「私たちウソついてない」性被害者ら、杉田水脈氏に抗議

2020年10月03日 04時03分33秒 | 事件・事故

10/3(土) 21:01配信

朝日新聞デジタル

自民党の杉田水脈衆院議員の発言に抗議するため、緊急フラワーデモに参加する人たち=2020年10月3日午後7時9分、東京都千代田区、加藤諒撮影

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が性暴力の被害者への支援をめぐり「女性はいくらでもウソをつける」と発言した問題で、発言に抗議する「フラワーデモ」が3日夜、東京都内であった。被害を経験した人たちは「私たちはウソをついていない」と声を上げた。

【画像】「性依存」考える契機に 自身の治療体験、漫画で描く

 東京駅近くであったデモには、花を手にした参加者ら200人近くが集まった。参加者はマイクを通して思いを語り、10代の頃に性暴力被害に遭ったという女性は「杉田議員の発言は性暴力に苦しみながらも前を向こうとする人にとっては耐えがたい言葉だ」と涙ながらに訴えた。

 性暴力をめぐっては、被害に対する疑いのまなざしを向けられることで当事者が声を上げづらい現状があるという。性暴力の根絶を訴えるデモの主催者らは、杉田氏に発言の撤回や議員辞職を求める署名活動を9月末から始め、これまでに13万筆が集まったという。

 杉田氏は当初は発言を否定していたが、1日になって自身のブログに「ご指摘の発言があったことを確認した」と投稿し、一転して認めた。(大山稜)

朝日新聞社

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終の棲家

2020年10月03日 04時03分33秒 | 日記・断片

散歩仲間の東郷さんが「終の棲家」を探している。
まさに東郷元帥を連想させる風格なのだ。
過去にはIT系やコンサルタント関係の企業を経営していて、2度の倒産を経験している。
倒産の結果であるが渋谷の豪邸、その後は我孫子の豪邸を仕方無く放してから、取手の2DK公団住宅の住民となった。
それは、彼にとって屈辱であろうと想われる。
「年内にマンションに移住したい」と探し始めたのは、奥さんの病が悪化したころである。
終の棲家は、奥さんのためだった。
「あと、3か月と医者に言われてね」と落胆した東郷さんだった。
でも、国立がん研究センター東病院(千葉県 柏市)から取手のホスピス/緩和ケア病院に移って、わずか10日で亡くなってしまう。
「しゃべる相手がいないのは、実に寂しいものだね」と彼は呟く。
当方は、父親が伴侶を亡くし落胆した姿を想い浮かべた。
母の死後、実家に姉が同居いてくれたことが幸いとあの頃は思えた。


飲み過ぎは認知症を誘発! 記憶を失うタイプは肝臓が過労死する恐れも:主治医の小部屋

2020年10月03日 04時01分51秒 | 医科・歯科・介護

ライフ テレ東

2020.2.26 主治医が見つかる診療所

「主治医が見つかる診療所」(毎週木曜夜7時58分から)は、医師や病院の選び方のコツや、無理なくできる健康法など、医療に関するさまざまな疑問に第一線で活躍する医師たちが答える、知的エンターテイメントバラエティ。

今回WEBオリジナル企画「主治医の小部屋」で取り上げるのは、お酒を飲むとたびたび記憶をなくすという心配事。同番組のレギュラー・上山博康医師に、その原因や危険性について教えていただきました!

アルコール代謝の悪い人は"ブラックアウト"する傾向が

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Q:30代男性です。飲酒時の記憶障害についてです。翌日になると、お酒を飲んでいた昨夜のことが思い出せません。初めて記憶をなくしたのは20代半ば頃で、数年前から頻繁に起こるようになりました。脳にダメージが生じると聞いたこともあり心配です。飲酒は多いときで週1回ぐらい、家では飲みません。

── 記憶がなくなるまでお酒を飲んでしまう方なのでしょうか。

「お酒を飲むと人格が変わったり記憶をなくしたりするいわゆる『酒乱』は、元々の性格に起因すると思われているかもしれませんが、実はアルコールを代謝するために必要な2つの分解酵素に要因があります。1つはアルコール自体をアセトアルデヒドという代謝できる物質に変える酵素(ADH)、もう1つはアセトアルデヒドを酢酸に分解し、水と炭素ガスに変える酵素(ALDH)です。

この酵素の働きには遺伝的な要素が大きく関係しています。例えば、お酒の飲めない人(下戸)は紀元前の中国南部部にアルコールを代謝できない女性が生まれたことから広まったため、アジア人に多く、白人種にはほとんどいないんですね」。

