10/20(火) 22:15配信
カナロコ by 神奈川新聞
横浜地裁小田原支部
裁判所から財産開示手続きを受けたのに出頭しなかったとして、神奈川県警松田署は20日、民事執行法違反(陳情等拒絶)の疑いで、開成町の介護士の男性(34)を書類送検した。署が警察庁に確認したところ、同法改正後、同様の検挙は全国で初めてという。
送検容疑は、財産開示事件の債務者として横浜地裁小田原支部から8月14日開廷の期日への呼び出しを受けたが、正当な理由なく出頭しなかった、としている。署によると、男性介護士は容疑を認め、「無視していれば諦めると思った」などと話している。
署によると、男性介護士は、都内在住の30代男性会社員から2016年に金銭の貸し借りを巡り民事訴訟を起こされた。裁判所は17年に男性会社員に支払い督促の権限を認めたが、強制執行には男性介護士への財産開示手続きが必要だった。
今年4月、同法が改正され、男性会社員に認められた権限でも裁判所を通じて財産開示手続きができるようになった。同支部は男性会社員の請求に基づき男性介護士に財産開示を求めたが、出頭しなかったため、男性会社員が9月、松田署に男性介護士を告発した。