中国語の迷惑電話、月180万回着信? 日本人の苦情多数も有効対策なし

2020年10月15日 14時20分13秒 | 事件・事故

10/15(木) 10:32配信

47NEWS

実在しない国番号「+83」「+422」からの着信履歴(画像の一部を加工しています)(提供写真)

 実在しない国番号などから日本の携帯電話にかかってくる迷惑電話が9月に急増し、10月はさらに増えている。最初に中国語の自動音声が流れるのが特徴で、在日中国人を狙った「振り込め詐欺」とみられる。

犯人側は携帯電話に片っ端から電話しており、月に約180万回着信している可能性がある。表示された電話番号をインターネットで調べても分からない。

日本人からも「怖い」と苦情が相次ぐが、有効な対策は見つかっていない。 (共同通信AIサイバー報道チーム=長谷川観自)

 ▽手当たり次第に大量発信

 全国の警察などから迷惑電話番号の提供を受けて対策を取る情報セキュリティー企業「トビラシステムズ」によると、8月ごろから存在しない国番号「+83」や「+210」「+422」などから始まる番号の着信が確認されるようになった。10月中旬以降は、存在しない国番号は減り、北米のフリーダイヤル「+1-833」「+1-877」やブラジル、アルゼンチンの国番号を偽装した着信が増えている。


迷惑電話の現状

 同社製品は、携帯電話会社の「迷惑電話ブロック」や「あんしんセキュリティー」といった有料サービスの一部で、利用者は約1000万人いる。同社が9月中に検知したこの不審電話は9万9千回にも上った。日本の携帯電話は全部で約1億8000万台あるため、全体では約180万回と推計される。

 法務省の統計では在日中国人の数は約80万人。日本国籍取得者を含めても100万人ほどとされる。日本の人口は1億2000万人だから0・8%にすぎない。在日中国人を見つけ出すために、犯人は何らかのリストを使うわけでなく、手当たり次第に大量発信している。当然、日本人への着信が多くなる。

 岡山県倉敷市の男性会社員のスマートフォンには9月14日に「+422」から着信があった。「詐欺電話かもしれない」と思って出なかったが、携帯電話番号の下1桁だけが違う妻は数分後、別の番号からの着信があり出てしまった。番号は「使い捨て」とみられ、ネット検索しても見つからない。ツイッターには「1日3回違う番号から着信があった」と書き込む人もいた。

 


闇サイトで知り合い・・・携帯電話買取店に押し入った男2人逮捕

2020年10月15日 14時11分49秒 | 事件・事故

10/15(木) 13:19配信

今年1月、東京・渋谷区の携帯電話買取店に3人組の男が押し入り2人が逃走していた事件で、介護職員の男ら2人が警視庁に逮捕されました。

 強盗傷害の疑いで逮捕されたのは、神奈川県相模原市の介護職員・芹沢涼太容疑者(27)と、東京・杉並区の職業不詳・百代秀一郎容疑者(30)です。
 
 芹沢容疑者らは今年1月、渋谷区・道玄坂にある携帯電話買取店に押し入り、店長の男性(38)に殺虫スプレーをかけ「金を出せ」と脅し、抵抗されたため顔面を殴るなどの暴行を加え、男性におよそ1週間のけがをさせた疑いがもたれています。
 
 当時、現場で実行役の1人が現行犯逮捕されましたが、案内役の百代容疑者ともう1人の実行役である芹沢容疑者は現場から逃走していました。
 
 警視庁によりますと、百代容疑者は容疑を認めていますが、芹沢容疑者は「指示を受けて実行しただけで強盗とは知らなかった」と容疑を一部否認しています。
 
 百代容疑者ら3人は、SNSの「闇サイト」を通じて知り合ったということで、警視庁は3人に犯行を指示していた指示役がいるとみて捜査しています。(15日11:29)

最終更新:10/15(木) 13:19
TBS系(JNN)


オレオレ詐欺で約3000万円詐取か 受け子の男逮捕

2020年10月15日 14時07分30秒 | 事件・事故

10/15(木) 13:37配信

tvkニュース(テレビ神奈川)

9月に伊勢原市の80代の女性が息子を装った男などに現金およそ3000万円をだまし取られた詐欺事件で、県警は15日、受け子の20歳の男を逮捕しました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、山梨県のアルバイト、内田輝正容疑者です。 県警によりますと内田容疑者は9月、伊勢原市に1人で住む80代の女性の自宅に長男の同僚を装って訪れ、現金2981万円をだまし取った疑いがもたれています。

内田容疑者が訪れる前に長男を装った男などから、「財布をなくしてしまった。 会社のキャッシュカードが入っていて、取り引きのお金7000万円が必要だ」などとうその電話があり、女性は現金を手渡したということです。

県警が詐欺事件として捜査していたところ、ことし6月に綾瀬市内で起きた別の詐欺事件で逮捕した内田容疑者が、関与している可能性が浮上したということです。

県警は内田容疑者の認否を明らかにしていません。

 

 


5カ月間、10代少女を誘拐疑い 27歳男逮捕、自宅や空き家に

2020年10月15日 14時06分00秒 | 事件・事故

10/15(木) 12:43配信

共同通信
 会員制交流サイト(SNS)で知り合った10代後半の無職少女を約5カ月間、自宅や親族が管理する空き家に住まわせたとして、埼玉県警熊谷署は15日、未成年者誘拐の疑いで群馬県伊勢崎市、自称アルバイト遠藤文也容疑者(27)を逮捕した。

 逮捕容疑は、少女に家出願望があると知って「声を早く聞きたい」などと誘い、5月11日~今月14日、自宅や埼玉県熊谷市内の空き家に住まわせた疑い。署によると、容疑を認めている。

 14日夜に空き家を訪れた遠藤容疑者の親族が、照明がついているのに気付いて通報。駆け付けた署員が少女を保護し、遠藤容疑者を呼び出して事情を聴き逮捕した。

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感染者の14%が医療従事者 WHO推計、新型コロナ

2020年10月15日 12時31分05秒 | 医科・歯科・介護

2020年10月13日 22時06分 (共同通信)
 

