前日に糸井嘉男外野手(39)がお立ち台で宣言した力強い一言とは裏腹に、阪神は中日・大野雄の前に散発2安打で12球団ワーストとなる10度目の完封負け。さらに青柳の大乱調、そして同ワーストの62失策となる守乱…聖地の秋風が詰め掛けたファンの身に染みる寂しい一敗となった。

 攻撃時にはため息が充満し、守備時はスタンドに悲鳴が響いた。12球団ワーストとなる今季10度目の完封負けを喫し、失点には拙守が絡んだ。ファンも嘆きたくなる惨敗。矢野監督はうつろな目でグラウンドを見つめた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で1軍メンバーを欠く中、大野雄対策で打線を組み替えた。指揮官は「いるメンバーの中でどうしていくかというのを考えた結果」。リーグ2位・22本塁打の大山を今季2度目の3番に起用。好調な原口を今季初の5番に抜てきした。

 だが、1年前の悪夢がフラッシュバックするような惨劇が繰り返された。昨年9月14日にノーヒットノーランを許した左腕に、二塁すら踏ませてもらえない。井上打撃コーチは「攻めの投球をされた。狙い球を絞るという状況まで持って行けなかった」とお手上げ。わずか107球で散発2安打完封を許した。

 その要因となったのは、リズムに乗り損ねた守備のミス。初回無死一塁では、小幡が京田の低いゴロを“トンネル”。今季61個目の失策をきっかけに1死満塁とされ、高橋に先制の中犠飛を許した。

 三回無死一塁では、左翼のサンズが拙守。アルモンテの左前打をファンブルし、12球団ワーストとなる62失策目で、一走・京田の三進を許した。その後、無死満塁とされ、シエラの中前適時打などで2点を奪われた。

 いずれも防げたミスだっただけに、矢野監督は「(小幡は)チャレンジして捕りに行ったプレーじゃないから。サンズもはねているけど言い訳にはできない」。次戦以降、ミスを取り返すプレーを求めた。

 今季、甲子園での中日戦は7戦7勝だったが、相性とは真逆の内容で敗戦。チームは新型コロナウイルス感染拡大が収まらず、苦境も続く。だがここで踏みとどまらなければ…終戦は近づいてくる。

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自己超克を妨げている力

2020年10月01日 06時54分55秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

自己中心性の克服

「永遠なるもの、宗教的なもの」との融合を目指すなかに自己中心性の克服がある。

精神的努力こそ、社会を向上させる唯一の効果的な手段である。

自己超克を妨げている力は、欲望などより、さらに深い次元にある。
自己超克を妨げているものが意識下のものであるなら、それを可能にする力も意識の底から引き出す方途もあるはずだ。
すべての人々の内面には、本来、その困難な努力を成し遂げる能力が、潜在的に備わっているのではないだろうか。
それをいかに引き出すかが、最大の課題であろう。

「人間誰もが聖人の域に達する能力をもっていることは、一応考えられる。」
歴史学者・アーノルド・トインビー

 

自己超克(じこちょうこく)とは哲学用語の一つ。
これはフリードリヒ・ニーチェによって提唱された言葉である。
自己が置かれている現状を超えるような価値を創造したり道徳を形成することから、人間としての本来あるべき自己を形成していくということである。
ツァラトゥストラはこう語ったでは、全ての存在というのはその存在自身を越える何物かを創造してきたと言うことが歴史であるがゆえに、人間というものも自身は何者かによって超えられるべき存在であるというわけである。
また創造者というのは人間にとっての意義と未来を与える者、そして善悪は何であるかを創造する者である。
そしてニーチェの提唱する超人というのは自己超克を成しうる創造者というべき存在にあてはまる。


コロナと同時に急激に拡大したカタカナ語

2020年10月01日 06時37分57秒 | 医科・歯科・介護

新型コロナ関連で登場した片仮名


コロナ関連カタカナ語「分かりやすい日本語表記を」
2020年6月16日 08時06分

「STAYHOME(ステイホーム)」などが表示された街頭モニターの下でベンチに座る人たち=東京都豊島区で

 新型コロナウイルスに関するカタカナ語が分かりづらく、「日本語を使った表記にできないか」といった意見や要望が本紙に寄せられています。
 「訳語ですら、何のことか分かりにくい」。発言欄にこう投稿した埼玉県東松山市の無職西田憲二さん(72)は「年配者の中には具体的な説明がないと、初めて見るカタカナ語の意味が理解できない人がいる」と言います。西田さんは「東京アラート」を「東京で感染が拡大中」とカタカナ語を使用せずに表記した方が良いと指摘します。
 同県鳩山町の無職資延(すけのぶ)義樹さん(76)は「ステイホーム」は命令調に聞こえるため、「外出はやめましょう」など柔らかな表現を求めます。「ソーシャルディスタンス」も社会的距離というより、「人との距離」「人との間隔」とする言い換えを提案します。
 本紙ではすべてではありませんが、「ステイホーム(家にいよう)」や「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」のように訳語を付けて表記。また、「東京アラート」も後ろに「(警報)」と加え、ケースによっては「東京都民に警戒を呼び掛ける」「都独自の警戒情報」などと注釈を付けるなど、カタカナ語が分かりやすくなるように工夫をしています。
 用字用語を担当する校閲部の記者は「難しいカタカナ語があれば今後も指摘してください」と話しています。 (青木孝行)
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2020/04/16 9:00