世界保健機関(WHO)本部=5月、スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は13日までに、世界の新型コロナウイルス感染者のうち、14%が医療従事者との推計を発表した。医師や看護師など医療従事者が人口に占める割合は世界平均で3%、高所得国でも8%のため、一般人よりも感染率が高いことが示された。
 欧州諸国での調査によると、感染が急拡大した3月からの3カ月間では感染者に占める医療従事者の割合は15~25%に達したが、6月は10%、7~8月は5%強に低下。WHOは、マスクや防護服の供給不足解消や感染防止策の徹底が改善につながったと分析した。
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医療従事者の新型コロナウイルス感染は世界で9万人超=国際看護師協会
2020年5月7日(木)09時56分

国際看護師協会(ICN)は6日、全世界で少なくとも9万人の医療従事者が新型コロナウイルスに感染したとの見方を示した。写真は4月、バンコクの病院で新型コロナウイルス感染者の治療にあたる看護師ら(2020年 ロイター/Athit Perawongmetha)
国際看護師協会(ICN)は6日、全世界で少なくとも9万人の医療従事者が新型コロナウイルスに感染したとの見方を示した。ただ、医療現場で感染予防マスクなどの不足が続くなか、実際の医療従事者の感染はこの2倍に達している可能性があるという。

ICNによると、新型コロナ感染症で死亡した看護師は260人を上回った。1カ月前は100人としていた。

ICNのトップ、ハワード・カットン氏はロイターテレビの取材に対して、9万人という医療従事者の感染数は、30カ国の看護団体や政府データ、メディア報道に基づく推計で、全ての国の感染数が含まれているわけではないことから、実際はこれよりも多いとの見方を示した。


ICNは130の看護団体を代表し、2000万人以上の看護師が登録している。

全世界で350万人の新型コロナの感染が報告されていることを踏まえ、ICNが推計する看護師の感染率6%を基に計算すると、全世界で20万人以上の看護師が感染している可能性があると指摘している。

カットン氏は、各国政府は医療現場での感染データの収集や報告を体系的に行っておらず、医療従事者の感染問題を見て見ぬふりをしているようだと指摘。こうした状況は受け入れられず、今後より多くの犠牲者を出す恐れがあるとの見方を示した。

[ジュネーブ ロイター]
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NEWS◎ソフトバンクが社内や医療機関で抗体検査を実施
全国4万人規模の抗体検査、0.43%が陽性
2020/06/11
安藤 亮=日経メディカル


ソフトバンクグループは6月9日、同グループ社員や医療従事者など約4万4000人を対象に実施した、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査の結果を発表した(外部リンク:動画、発表資料)。全体の抗体陽性率は0.43%で、このうち医療従事者約5800人については、抗体陽性率は1.79%だった。
 ソフトバンクグループは5月12日~6月8日にかけて、同グループや取引先関連の計465社の社員3万8216人と、全国の医療機関539施設の医療従事者5850人に対して、簡易検査キットによる抗体定性検査を実施した。ソフトバンク・取引先ではOrient Gene社、医療機関ではINNOVITA社の簡易検査キットを使用した。

 計4万4066人を対象とした検査の結果、全体の0.43%に当たる191人が抗体検査陽性と判定された。このうち105人が医療従事者で、今回検査した4万4000人の中の医療従事者5850人のうち、1.79%だった。ソフトバンク・取引先の3万8216人については、陽性者は86人(0.23%)だった。

 医療従事者の中で最も陽性率が高かった職種は、受付・事務など(陽性率2.0%)。次いで医師(1.9%)、看護師など(1.7%)と続き、歯科助手(0.9%)および歯科医師(0.7%)は比較的陽性率が低かった。会見で登壇した国立国際医療研究センター理事長特任補佐の大曲貴夫氏は「高リスクと思われる歯科関係者の陽性率が低かったのには驚かされた。歯科での感染対策や、診療した患者の特徴などを深掘りする必要がある」と指摘した。

 ソフトバンク・取引先の中での陽性率は、店頭スタッフが0.04%、社内業務や営業、技術などのオフィス社員(早期に在宅勤務に移行)が0.17%、コールセンターでは0.41%だった。ただし、コールセンターの感染者29人のうち24人が、約600人が所属する一カ所のコールセンターにおける陽性者であったという。大曲氏は「クラスターから多くの人に感染が広がるという、新型コロナウイルスの感染の類型が見えている。店頭スタッフのように人と接触する職場は一見リスクが高そうに思えるが、陽性率を見る限り、マスクなどの感染対策や職場環境次第でリスクを下げられるようだ」と分析している。
PCR検査結果との関係性も検証

 全体の抗体検査陽性者191人のうち、42人に対しては前後してPCR検査も行われており、13人がPCR検査でも陽性、残り29人は陰性だった。内訳として、42人中11人は先にPCR検査を受け陽性、その後抗体検査でも全員陽性となった。7人は以前にPCR検査を受けた際は陰性だったが、抗体検査では陽性だった。残り24人は先に抗体検査を受けて陽性と判定され、その後PCR検査を受けたところ、うち2人がPCR検査でも陽性、22人は陰性だった。なお、PCR検査が陽性で、抗体検査で陰性となった人はいなかった。

 PCR検査が陰性でも、その後行った抗体検査で陽性が判明するケースがあることを踏まえ、大曲氏は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を疑う症状があるのに、PCR検査では陰性が出続けて対応に苦慮する患者は一定数いる。そうした患者の診断には抗体検査が役立つ可能性がある。第二波に向けて、症状のある患者を速やかに診断できるよう、すぐに検査できるような体制が重要だ」との見解を示した。

 同じく登壇した国立国際医療研究センター臨床研究センター長の杉浦亙氏は「イムノクロマト法による簡易検査(定性検査)だけでなく、精密検査(定量検査)も行うことでより深い検証ができるのではないか。全ての検査には限界があるので、抗体検査に加え、PCR検査や抗原検査など、それぞれの長所を組み合わせて実施していくのが重要」と指摘した。

 


[コロナ危機どう闘うか] 苦境の今こそ、『国家を超えた連帯』への好機

2020年10月15日 12時29分47秒 | 社会・文化・政治・経済

概要
1 グローバル資本主義の負の産物
2 格差の放置が感染症危機をより深刻なものに
3 アメリカについていく国はどこにもいなくなる――日本を除いて
4 国民国家や資本の利益を超えて協調する体制の必要さを理解する時代に

社会学者 大澤真幸さんに聞く

 「苦境の今こそ、21世紀最大の課題である『国家を超えた連帯』を実現させるチャンスだ」と喝破される大澤真幸さんに伺った。見出しを含めて文責編集部

グローバル資本主義の負の産物

——大澤真幸さんは、感染症のパンデミック、コロナ・ショックと言われるような状況を、「『グローバル資本主義』という社会システムの負の側面が顕在化した」と捉えておられます。ここが現状認識として最も重要なところだと思います。

 「資本主義は、貨幣(マネー)と商品と人間をグローバル化し、それらを、国境を越えて運動させます。これら三つの中で、最も速いのが貨幣で、最も遅いのが人間です。人間は、貨幣や商品に引っ張られるようにして、国境を越えていきます。
ということは何を意味するかというと、資本主義の下では、人間は、他者に対する自然な関心やコミュニケーションへの欲求によって移動した場合よりもずっと速く、広く拡散していく、ということです。
もっとわかりやすく言えば、資本の利益に駆り立てられているとき、人間は、異常に速く、世界の隅々にまで移動していくのです。このことが、新型コロナウイルスの拡散がたいへん速かった原因になっています。
14世紀のペストがユーラシア大陸の全体に広がったように、資本主義など未発達でも感染症は流行するのですが、今回のウイルスが瞬く間に世界中に行き渡ったのは、明らかに、私たちがグローバル資本主義の時代を生きているからです。
もっと具体的に言えば、中国共産党の『一帯一路』の構想で、中国とヨーロッパのつながりが強くなっていたことが、アダになったと推測されます」

——人類の活動が地球環境を変える時代(=人新世)の問題だというわけですね。

 「今回のウイルス禍は、それだけを単体で見るべきではなく、人新世というコンテクストで考えないといけません。資本主義による開発が進み、人間が野生動物の世界に進出したことの結果です。新型コロナの出現を、百年に一度のまれな出来事のように思っている人が多いですが、振り返ってみると、この20年間で、SARS、MERS、そして今回のCOVID-19と、非常に高い頻度で新型ウイルスが生まれています。
地球が人新世の時代にますます深入りしてきたからです。今後、新型ウイルスの発生頻度は、もっと高まると考えなくてはなりません」

格差の放置が感染症危機をより深刻なものに

——「封じ込め」の感染症対策が必要で、各国それぞれのやり方で対処しています。大澤さんは、その結果、さまざまな矛盾が噴出するとみておられます。

 「今後、いやすでに、国内的な、あるいは国際的な経済的な格差という問題が、感染症の問題と結びついて出てきています。簡単に言えば、下層の者ほど感染しやすくなる、ということです。下層の労働者はたいてい、自分の家に閉じこもっているわけにはいかないからです。
在宅で仕事ができる下層の労働者はほとんどいません。
 ただ下層の労働者に多数の感染者がいれば、富裕層も完全には安全ではありません。結局、格差の問題を放置してきたことが、感染症の危機をより深刻なものにしているわけです。
 現在、すでに『封じ込め』では対応しきれない崩壊が世界で進みつつあります。医療システムの崩壊、経済システムの崩壊、そして人々のメンタル面の崩壊です」

——メンタル面の崩壊とは?

 弱者を優先的に救済するという原理が、これまでもしばしば蹂躙されてきた、ということは確かです。ただ、これまでは、そのようなことが行われたとき、人はそれを倫理的に責めることができました。しかし今回は、医療関係者が苦渋の決断として、弱者や高齢者を犠牲にしたとしても、それを人は責めることができない。むしろ、正しい選択だったと認めざるを得ない。しかし、それでも――いやそれだからこそ――倫理の基礎がますます危うくなるわけです」

アメリカについていく国はどこにもいなくなる――日本を除いて

——国際政治にどんな影響を与えると考えたらよいでしょうか。

 「アメリカも中国も、基本的には〝自国ファースト〟で行動しています。が、どちらがより悪いかといえば、明らかにアメリカです。中国は、自国の国際的な影響力を高めるためにも、対コロナの戦いの中で、他国を助けようとしています。
 アメリカはもっと露骨で、愚かだと言わざるを得ません。少しばかり気に入らないことがあるからといって、こんなときに世界保健機関への援助を削減するのは、誰が見ても非合理です。また、アメリカは、新型コロナウイルスの危機がヨーロッパで勃発したとき、そして自国にはまだそれほど危機がないと高をくくっていたときにも、歴史的に見て最も親密であってよいはずのヨーロッパにほんのわずかの援助の手も差し伸べませんでした。こうした行動によって、アメリカは、世界中に向けて大声で、誰とも友好的な関係を築きたくはない、と叫んでいるようなものです。
 トランプ大統領は、『アメリカを再び偉大にする』と言い続けてきたわけですが、こうした行動は圧倒的に逆効果です。コロナの問題がある程度収まってきたとき、今後、アメリカについていく国は――日本を除いて――どこにもいなくなるでしょう。アメリカが、いざというとき、友さえも見捨てることを知ってしまったからです。
 かつては、例えば2008年の金融危機のときとか、2014年のエボラ出血熱が流行したときには、アメリカが指導的な役割を担って、国際協調の枠組みをつくりました。今回は、そうはならないでしょう。だからといって、中国がリーダーシップをとることができるとも思えませんが……。
 『国家を超えた連帯』が必要だということを私は言っているわけですが、実際のところは、今までになく、そうしたことが困難にもなっているのです。そうした連帯の触媒になるような指導的な役割を果たす者がどこにもいないのですから」