横文字連発で日本大混乱…コロナと同時に拡大した「新カタカナ語」辞典
なぜ都市封鎖でなくロックダウンか

プレジデント Digital
プレジデント編集部


コロナと同時に急激に拡大したカタカナ語

新型コロナウイルスが都市部で急速に感染拡大している事態を受けて、安倍晋三首相は4月7日、東京など7都府県を対象に法律に基づく「緊急事態宣言」を行った。12日には首相自ら、星野源が歌う「うちで踊ろう」の映像に合わせて家でくつろぐ様子の動画をInstagram投稿するなど、国民への外出自粛要請に力を入れている様子がうかがえる。

だが、その動画も国民からは賛否の声があがるなど、政府の新型コロナウイルス対策はどこか空回りしている感が拭えない。コロナにまつわる言葉ひとつとってもそうだ。安倍首相や小池百合子都知事が記者会見で「オーバーシュート」や「ロックダウン」「クラスター」などのカタカナ語を連発する様子からは、国民に現状をわかりやすく伝えようという気遣いが伝わってこない。

感染拡大の抑制には、老若男女すべての国民の協力が不可欠だ。本来なら、コロナにまつわる呼びかけでは、どんな人にもわかりやすい言葉を使うのが筋であろう。

「おうちにいて」と書かれた紙を持つ女性の手写真=iStock.com/mladenbalinovac
※写真はイメージです
ということで、新型コロナウイルス騒動で大量に発生したカタカナ語や横文字についていけない人のために、意味の解説を簡単にまとめた。これを読んで少しでも新型コロナ対策への理解を深めていただきたい。

オーバーシュートに「感染爆発」の語議なし

予測以上の感染者急増。感染爆発。英語のovershootは「通り越す」「行き過ぎる」などの意味で、それ自体に「感染爆発」の語義はない。新型コロナの感染拡大以前は、有価証券価格の「行き過ぎた変動」を指す言葉として、金融市場で用いられることが多かった。

ロックダウン
「都市封鎖」と訳される。緊急時、交通網を止めるなどして強制的な出入り制限を行うこと。日本では、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)にロックダウンへの言及はないため、諸外国のような厳密な意味での都市封鎖はできない。

クラスター
集団感染や、それによってできた感染者の集団。新型コロナウイルスにおいては、スポーツジムやライブハウスなどがクラスター発生源となった。

アウトブレイク
限られた狭い範囲で疾病が急増すること。その範囲は相対的なものであり、明確な区分けはない。新型コロナの流行が武漢にとどまっていたときの状態や、特定の病院内での感染者急増などを指す。

エピデミックとパンデミックの違い
エンデミック
予測の範囲内において、一定の地域・一定の罹患率で感染症が広がること。風土病もエンデミックの一種。

エピデミック
予測の範囲を超えて、一定の地域や集団において感染症が大量に発生すること。

パンデミック
世界的流行。予測の範囲を超えて、複数の地域や国にわたって感染症が大量発生する状態。

インフォデミック
「インフォメーション(情報)」と「エピデミック(流行)」を組み合わせた言葉。不安定な状況下で根拠のない情報やデマが拡散されること。

ゾーニング
感染者がいる病院内などにおいて、感染領域と非感染領域を区分けすること。新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の「清潔ルート」「不潔ルート」は、きちんとゾーニングができていないとしてTwitterを中心に波紋を呼んだ。

エピカーブ
流行曲線。発症時刻と患者数のグラフ。

WHO
世界保健機関(World Health Organization)。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関。新型コロナウイルスを含め、感染症対策の指針を発信している。


COVID-19
新型コロナウイルス感染症の正式名称。「Coronavirus Disease, 2019」(2019年にコロナウイルスにより発生した病気)の意味。

※編集部註:初出時、COVID-19を「新型コロナウイルスの正式名称」としていましたが、正しくは「新型コロナウイルス感染症の正式名称」でした。訂正します。(4月21日18時23分追記)

テレワークなのか、リモートワークなのか…
ソーシャル・ディスタンス
感染症などの拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つこと。一般的には2mほどの距離を空けるのが効果的とされる。新型コロナウイルス感染症防止策としては、飲食店の席やスーパーマーケットのレジで人と人との間隔を広めにとるなどの対策が行われている。