国民国家や資本の利益を超えて協調する体制の必要さを理解する時代に

——では最後に、大澤さんが「21世紀最大の課題である『国家を超えた連帯』」とおっしゃられているところをお伺いします。

 「本当は、現在、国民国家の利己主義の前に、資本の利己主義があります。現在の巨大資本は、かつての国民的大企業とは違って、必ずしも、国民国家に対して強い忠誠心をもってはいません。
ただ、国家の方が、自国に根をもつ資本の収益を、主として、自分の方に差し向けさせようと努力している、というのが今日の状況です。
 いずれにせよ、今回のコロナ問題を通じて、人々はごく単純に理解したはずです。感染症から人間の命を守るという課題は、国家や資本の利己主義に従っていては、決して解決できないということ、をです。
ただし、人々がそう理解しただけでは、『国家を超えた連帯』ということは、実質的なものにはなりません。それに見合った制度が必要です。
 少なくとも人は、感染症対策のための民主的な国際協調の組織が必要なことを学んだはずです。今日のビッグデータの解析能力をもってすれば、感染症が広がり始めれば、すぐにそれを検知することはできます。
そうして得た情報を、ただちに共有することができれば、感染症がグローバルに広がる前に、抑え込むことができます。
こうしたことが可能なためには、しかし、国民国家や資本の利益を超えて協調する体制ができていなければならない。そうした体制の必要については、少なくとも人は、今回のコロナ禍を通じて理解するでしょう。
 だから、最初は感染症に特化して、国際協調の体制を築けばよいでしょう。WHOの権限を強化するなどの方法によって、です。そして、この体制の機能を、少しずつ拡張し、一般化していけばよいのです。たとえば、今日のEUは、もともと、石炭の共同管理のための組織から始まっています。
EUがうまくいっているとはとうてい言えないわけですが、いずれにせよ、石炭の共同管理からどんどん拡大し、今では、ある程度の政治的なまとまりや共通の通貨をもつまでになりました。同じように、感染症対策の組織の機能を拡張し、経済や政治や文化の領域をも包摂するようにしていくのです。最終的な目標は、世界共和国です」
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「広範な国民連合」とは

広範な国民連合とは?

 正式な名称は「自主・平和・民主のための広範な国民連合」です。
 一言で言えば、広範な国民各層の人々が政党や団体の違いをこえて大同につき、世論と国民運動を盛り上げることによって、自主的で平和で民主的な日本を実現しようとする組織です。
 しかし、これだけでは抽象的でわかりにくいと思いますので、結成にいたる経過、広範な国民連合の基本的な考え方を示している「憲章」、「めざす進路」、「規約」をぜひお読みください。
 「憲章」は、広範な国民連合がどんな力、どんな政治の方向、どんな運動で、どんな組織として政治を変えようとするのかを簡潔に述べています。
 「めざす進路」は、広範な国民連合がめざす日本の進路、内外政治のあり方について簡潔に述べています。
 また、結成にいたる経過でふれている「広範な国民の連合の呼びかけ」、「全国討論集会における問題提起」は、広範な国民連合をもっとリアルに知っていただくのに役立つと思います。

結成にいたる経過

 1989年暮れ、マルタ会談で米ソ首脳が冷戦の終結を宣言しました。
 時代の変化を感じた人々が、1990年7月、日本の進路を模索して懇談の場をもちました。
 その直後の1990年8月、アメリカはイラクがクウェートに侵攻したのを契機に大軍を湾岸に派遣し、湾岸危機が始まりました。そして1991年1月、アメリカはついに戦端を開き、湾岸戦争に突入しました。日本政府はアメリカの顔色ばかりうかがい、平和的解決に何の努力もせず、アメリカがカネを出せと言えば莫大な戦費をみつぎ、ヒトを出せと言えば自衛隊派遣に奔走しました。
 「日本がアメリカの顔色ばかりうかがい、自主性のない道を歩みつづければ、日本はどうなるのか」。「国内でも国際社会でも、自主的で、平和で、民主的な方向へ進路をきりかえなければ、日本の前途はない」。
 懇談会の参加者は1990年10月、「自主的な平和外交を求め、自衛隊の海外派兵に反対する」アピールを発表しました。このアピールがきっかけとなって、日本の進路を憂える人々のつながりが広がり、同年11月、翌年1月に、海外派兵に反対し自主平和外交を求める集会・デモを行いました。
 問われているのは、自衛隊の海外派兵にとどまらず、日本の進路、日本の内外政治のあり方でした。政党や団体の違いをこえて広がった懇談会の参加者は、さらに討論を積み重ねました。
 その成果をふまえて、1991年7月、「広範な国民の連合の呼びかけ」が発せられ、同年11月、呼びかけに賛同した人々によって「広範な国民の連合をめざす全国討論集会」が開かれました。
 討論集会の後、賛同人の人々は各地で懇談会を開き、全国討論集会の問題提起にそって話し合いました。そして1992年11月、再び「広範な国民の連合をめざす全国討論集会」が開かれ、「自主・平和・民主のための広範な国民連合準備会」が発足しました。
 以後1年の歳月を費やして準備が進み、1993年11月、「自主・平和・民主のための広範な国民連合」が結成されました。


平和の文化

2020年10月15日 12時13分00秒 | 社会・文化・政治・経済
文化外交(海外広報・文化交流)
 
平成12年3月
 
青年交流:グローバル・ユース・エクスチェンジ
 
【平和の文化国際年:The International Year for the Culture of Peace】
 
1.経緯
 「平和の文化」はユネスコ第28回総会(1995年)において提唱されました。その後、1997年に開催された第52回国連総会では、2000年を「平和の文化国際年」とすることが決議され、昨年の第53回国連総会で「平和の文化に関する宣言及び行動計画」が決議されました。 
 
2.趣旨
 第53回国連総会にて採択された「平和の文化に関する宣言」は「平和の文化」とは個人・集団・国家のあらゆるレベルにおける以下の一連の価値観、態度、慣例、行動様式及び生活様式であると定義しています。 
 