テレワーク
自宅やサテライトオフィスなど、通常のオフィスから離れたところで働くこと。英語では「telework」と書き、「tele=離れた所」と「work=働く」の二つの言葉を組み合わせた造語。

リモートワーク
英語で「remote work」。「remote=遠隔の・遠い」、「work=働く」の二つが合わさってできた造語。テレワークとほぼ同じ意味で使われるが、総務省では「テレワーク」の呼び方を統一して使用している。

ベーシックインカム(BI)
最低限の所得を保証する制度。イギリスやアメリカ、スペインなどが、新型コロナウイルスにおける経済対策として導入を検討している。

コロナ禍
新型コロナウイルスが招いた危機的状況や不幸のこと。「コロナか」と読む。見出しの文字数に限りがある、マスコミなどが多用する。「禍」は「わざわい」の意味で、主に「人為的ミスなどにより発生した凶事」に使われる。外出自粛中にする鍋のことではない。

ズームでオン飲みしようぜ!
ZOOM
アメリカ・カリフォルニア州サンノゼに本社を置く、ズームビデオコミュニケーションズが提供するWeb会議サービス。新型コロナウイルス感染拡大防止に際して、多くの企業がセミナーやミーティング用に取り入れたことで有名になった。互いのIDを交換する必要のあるSkypeと違い、招待URLにアクセスすれば誰でも参加できる。

オン飲み
「オンライン飲み会」の略。ZOOMやLINEのビデオ通話、「たくのむ」等のオンライン飲み会サービスを用いて、離れた場所にいる友達などと飲み会を開くこと。外出自粛や居酒屋の営業自粛を受けて流行している。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、正しく情報を読み解くことが不可欠だ。言葉の意味を正確に理解し、一人ひとりが感染拡大防止に努めることが一刻も早いコロナウイルス収束につながる。

一方でマスコミには、発信者の言葉を一度咀嚼して、読者・視聴者にわかりやすく伝えることも責務としてあるだろう。こんな国家的危機だからこそ、情報弱者を生み出さないことに努力をするべきだ。かつて福沢諭吉が「サイヤンス」を「実学」と訳したように、ただ政府や自治体の発表をそのまま垂れ流すのではなく、もう少し工夫があってもいいのかもしれない……。

 

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【中日】大野雄大、2安打無四球完封!自身&チーム甲子園連敗止めた「絶対俺で勝ってやると」ダメ押し2点三塁打も

2020年10月01日 06時35分12秒 | 野球

9/30(水) 22:52配信

スポーツ報知

2安打完封勝利を挙げ、雄叫びを上げた大野雄大

◆JERAセ・リーグ 阪神0―9中日(30日・甲子園)

 中日・大野雄大投手(32)が、チームにとって鬼門だった甲子園で阪神打線を2安打無四球に抑え、今季8度目の完投、同4度目の完封勝利。7勝目を挙げた。

 チームは今季これまで、甲子園で7戦全敗、昨季から9連敗中だったが、エース左腕が止めた。

 大野雄自身も、甲子園では15年7月8日以来の白星。「(甲子園は)元々嫌いなマウンドじゃないし、イヤなイメージも持ってないけど知っていた。チームも勝ててないし、今日は絶対俺で勝ってやると…」。さらに屋外球場では17年9月20日のヤクルト戦(神宮)以来の勝利だった。「情けない話だけど事実。それも絶対止めたろと思った」

 打線もこの日はエース左腕を援護した。初回、高橋周平内野手(26)の中犠飛で先制すると、3回には1軍2戦目となるモイセ・シエラ外野手(32)の中前適時打などで2点追加。さらに5回には阿部寿樹内野手(30)、木下拓哉捕手(28)の適時打や大野雄自身の2点三塁打などで5点を加えた。9回にはシエラの1号ソロも飛び出した。

 プロ初適時打、初打点に初アーチまで放ったシエラは「チームの勝利に貢献した一員になれたことが嬉しい。日本での第1号は嬉しいし、使ってもらっていることに感謝したい」と喜びを素直に表した。

 与田剛監督(54)も「大野雄は、良い意味で脱力感が感じられた、140キロ大半ばでも球に伸びが感じられた。8度目の完投は頼もしいの一言。今年の厳しい日程の中でリリーフ投手を休ませられるし」と絶賛。シエラについても「初出場だった昨日(29日)の試合でも、走塁などハッスルプレーを見せてくれていたし、期待は大きい」。快勝に笑顔を見せた。これでチームは借金3。7年続くBクラス脱出へ、残り32試合を全力で戦い抜く。