(1) 教育、対話、協力を通じた生命の尊重、暴力の廃絶、非暴力の推進と実践
(2) 国家の主権、領土保全、政治的独立の原則等の尊重
(3) あらゆる人権及び基本的自由の完全な尊重
(4) 紛争の平和的解決の確約
(5) 現在及び将来の世代の開発及び環境に関するニーズを満たす努力
(6) 開発に対する権利の尊重及び促進
(7) 女性と男性の平等及び機会均等の尊重と促進
(8) 全ての人が有する表現・思想・情報の尊重と促進
(9) 社会のあらゆる階層間における自由、正義、民主主義、寛容、連帯、協力、社会的多元性、文化的多元性、対話、理解という原則の厳守
 
 
3. 目標
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」。これは、ユネスコ憲章の有名な一節です。
 「平和の文化に関する宣言及び行動計画」ではこの一節を想起しつつ、「平和の文化」を達成するためには地域・国家・国際レベルで以下の活動を強化していくことを提唱しています。 
 
(1) 教育を通じて平和の文化を育む活動
(2) 接続可能な経済的・社会的開発を促進する活動
(3) あらゆる人権の尊重を促進するための活動
(4) 女性と男性の平等を確保するための活動
(5) 民主的参加を促す活動
(6) 理解、寛容、連帯を促進するための活動
(7) 参加型のコミュニケーションと情報や知識の自由な流れを支援する活動
(8) 国際平和と安全保障を促進するための活動
 
平和の文化……って?
 差別や偏見、貧困、家庭・職場・教育現場などでの暴力、あるいは環境破壊――私たちの周りにはどれだけの「暴力」がうごめき、社会の「構造」に潜んでいるのでしょう……。
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」――ユネスコ憲章の理念が掲げる「平和」は、「戦争のない状態」だけではなく、そんな「構造的な暴力」のない世の中をめざしています。
ユネスコ(国連教育・科学・文化機関)は、1946年に誕生しました。
20世紀の2度の世界大戦を省み、「人類はもうこれ以上、戦争をしない」という堅い決意からでした。
1980~’90年代、単に「戦争がない状態」の「平和」のみでなく、「さまざまな構造的暴力」を否定する「平和の文化」が探求されました。’97年の国連総会で「平和の文化の宣言」が採択され、2000年は「平和の文化国際年」、2001~’10年は「平和の文化と教育のための国連の10年」でした。
「平和の文化」は、ユネスコ憲章の「平和の思想」の今日的な表現です。「人間が求める身近な平和、安心・安全」を、考え方の慣習、「文化」にしようということです。人類が探究してきた平和に別の理念を掲げているのではないのです。「平和の文化」に、一定の行動様式やモデルがあるわけでもありません。一人ひとりの行動、考えは多様です。だからこそ、個々人が「平和」と考える思いを、分かち合いたいと思います。
私たち「平和の文化東京ユネスコクラブ」は、ユネスコ憲章の理念のもと、「平和の文化」の輪を広げていこう、と創設されました。一人ひとりの「平和」は、「人の尊厳を尊ぶ」社会の根っこです。「人権の世紀」といわれる21世紀を、「平和の文化」あふれる社会にしたい……そう願っています。

<成田不明女児の母を脅迫>「被害者の気持ち分かった」 被告初公判で謝罪 検察、懲役6月求刑

2020年10月15日 12時02分54秒 | 事件・事故

10/15(木) 11:33配信

山梨県のキャンプ場で昨年9月に行方不明になった小倉美咲さん(8)の母、とも子さん(37)をSNSを使って脅したとして、脅迫の罪に問われた静岡県函南町、才津勝二被告(31)の初公判が14日、千葉地裁(金子大作裁判官)で開かれた。

被告は起訴内容を認め、逮捕後に自身もインターネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受け「被害者の気持ちが身にしみて分かった」と謝罪した。検察側は懲役6月を求刑し結審した。

 起訴状によると、昨年10月22日~今年2月24日、とも子さんのフェイスブックのアカウントに「お前が犯人だろ」「早く自首しろ」「殺すぞ」などと、11回にわたってスマートフォンでメッセージを送信し、脅迫したとしている。

 論告で検察側は「不安な日々を送る被害者に理不尽なメッセージを送りつけた」と指摘。SNS上には、とも子さんを中傷する投稿が多数あり「被告からの『殺しに行く』などの言葉は、被害者に現実的な恐怖を感じさせた」と批判した。

 さらに、インターネットやSNSでの悪質な投稿などによって大きな被害が発生しているとし「対策は急務で、一般予防の観点からも厳罰に処する必要がある」と訴えた。

 弁護側は「とも子さんを犯人と決めつける情報を妄信し、根拠のない怒りがあった」と説明。誹謗中傷されるようになり「真摯(しんし)に反省し、被害者につらい思いをさせたと謝罪している」として情状酌量を求めた。

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成田不明女児の母親に「犯人だろ、殺すぞお前」 脅迫容疑で男を逮捕、成田署

 

 逮捕・送検容疑は昨年10月22日~11月16日ごろ、自身のスマートフォンで、とも子さんのフェイスブックのアカウントに「お前が犯人だろ。殺すぞお前」「殺しに行くぞ」などの電子メッセージを送信し、脅迫した疑い。

 同署によると、他にも「時間あげたよな?早くしろ娘以上に怖い思いさせてやる!殺される残りのわずかな時間楽しめ」と送信していた。

 

 「SNSでのコメントなどを見て、母親が犯人だと思い、娘を持つ父親として感情的になってしまった。実際に殺すつもりはなかった。反省している」と供述しているという。


新聞週間標語を決定 応募総数1万5千編 

2020年10月15日 11時59分34秒 | 社会・文化・政治・経済

2020/9/2 19:27

日本新聞協会は2日、今年の新聞週間(10月15~21日)の代表標語に、甲府市の田辺新造さん(84)の「危機のとき 確かな情報 頼れる新聞」を選んだと発表した。応募総数は1万5623編。

佳作には、大津市の中学2年、池田玲亜さん(14)の「僕が読むのは紙じゃない 世界だ」、札幌市の工藤麻希さん(45)の「懐かしい ふるさとの匂い 感じる紙面」など10編を選んだ。〔共同〕


2020年度の新聞協会賞「編集」部門に、外国籍の子どもたちの学ぶ権利を問うキャンペーン報道「にほんでいきる」(毎日新聞社)が決定!

2020年10月15日 11時35分33秒 | 社会・文化・政治・経済

毎日新聞の8日朝刊で受賞までの経緯を大特集します!

株式会社毎日新聞社 2020年10月7日 19時10分

毎日新聞社(代表取締役:丸山昌宏)による連載企画「にほんでいきる~外国籍の子どもたちの学ぶ権利を問うキャンペーン報道」(取材班代表・奥山はるな=前東京社会部)が2020年度の新聞界のグランプリ、新聞協会賞(編集部門)に決まりました。編集部門での受賞は5年連続32件目で、協会加盟社の中で最多を更新しています。
<取材班コメント>
「中学校をやめる日、クラスメートから寄せ書きをもらいました。でも僕には何が書いてあるのか、分かりませんでした」。2018年秋、久里浜少年院(神奈川県横須賀市)で取材した中国籍の少年は就学不明となった後、非行に走った過去を振り返り、うつむきました。2年近くの取材で目の当たりにしたのは、日本語を学ぶ場所すら見つけられず、孤立する子どもたちでした。一方で熱意ある支援者と巡り合い、自分の言葉で未来を語り始めた子どもたちとの出会いもありました。外国から来た子どもたちへの教育は善意頼みと言われます。支援の輪を少しでも広げたい。それが取材班の願いです。

<毎日新聞社が受賞した過去の新聞協会賞>
1957年 「暴力新地図」「官僚にっぽん」「税金にっぽん」
1961年 写真「浅沼社会党委員長刺殺される」
1962年 北九州五市合併促進キャンペーン
1963年 連載企画「学者の森」
1964年連載企画「組織暴力の実態」
1965年 企画「泥と炎のインドシナ」
1967年 黒い霧キャンペーン
1969年 紙上国会・安保政策の総討論
1979年 「埼玉県・稲荷山古墳の鉄剣から『ワカタケル雄略天皇』の銘」のスクープ
1980年 「早稲田大学商学部入試問題漏えい事件」のスクープ
1981年 スクープ記事「ライシャワー元駐日大使の核持ち込み発言」
1986年 スクープ写真「車イスの田中元首相」
1987年 連載企画「一人三脚・脳卒中記者の記録」
1989年 連載企画「政治家とカネ」
1992年 「リクルート ダイエーの傘下に」のスクープと一連の続報
1996年 企画「アウンサンスーチー、ビルマからの手紙」
2000年 「片山隼君事故」から被害者の権利と支援策の確立を追求し続けた一連の報道
2001年 「旧石器発掘ねつ造」のスクープ
2002年 防衛庁による情報公開請求者リスト作成に関するスクープ
2003年 自衛官募集のための住民基本台帳情報収集に関するスクープ
2006年 「パキスタン地震」一連の写真報道
2007年 長崎市長銃撃事件の写真報道
2008年 「アスベスト被害」一連の報道
2009年 「無保険の子」救済キャンペーン
2011年 「力士が八百長メール」など大相撲八百長問題を巡る報道
       「3・11 大津波襲来の瞬間」をとらえたスクープ写真
2014年 認知症の身元不明者らを巡る「老いてさまよう」の一連の報道
2016年 連続震度7「奇跡の救出」など熊本地震の写真報道
2017年 ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀(写真・映像部門)
2018年 キャンペーン報道「旧優生保護法を問う」
2019年 台風21号 関空大打撃(写真・映像部門)


[本/雑誌]/レジリエンス 人生の危機を乗り越えるための科学と10の処方箋 /

2020年10月15日 11時20分21秒 | 事件・事故
  • [本/雑誌]/レジリエンス 人生の危機を乗り越えるための科学と10の処方箋 / 原タイトル:Resi...

    S.M.サウスウィック (著), D.S.チャーニー (著), &

    交通事故、自然災害、愛する人の急死……。多くの人は、人生のある時点で、一度ならず深刻なトラウマを経験する。

    ところが同じ出来事に遭遇しても、人によって反応は異なる。PTSDを発症し何年も苦しむ人もいれば、試練の後、回復し前進する人もいる。こうした違いはなぜ生じるのだろうか?著者らは、ベトナム戦争時に捕虜になった退役軍人、虐待を受けた人、がん患者、誘拐やレイプの被害者等のトラウマ・サバイバーたちにインタビューを重ね、高いレジリエンスを発揮している人たちは、何かしら共通した方法でストレスとトラウマに対処していることを見出した。

    本書では、この分析結果から導き出された10のレジリエンス要因と、それを裏打ちする疫学的、生物学的な最新の研究成果を併せて紹介している。

    困難な出来事の後に回復する能力――レジリエンスとは何か、レジリエンスを身につけるためにはどのような実践が有効なのかを具体的に示した。

    専門家・研究者にも読みごたえのある内容であるとともに、一般の読者の方々にも関心をもっていただける内容になっていると思います。私は監訳のために本書を何度も読み返しましたが、そのたびに新しい気づきや学びがあり、私自身が励まされました。

    本書には、ベトナム戦争の退役軍人、特殊部隊の教官、重い身体障害や深刻なトラウマを経験した人たちの語りがたくさん紹介されています。私たちの多くは、本書に登場する人たちほどの厳しい経験をすることはないかもしれません。

    しかし、本書から得られた教訓をいかす機会は、私たちの人生にもあふれています

    。たとえば自分自身の内面をしっかり見つめることは、時に「恐怖と向き合う(第二章)」ことになります。

    「ロールモデル(第六章)」は私たちの生活の中で見つけられる場合が少なくありませんし、「道徳的指針・利他的行為(第三章)」については毎日の通勤・通学のような場面でも試されます。