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阪神攻守で精彩欠き完敗 失策数は球界ワースト更新

2020年10月01日 06時33分03秒 | 野球

9/30(水) 21:12配信

日刊スポーツ

阪神対中日 1回表中日1死満塁、ピンチでマウンドの青柳(右から3人目)に集まる福原コーチ(右)と野手陣(撮影・上山淳一)

<阪神0-9中日>◇30日◇甲子園

阪神は失策数を62とし、両リーグワーストを更新した。打線も精彩を欠いた。

【写真】1回、京田の打球をトンネルする阪神小幡

初回と3回に、失策から失点という同じパターンを続けた。

初回、先頭大島に四球を与え無死1塁。2番京田の遊撃への当たりを小幡がトンネルしてピンチを招き、1死満塁から5番高橋に先制の犠飛を許した。3回にはこの回先頭の2番京田に四球、3番アルモンテの左前打をサンズが打球処理の際にファンブル。1死満塁から5番高橋のニゴロ併殺打の間に1点、6番シエラの中前適時打でもう1点を失った。四球と失策でためた走者がいずれも失点につながった。

矢野監督は試合後、小幡について「難しいプレーじゃないんでね。チャレンジして取りにいったとかそういうプレーじゃないから。ああいうところはしっかりやっていく。結果的に(投手の)球数が増えて、そのあとのイニングとかにも絶対的に影響してくるから。竜平(小幡)自身も守りで信頼を得て、勝ち取っていくというか。そういう選手だと思う」と20歳の若虎に奮起を促した。

打線は昨季ノーヒットノーランを食らった大野雄の前に沈黙。先発青柳は5回9安打8失点。味方の失策も絡むなど不運な場面もあったが、5回には下位打線に4連打を浴びて5点を失うなど、相手打線の勢いにのまれた。

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じわり「安倍離れ」:本格政権目指す菅首相

2020年10月01日 04時46分45秒 | 社会・文化・政治・経済

9/30(水) 15:02配信

nippon.com
古賀 攻

安倍政治の継承を訴えて誕生した菅政権。しかし、政治に鋭い嗅覚を持つ筆者は、菅義偉は独自の本格政権を目指すと見る。安倍晋三のようなイデオロギーを持たない点が強み、とも指摘する。

「安倍継承」看板が持つ2つの意味

自民党の両院議員総会で新総裁に選出され、拍手に応える菅義偉官房長官=2020年9月14日午後、東京都港区(時事)

目玉政策はケータイ料金値下げと不妊治療支援。現下の日本を取り巻く巨大な変化との落差に驚かされるが、マッチョで宣伝過剰な長期政権に倦(う)んでいた国民にはこれが受けた。方便として「安倍継承」カードを使いながら、新首相の菅は独自の王国を目指す。

「ポスト安倍」レースではダークホースだった菅が、自民党幹事長の二階俊博と組んで、電撃的な政権奪取を果たした。同じ参謀型の政治家として潜在的にライバル関係にあった2人の戦略的提携の成果だ。

この過程で菅が強調した「安倍継承」の看板には、2つの意味がある。

1つはマーケットを落ち着かせるため。異次元の金融緩和でひずみを蓄積した市場が、首相の交代をアベノミクス修正のサインと受け止めたら、予期せぬ混乱につながる危険がある。日本経済は麻薬のようなアベノミクスとおいそれとは縁を切れない。

もう1つは、党内の合従連衡用だ。安倍一強の権力秩序に安住してきた細田派や麻生派の有力派閥が自動的に菅に付くとは限らない。だから旧レジーム維持の保証書が必要だった。「石破茂政権」阻止が最優先の安倍晋三は、こうして菅政権誕生の小切手にエンドース(裏書き)した。

女性の支持率が高い理由
8年近くも政権の大番頭だった菅の権力は格段に増大した。同時に、その振る舞いにはトップに似つかわしくない陰湿さが付きまとう。ドイツのT-Onlineニュースは「気だるそうなまなざしを持つ菅は、面白みのない時代遅れの政治家」と伝えている。

ところが、9月16日に発足した菅内閣の支持率は64~74%に達した。政権スタート時としては小泉純一郎内閣、鳩山由紀夫内閣に次ぐ歴代3位の高水準という。特徴的なのは安倍内閣で一貫して「男性>女性」だった支持率構成が「女性>男性」になったことだ。

秋田の寒村出身に始まる菅の「苦労人」ストーリーが共感を呼んだことに加え、携帯電話料金の引き下げや不妊治療への保険適用という公約が女性に支持されたためだろう。

この結果、「安倍継承」の看板から後者の政治的なシンボル性は次第に薄らいでいくように思える。

最終目標は麻生派の遠隔操作か
すでに自民党総裁選の序盤から手応えを感じていた菅は、今回の組閣で布石を打っている。副総理兼財務相の麻生太郎や外相の茂木敏充、公明党枠の国土交通相・赤羽一嘉ら安倍内閣の骨格を引き継いだと言われるが、同じポストでの再任は閣僚20人中8人に過ぎない。逆に言えば、残る12人には安倍との非連続性がある。