    ストレスを感じる出来事にさらされた時には「社会的サポート(第五章)」を求めたり「認知と感情の柔軟性(第九章)」を活用したりする機会かもしれませんし、立ち直るのが難しいほどの出来事を経験した時は、人生の「意味(第十章)」について、あるいは「スピリチュアリテイ(第四章)」について知り、日々の生活の中でそれを深めていくきっかけになるかもしれません。

    そして、そうやって逆境を何とか乗り越え、あるいは逆境と共存する過程で、自分が意識的には望んでいない結果が起きる可能性を受け入れることも含めた「現実的な楽観主義(第一章)」にもたどり着けるのかもしれません。それは、大いなる存在に自分を委ねるという境地に近いのかもしれないと個人的には思います。(「あとがき」より)


    精神科医 佐賀医科大学医学部(現佐賀大学医学部)卒業、国立精神神経センター病院、熊本大学医学部付属病院神経精神科、熊本県立こころの医療センター、大阪市立大学医学部付属病院神経精神科勤務を経て、現在マウントサイナイ医科大学にて臨床研究に従事。

    監訳者紹介
    西 大輔
    医学博士、精神科医、産業医 九州大学医学部卒業。国立病院機構災害医療センター精神科科長などを経て、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所室長。うつ病や外傷後ストレス障害などの予防をテーマに多数の学術論文を発表。 主要著書に『うつ病にならない鉄則』(マガジンハウス、2012)、『今日の精神疾患治療指針』(医学書院、2012、分担執筆)、『PTSDの伝え方―トラウマ臨床と心理教育』(誠信書房、2012、分担執筆)、『抑うつの鑑別を究める』(医学書院、2014、分担執筆)、『職場のポジティブメンタルヘルス』(誠信書房、2015、分担執筆)など。

    森下 博文
    マウントサイナイ医科大学助教授、医学博士 九州大学医学部 卒業、国立精神神経センター病院 精神科勤務後、大阪大学大学院医学系研究科、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員、米国ハーバード大学医学部研究員を経て、現在ニューヨークのマウントサイナイ医科大学にて脳の発達と可塑性の基礎研究に従事。米科学誌『Science』などに多数の学術論文を発表。 森下 愛
    精神科医 佐賀医科大学医学部(現佐賀大学医学部)卒業、国立精神神経センター病院、熊本大学医学部付属病院神経精神科、熊本県立こころの医療センター、大阪市立大学医学部付属病院神経精神科勤務を経て、現在マウントサイナイ医科大学にて臨床研究に従事。
     

    出版社より

    レジリエンスとは何か,レジリエンスを身につけるためにはどのような実践が有効なのかを具体的に示す

    レジリエンス 逆境 発達障害 ADHD ASD 自閉症 嘘 寝坊 誠信書房 ミネルヴァ書房 金剛出版 創元社 ナカニシヤ出版 遠見書房 福村出版 明石書店 みすず書房 金子書房 星和書店 白揚社目次

    序 章 レジリエンスとは何か?

    第一章 楽観主義であること――現実を見つめ、明るい未来を信じる

    第二章 恐怖と向き合う――その生物学的背景と対処法、活用法

    第三章 道徳指針をもつ――正義を実践する

    第四章 信仰とスピリチュアリティ――罪悪感、赦し、回復

    第五章 社会的サポートを求める――相互に依存すること

    第六章 ロールモデルを手本に行動する

    第七章 トレーニング――健康を保ち身体を鍛える

    第八章 脳の健康増進――知力と感情調整力を鍛える

    第九章 認知と感情を柔軟にする

    第十章 意味、目的を知る――人生の出来事を成長につなげる

    終 章 レジリエンスの実践

    レジリエンス 発達障害 ADHD ASD 自閉症 ひきこもり 非行 誠信書房 ミネルヴァ書房 金剛出版 創元社 ナカニシヤ出版 遠見書房 福村出版 明石書店 みすず書房 金子書房 星和書店 白揚社
     
     
    アカデミックなエビデンスが多数引用され、レジリエンスを学ぶのに大変よい本だと思います。
     
     
    素晴らしいまとめであり、参考になりました。
    支援者や被害者とその家族に読んでもらいたい本です
     
     
    レジリエンスを高めるため、人間が恐怖や危機に直面するとどうなり、そしてどうすべきかを説明している。楽観主義、道徳指針、宗教などがレジリエンスを高めるために有効であると主張している。
     
     
     
     
     
     
     
     

     

     
     
     

困難を乗り越える力

2020年10月15日 11時04分50秒 | 社会・文化・政治・経済

著:蝦名玲子 出版社:PHP研究所 連載誌/レーベル:PHP新書 提供開始日:2013/03/22 ...

蝦名 玲子 (著)

困難を乗り越える力(SOC 首尾一貫感覚)とは、アントノフスキー博士によって提唱された新しい概念。ユダヤ人強制収容所において極限のストレス状況に置かれながらも、心身ともに健康な状態を維持できたごく一部の人たちの研究から導きだされた。
本書では、旧ユーゴ紛争を生き抜いた人たちの困難を乗り越える力(SOC)についての筆者の研究を基に、家庭や職場において、困難を乗り越える力を高める方法を具体的な事例とともにわかりやすく解説。「わかる(把握可能)感」「できる(処理可能)感」「やるぞ(有意味)感」の3つの感覚を磨くことで、困難を乗り越える力は飛躍的に高まるという。

巻末付録として、読者が困難を乗り越える力(SOC)を簡単に測定できる自己診断シートを掲載。
第1章 「困難を乗り越える力(SOC)とは何か」、第2章 「SOCを高めるストレスマネジメント」、第3章 「SOCを高めるコミュニケーション」、第4章 「SOCを高める組織づくり」

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

蝦名/玲子
健康社会学者・博士(保健学)。ヘルスコミュニケーションスペシャリスト。日本公衆衛生学会認定専門家。米国ミシガン州立大学卒業後、ミシガン州立大学大学院にて修士号(コミュニケーション学)、東京大学大学院医学系研究科にて博士号(保健学)を取得。
財団法人日本訪問看護振興財団、大阪府立健康科学センター(現大阪がん循環器病予防センター)等を経て、2002年に保健医療福祉分野の研究教育会社グローバルヘルスコミュニケーションズを設立し、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 
医療に従事する私は、日々、様々な困難に直面します。

どう考え、どう行動すればよいか?

何の解決策もないまま、ただ、漠然と過ごし、ストレスをためる日々でした。

しかし、そんな私の困難を解決に導いてくれる、その答えが、この本に記されてありました。

昨今、ただ、一時的にテンションをあげるだけの自己啓発的な本が多い中、この本は、

「わかる」「できる」「やるぞ」の3つの観点から、分かりやすく筋道を立てて、困難の乗り越え方を記してあります。

具体例も豊富であり、大変、参考になりました。

自分自身の困難は、もちろんの事、

同僚や後輩が悩んでいる際も、「わかる」「できる」「やるぞ」の筋道で、効果的にアドバイスをする事ができました。
 
 
首尾一貫感覚について、深堀したかったので購入をしました。
神様は乗り越えられない試練は与えないのだと思う。
乗り越えられない試練なんてない。
改めて思った。試練ってなんだ?
辞書には「信仰・決心のかたさや実力などを厳しくためすこと」とある。
「現在・今」の視点では困難に直面すると、それは試練と解釈されと思う。
「未来」の視点では直面している困難は試練ではなく「現象」に過ぎないのではないかと思う。
未来から見たら「今」は過去。
未来が「今」を作っているのなら、困難や試練と呼ばれるものは必要があって起こっている現象に過ぎない。
その現象はなぜ起こっているのかが予見できれば、未来に絶望することもないのではなかろーかと思った。
ピンチはチャンスは真理だと思う。
ピンチは未来を作るための現象。
未来視点になると、ピンチも試練も困難もなくなるのでは?
理想的な未来が過去~現在~未来のプロセスを作っているんだろう。
感覚に従って、逆らうことなく流れに乗れば、困難に直面していたとしても気づかなかったりして?
そんな風に思った次第です。
 
 
一度読んだ後も何度も何度も読み返したくなる本です。

その理由に一般的な自己啓発の本ではないからです。

元気があり、もっともっと前にという状態の方には自己啓発もいいのですが、心、身体が弱った状態には、時として、

説教されているような・・

頭ではわかっているんだけど・・

のような気持ちになってしまいます。

ですが、蝦名先生の本は、

むしろ、これでいいんだ。

と、いうことをはっきりといろいろな研究結果や視点から教えてくださっているので、そういうことだったんだ。と、気づかされます。

きっと。今までも無意識の中で困難を乗り越えるために頑張ってきたと思うけれど。

いつも困難という顔が違うので、すっかり惑わされてました。

次から次と問題がくると思っていた自分に気づき、これは大変なはずだって思いました。

視点を変えたら、次々とは思わないでいられるではないか!

解決できるにはA or B or Cどれなんだって、ずーっと頑張りつつ考えていたことがありました。

答えは全然違う分野の Dってことがあるのか・・

と、私の苦手な「わかる感」(←本の中にあるsoc診断でわかります。)が突然

雷のようなパラダイムシフトで、ドカーンとゆうべ私に落ちました

もっと。本のことを話したいけど、だめだめ。

皆さんちゃんと、自身の心で読んでください。

無意識に思い込んでしまっている自分の世界から

一歩違う視点が見つかると思います。
 
 
 
困難を乗り越える力の出版おめでとうございます。さっそく購入し読ませていただきました。
ヘルスコミュニケーションの専門家の視点からわかる感、できる感、やるぞ感の各段階について現実の課題、問題と関連づけてわかりやすく書かれていて、とても参考になりました。
私どもの学園の職員に是非読ませ、困難を乗り越える力とは何なのか、どうしたら少しでも自分の力を高めることが出来るのかを自分の生活、仕事の中からみつけ出してほしいものだと思いました。可能であれば実際に講師としてお招きしてお話をお聞きしたいくらいです。ますますのご活躍をお祈りしています。
 
 
「現実を見つめ、明るい未来を信じて生きる」
 
 

中野信子氏、「池袋暴走事故」で飯塚幸三被告の無罪主張に「責任を他の人に求める姿勢が出世することに重要だったのか…そういう人しか生き残らない社会に日本はなったのか」

2020年10月15日 10時53分32秒 | 事件・事故

10/9(金) 11:45配信

スポーツ報知

妻・真菜さん、長女・莉子さんの遺影を前に会見する夫・松永拓也さん(左)と、真菜さんの父・上原義教さん   

 9日放送のテレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金・前10時25分)で、運転する乗用車を暴走させて通行人の母子を死亡させ、9人に重軽傷を負わせた自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告(89)の初公判が東京地裁(下津健司裁判長)で行われたことを報じた。

 飯塚被告は「最愛のお二人を亡くされた悲しみ、ご心痛を思いますと言葉がございません」と謝罪したが、起訴内容については「アクセルペダルを踏み続けた記憶はありません。車に何らかの異常が発生し、暴走を止められなかった」と否認し、無罪を主張。弁護側も「過失運転は成立しない」とした。

 今回の裁判にコメンテーターの中野信子氏は「言葉はすごく飯塚被告、丁寧なんですけれど、残念に思うのはすごく他責的に聞こえるんです」と指摘した。

 その上で「責任をこうやって他の人に求める姿勢が出世することに重要だったのかな?って考えてしまうんです。そういう人しか生き残らない社会に日本はなったのかってすごく絶望するような気持ちになるんです」とコメントしていた。

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国民一律5万円追加給付を 自民・長島氏ら

2020年10月15日 10時43分52秒 | 社会・文化・政治・経済

10/14(水) 19:34配信

時事通信
 菅義偉首相は14日、自民党の長島昭久、武部新両衆院議員らと首相官邸で会い、国民一律5万円の定額給付金支給を盛り込んだ40兆円規模の追加経済対策などを求める要望書を受け取った。

 首相は新たな新型コロナウイルス対応の必要性を訴える長島氏らに対し「そういう方向で頑張る」と応じた。

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