菅の戦略は「横滑り」の3人に表れている。防衛相から行政改革担当相への河野太郎、防災担当相から総務相への武田良太、そして厚生労働相から官房長官への加藤勝信だ。

河野は麻生派に所属するが、同じ神奈川県選出議員として事実上、菅の強い影響下にある。党内で長く変人扱いされてきた河野が政権中枢に入ってきたのも、菅の後押しがあったからだ。その河野が今回、菅の決まり文句「役所の縦割りと悪しき前例主義の打破」を実践する切り込み隊長役になる。

菅は早速、告発窓口として「縦割り110番」の設置を河野に指示した。かつて鳩山内閣が官僚の内部告発を奨励して「ハトミミ・ドット・コム」なるサイトを開いたことがあったが、菅に鳩山的な甘ちゃん発想があるとは思えない。目的不明のまま動き出している縦割り打破を通して菅が狙うのは、首相官邸による省庁の完全掌握だろう。

外相時代に駐日韓国大使を面罵したり、総裁選の最中に米シンクタンク相手に「日本は大統領選の前に総選挙をやる」と明言したり、言動に安定感を欠く河野である。ただ、行革担当相としてそれなりの実績を残せば、首相候補が不在の麻生派を代表するようになり、菅が遠隔操作できる。最終目標は恐らくそこだろう。

加藤官房長官に政治取引の臭い
亀井静香の秘書出身である武田は二階派。前総務相の高市早苗は、かんぽ生命の不祥事処理などをめぐって総務省を直轄地とする菅との関係が微妙になったと言われる。そこでケータイ値下げという目玉政策を強引に進めるため、安倍に近い高市をあえて外し、二階の覚えがめでたく、かつ地元福岡で麻生にも遠慮をしない武田を抜擢したとみられる。

新官房長官には、菅に近い経済産業相の梶山弘志や国対委員長の森山裕の名前が挙がっていた。首相とは一心同体のポストだからだ。加藤は彼らほど菅と親しいわけではなく、起用には意外感もあった。

加藤は竹下派だが、実態は「安倍ファミリー」に近い。義父である加藤六月は安倍の父、晋太郎の側近であり、その縁から安倍の母洋子と六月の妻は姉妹のような付き合いをしている。このため、加藤は安倍が菅の「お目付け役」として官邸に送り込んだとの説があり、菅も「安倍継承」の担保として受け入れたのかもしれない。いずれにせよ、政権移行に伴う政治的な取引の臭いがする人事だ。

イデオロギー持たない強み
「官邸官僚」の人事では、よりはっきり菅色が出ている。

安倍政権で思うままの権勢をふるってきた首相補佐官兼首相秘書官の今井尚哉は非常勤の内閣官房参与になった。事実上の肩たたきであり、ラインからは完全に外れた。今井と同じく経産省出身の内閣広報官・長谷川栄一や、アベノマスクの発案秘書官として名をはせた佐伯耕三も去った。もはや安倍時代のように経産省が霞が関を牛耳ることはなかろう。

対照的に引き続き実権を握るのが、事務の官房副長官の杉田和博と、国交省出身の首相補佐官、和泉洋人だ。2人はもともと菅ラインで動いていた官邸官僚であり、今井ラインが消えたことでグリップ力はより強まるだろう。やはり安倍の秘書官だった国家安全保障局長の北村滋も残留組だが、菅との距離感に課題がある。

事務の首相秘書官は1増の6人になり、うち4人は官房長官秘書官からの異例の持ち上がりとなった。安倍チームからの続投は防衛省出身のみ。1増分は厚労省で、菅は官房長官秘書官を終えて本省に戻っていた鹿沼均を再び自分の元に置いた。不妊治療対策や新型コロナ対策で菅が厚労省に介入する場面が増えるためとみられる。

菅には安倍のような国粋的なイデオロギーはない。権力への執着は人一倍強いが、特殊な国家観を持たない分だけ時々の利害得失で政策を選べる強みがある。こうして「安倍継承」を掲げながらの安倍離れがじわじわと進んでいくのだろう。

衆院の解散・総選挙の時期について、菅は年明けまで待つかのようなニュアンスを出している。だが、冬場のコロナ再流行を避け、自民党内の解散待望論に応えるとしたら、やはり年内の可能性を完全に排除するべきではなかろう。もとより支持率低迷の野党は脅威にならない。菅は勝利を前提に本格政権への設計図を描き始めている。

(文中敬称略)

【Profile】
古賀 攻 KOGA Ko
毎日新聞専門編集委員。1958年佐賀県生まれ。明治大学政経学部卒業後、83年に毎日新聞入社。政治部で村山、橋本、小渕、森、小泉の各内閣を担当する。政治部長、編集編成局次長、論説委員長を経て2019年から現職。毎週水曜の朝刊で「水説」執筆中。共著に『完全ドキュメント民主党政権』(毎日新聞社、2009年)

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国民に「自殺のない社会」を…加藤官房長官の発言に批判の声

2020年10月01日 04時39分49秒 | 社会・文化・政治・経済

9/29(火) 19:10配信

女性自身

加藤勝信官房長官(64)が、9月28日の定例会見で述べた発言が波紋を呼んでいる。

記者から著名人の自殺が相次いでいることで、政府の自殺対策について問われた加藤氏。今年7月以降の自殺者数が上昇傾向であることに触れ、「特に孤立することがないよう、地域共生社会の実現につながりますが、温かく寄り添いながら見守っていただけるような社会を一緒に構築して頂きたい」と発言。

続けて、「周辺の方が気づけば相談窓口の活用を勧めるなど、それぞれが自殺のない社会を作っていただけるようにお願いしたい」と呼びかけた。

また、政府としての対策は、相談窓口の設置に対して取り組むことのみに留めた。前政権では厚生労働大臣だった加藤氏。今年9月10日の「世界自殺予防デー」では、「生きづらさを感じている方々へ」と題したメッセージをこう発信していた。

「新型コロナウイルス感染症の影響もあって、今後の生活について不安を感じておられる方も多いのではないかと思います。どうかひとりで悩みを抱え込まずに、まずはご家族やご友人、職場の同僚など、身近な人に相談してください」

このように一貫して「お願い」を繰り返す加藤氏に、批判の声があがっている。

《政治家自ら対策を考えるべきです。お願いするのはおかしな話》
《相談窓口設置すれば自殺が止まるわけじゃありません。自殺しなくてすむような公助が必須だよ》
《相談窓口の設置は大切だけど根本ではない。こちらからも、おっしゃるような社会を作っていただけるようにお願いします》

■どこまで公助が機能するのか不安の声も

厚生労働省の18年9月の資料によると、日本の自殺死亡率はフランスやアメリカなどG7のなかでもトップだ。また各紙によると、今年8月の自殺者数は合計1849人。昨年の同時期より、246人増加したと報じられた。

今年の自殺者が急増した背景には、新型コロナウィルスの影響も指摘されている。経済的困窮を抱える人や、精神的な不安定さから孤独感を感じる人が増えているという。

また経済的困窮は、自殺にも大きく影響しているという。実際に「平成の大不況」といわれた98年は、企業の倒産やリストラによって失業者が急増。厚生労働省の「自殺者の推移」によると、98年の自殺者は32863人で前年より8400人以上増加した。

加藤官房長官は「地域共生社会の実現」を挙げたが、菅義偉首相(71)は「自助・共助・公助」を政策理念に掲げている。

そのため《公助でなにかできる新しい策を考えないの?》や《具体的に策を立て行動して欲しい》など、“公助”の拡充を求める声が広がっている。

「政府は感染症対策として、営業や外出といった行動の自粛を国民に委ねました。救済策としては、布マスク配布や一律10万円の給付金、雇用調整助成金などの施策を打ち出しました。ですが国民からは、『実生活に見合っていない』『スムーズに手続きできない』など不満が噴出。

福祉制度は生活課題を抱えた人が自ら見つけ、書類作成したうえで申請します。ですがNPO団体など支援者側から積極的に困窮者を見つけ、煩雑な手続きの手助けをするのは限界があります。また精神的に弱っている人ほど自ら情報を探し、誰かを頼ることはハードルが高くなるとも指摘されています。相談窓口の設置も大切ですが、さらに踏み込んだ施策が求められています」(全国紙記者)

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コロナワクチン無料接種へ 全国民対象、国費6700億円超 政府方針

2020年10月01日 04時33分29秒 | 医科・歯科・介護

9/30(水) 16:39配信

時事通信
 政府は30日、国内外で開発が進む新型コロナウイルスワクチンに関し、接種で自己負担を求めず全国民を無料とする方針を固めた。

 来年前半までの確保を目指し、費用は全額国費で負担。関連費用は今年度補正予算の予備費6700億円超を充てる。来週にも厚生労働省の審議会で無料化方針を示す。

 複数の政府関係者が明らかにした。

 政府がワクチン接種の無料化に踏み切るのは、当面の国民の自己負担をなくすことで速やかな接種を促すためだ。冬にかけて予想されるインフルエンザとの同時流行などに備える狙いもある。

 ワクチン開発は現在、米英が先行。政府は製薬大手の米ファイザーや英アストラゼネカとの間でワクチン供給を受けることで基本合意済みだ。予備費支出は9月8日に閣議決定している。政府はワクチン開発が順調に進み、年末以降に接種が開始できることも念頭に必要な体制整備を進めている。

 一方、コロナワクチンの接種をめぐっては、生涯にわたる免疫を獲得できない可能性も指摘される。このため、政府は来年度予算案で、さらなるワクチン確保に向けた費用を計上する方向だ。その際の自己負担などの在り方については別途、検討する。 

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《「座間9人殺害」初公判》白石被告が拘置所面会で語った“遺体処理”「首から上は、大変なんですよ」

2020年10月01日 04時33分29秒 | 事件・事故

9/30(水) 15:01配信

文春オンライン

白石被告 ©文藝春秋

 9月30日、「座間9人連続殺害事件」で強盗・強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告(29)の初公判が東京地裁立川支部で行われる。

《画像》上半身裸で笑みを浮かべる白石容疑者

 2017年8月からの約2カ月間に、SNSで自殺に関する投稿をした当時15~26歳の男女9人を誘い出して殺害し、自宅で遺体を解体。遺体の大部分は遺棄されていたが、頭部などは自宅のクーラーボックスから発見された。

 この世間を震撼させた凶悪事件の加害者である白石被告は一体どんな人物で、如何にして犯行に及んだのか――。

 ノンフィクションライターの小野一光氏は、立川拘置所(東京都立川市)で白石被告と11回に渡って面会し、その対面記録を「 週刊実話 」(日本ジャーナル出版)に連載している。本記事では同誌2020年9月10日号に掲載された連載第4回から抜粋する。

※本稿にはショッキングな表現が多出します。ご注意下さい。

 ◆◆◆

「最近、カップヌードル・ミニに七味(唐辛子)を入れて、辛いラーメンにして食べてるんですよ。ただ、お湯が支給される時間って決まってるので、待ちきれなくて、“水ヌードル”も始めました」

 7月22日の4回目の面会は、白石隆浩の“マイブーム”の話で始まった。彼は「食事がストレス解消なんです」と語る。

「昼とかに“当たり”があるんですよね。麺類が好きなんですけど、天ぷらそばとかが出ることがあるんですよ。自弁(個人で購入する弁当)にしちゃうと、それが潰れてしまう(食事が出ない)んで、もったいないんですよね」

 ちなみに、食事の他には絵を描いたり、写経をすることも、ストレス解消法だという。

「なにもしていないと、時間が経つのが遅いんです。絵とかに集中すると、時間がすぎるのが早いから…」

不思議なくらい、事件についての夢は見ない
 時間潰しの手段として睡眠を連想した私は、唐突に「夜に寝てて、夢とか見る?」と尋ねた。

「夢はめっちゃ見ますね。今朝見たのは、××(白石が社員だったスーパーマーケットチェーン)の総菜コーナーで、バイトをしてる夢でした。商品に値引きシールを貼ってるんです」

「事件についての夢とかは、見たりしないんだ」

「そうですね。不思議なくらい、事件についての夢は見ないですねえ」

 嘘をついたり、虚勢を張っている表情ではない。本当に見ていないのだろう。

 前回の面会終了の直前、白石は殺害した9人の遺体を部屋で保管した際の臭いについて、消臭方法を次回に話すと口にしていた。そこで私は話を持ち出す。

「臭い消しについては、最初に携帯で調べたんです。『腐敗臭』でやると、バーッと出てきますよ。漂白剤が効くとか、ネコ砂がいいとか…。その通りに試してやってました。もう、××(商品名)が半端ないです。まな板の消毒とかにもいいし…」

「やっぱり遺体は臭いが強いものなの?」

「腹を割った瞬間に臭いが出てきますから」
「そうですね。とくに内臓とか尋常じゃないです。腹を割ったときが一番すごい。割った瞬間に臭いが出てきますから。臭いについては警察でも聞かれたんですけど、説明しようがない、それまでの人生で嗅いだことのない臭いです」

 まるで夏場の食品について話すかのように、平然と口にする。そんな彼に聞く。

「解体するときに、気味の悪さは感じなかったの?」

「それはもう、自分でなんとか乗り越えました。腐敗臭で満たされるのは辛かったですよ。腐敗臭がとにかく辛いけど、捕まりたくない一心だったんです」

 続いて、解体用の道具についての説明を始めた。

片刃ノコギリ、包丁2本、ハサミ
「片刃ノコギリと包丁2本、あと包丁を研ぐための砥石とハサミを用意しました。ハサミは皮を切るためです。僕も自分でやるまで分からなかったんですけど、人間の皮って尋常じゃないくらい硬いんですよ。分厚いし切れない。最初は包丁でやろうとしたんですけど、刃が滑って切れないから…。ハサミの方が切りやすかったですね。解体方法についてはネットで調べました。調べた通りにやったんです。風呂場で…」

 その後も遺体の処理方法について、白石は饒舌に語る。そこではいくつかの具体的な商品名が出てくるが、模倣犯を防ぐために割愛させていただく。ただ、彼がいかに臭いを消すことに腐心していたかが、明確に伝わってくる。

「小野さん、知ってます? 肉と脂肪を取って骨だけになると、ほんと軽いんですよ。そうして切り取った肉と脂肪は、××で包んで、××に入れ、最後は新聞紙でくるんで、燃えるゴミとして捨ててました」

 手首や足首などは、原形を留めたまま、ある商品で梱包してから、何重にも新聞紙でくるんで、捨てていたそうだ。

 ただ、ここで疑問が生じてきた。そのように遺体の一部を燃えるゴミとして捨てていたにもかかわらず、逮捕時の白石は、警察官に「これは××さんの遺体です――」との説明をしたと以前に聞いた。いったい彼の部屋には、なにが残されていたのだろうか。

自宅で発見された「骨と首から上」
「警察がやってきたときは、骨と首から上があったんです。首から上は、バラすのがめちゃくちゃ大変なんですよ。調べたら、とくに顔の上半分がとにかく骨が硬いみたいなんです。だからやる前に諦めて、首ごと捨てるつもりでした」

 そのときの状況を想像するだけで、警察官が踏み込んだ際の現場が、いかに修羅場だったかが分かる。

「すみません、あと残り5分です」

 白石の背後にいる刑務官が残り時間を告げたことに、救われる思いがした。

 事件についての話はそこで切り上げ、次回の面会日についての打ち合わせをする。最近は面会希望のメディアが多いらしく、彼はやってきた複数の新聞とテレビ局の名前を挙げた。

白石被告は「連続殺人犯」を熟読
「基本的に知らない人とは会わないようにしています。だからいきなり面会にやってきても受けていません」

 そこまで話した後で白石は、そういえば、といった顔で、私が以前差し入れた拙著 『連続殺人犯』(文春文庫) についての話題を切り出してきた。

「小野さんの本、熟読しましたけど、よく被害者(遺族)のところとか、会いに行けますよねえ…」

 それを君が言う? 声にならないツッコミを胸の奥にしまい込んだまま、その日の面会を終えたのだった。

小野 一光/Webオリジナル(特集班)

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赤く染まったマスク、大量出血…白昼の路上で23歳女性が首を刺され死亡、逮捕の男との間に何が

2020年10月01日 04時23分35秒 | 事件・事故

9/30(水) 19:31配信

FNNプライムオンライン
白昼の路上で23歳女性が刃物で刺される

(FNN プライムオンライン)

白昼の路上で犯行は起きた。
23歳の女性が埼玉県越谷市の路上で元交際相手に首を刃物で切られ死亡した。

【画像】現場に残された赤く染まったマスク

事故直後の現場で警察官が拾い上げたのは、赤く染まったマスク。

さらに、犯行に使用された刃物だろうか、長い棒状の物をシートでくるんでいた。

事件を知らせたのは、9月30日午前9時過ぎの通報だった。

「路上で刃物を振り回し、もみ合っている人がいる」

駆けつけた消防と警察が目にしたのは、大量の血を流す女性とその体を抱きかかえる男の姿だった。
女性は刃渡り約20センチの刃物で、首の近くを刺されていた。

被害女性は埼玉県川口市に住む会社員石澤里美さん(23)。心肺停止状態で病院に運ばれその後死亡が確認された。

警察は現場にいた、千葉県木更津市の会社員水元義人容疑者(35)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

目撃者:
「どうしたんですか」って聞こうとしたら、男が料理包丁を振り上げて、包丁にはすでに血がべっとりついている状態

記者:女の人は全然動かない?
目撃者:
ああ、もう顔白くなっていたね。かなりの出血。

記者:どこから出血?
目撃者:
胸辺りが泡になっていた、血が泡で噴き出ているみたい

水元容疑者は「カッとなりやすい性格」
石澤さんと以前交際していたという水元容疑者。なぜこのような凶行に及んだのか。

15年前から水本容疑者を知る人の話を聞くことができた。

水元容疑者の知人:
信じられないというのが正直ある。本当にやったのかなみたいな。
「離婚するんですよ」ってこの間(9月14日)電話で言っていました。その離婚する方とは、2人か3人くらい子供がいたという感じです。また離婚するということで、1DKの部屋を紹介させてもらいました

また、水元容疑者の親族はFNNの取材に対し「カッとなりやすい性格だった」と話している。

警察の調べに対し「刺したことは間違いない」と話し容疑を認めている水元容疑者。

以前交際していた石澤さんに、復縁を迫っていた可能性もあるとみられ、警察は容疑を殺人に切り替え詳しい動機などについて調べている。

(「イット!」9月30日放送より)

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