── この相談者は飲めない人ではなさそうですね。

「お酒を受け付けず飲むと顔が赤くなる人は酒乱にはなりません。具合が悪くなって吐いたり、頭が痛くなったり、顔が真っ赤になったりするのは、毒素であるアセトアルデヒドが代謝できずに全身に回るから。つまりアルコール自体は代謝できているわけですね。

一方、酒乱の人はというと、アセトアルデヒドの代謝はうまくできるのですが、アルコールを代謝する(アセトアルデヒドに変える)のに著しく時間がかかります。そのため血中のアルコール濃度が異常に高くなるんですね。そうなるとアルコール中毒のような状態になり、海馬の血流が悪くなってブラックアウト(お酒による記憶障害)を起こします。記憶が断片的になるのではなく、すべて忘れてしまうのです」。

肝硬変だけでなく、認知症になる恐れも

doctor_20200227_02.jpg画像素材:PIXTA

── ADHとALDHがうまく働くか、そうでないかの組み合わせによって分かれるということですね。

「そうです。その極端な例が一切飲めない人と酒乱になる人。あまり真っ赤な顔でぐでんぐでんに酔っている人は見かけないと思いますが、赤くなる人はアルコールの代謝はすぐにできても、アセトアルデヒドを代謝することができないのでそこまで酔えない。だから、顔色が変わる人が二日酔いになることは滅多にないんですね。

また、赤くもならずに飲み続け、今日は飲みすぎたーといえる人は両方代謝している人です。飲める人はアルコールもアセトアルデヒドも順調に代謝できるので、ついつい量が行き過ぎる傾向があります。大量の飲酒が原因で肝硬変になるのも、実はこのタイプの人。働きすぎた肝臓が突然、過労死するわけです。

ちなみに、通常栄養素などは小腸で吸収されますが、アルコールは胃粘膜から吸収されます。その血中濃度の上がり方は血糖より速いくらい。アセトアルデヒドを代謝できない人が、飲むとすぐさま真っ赤になるのはそのためです」。

── 先ほど海馬の話がありましたが、この相談者の方のように記憶をなくす人は脳にダメージが起こる可能性がありますか。

「脳が萎縮する『ウェルニッケ脳症』という病気の主な原因はアルコールの大量摂取です。今は喫煙ばかりに注目が集まっていますが、アルコールにも毒性があるのです。ただ、お酒もタバコも、糖尿病予防に甘いものもダメとなると、生きている楽しみはどこにあるのかと問いたくなりますよね(笑)。マナーが悪い人はどうかと思いますが、ある程度の余裕は必要なのかもしれません。

しかし、この相談者の場合はすでに海馬の記憶回路に影響が出ています。おそらく赤くならずにお酒をおいしく感じるタイプなのだと思いますが、ブラックアウトしてまで飲む必要があるのかは疑問です。

血中アルコール濃度に比例して脳はダメージを受けています。脳のダメージは認知症の入り口でもあります。お酒と認知症の関係はまだ実証されていませんが、全くの無関係とは言い切れません。時には飲みニュケーションも大事ですが、ブラックアウトは体質だと思って、うまく付き合っていくようにしてください」。

── 上山先生、ありがとうございました!

【上山博康医師 プロフィール】
社会医療法人禎心会脳疾患研究所所長。1973年北海道大学医学部卒業。秋田県立脳血管研究センター、北大医学部脳神経外科講師などを経て、1992年から旭川赤十字病院脳神経外科部長。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医。
2012年4月から現職。著書に「すべてをかけて命を救う」(青春出版社)、「闘う脳外科医」(小学館)など。

※この記事は上山博康医師による見解に基づいて作成したものです。

今回お話を伺った上山先生も出演する「主治医が見つかる診療所スペシャル【血管若返りスペシャル!】」(2月27日木曜夜7時58分)。

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血管が若返ると、認知症予防や美肌効果、そして脳梗塞などの突然死のリスクも減少するなど良いことが盛りだくさん! 「体が硬い人は血管も硬い!?」などを検証。「血管の若返りには『食事の○○のコントロール』が重要!」「春が旬のアノ野菜で、高血圧や動脈硬化を防ぐ!」など、血管にまつわる最新の情報を続々とお届けします。

 


酒を飲み記憶をなくす

2020年10月03日 03時35分08秒 | 日記・断片

午前1時に目覚めた。
驚くことに、卓上に飲みかけのビールがある。
「テキーラ入りの発泡を飲んだはずだ。なぜ、ビールがあるのか?」と訝る。
さらに、飲んだはずの酒「三太郎」1・5合の他に、「鬼ころし」1・5合もあるのだ。
気づ付けば、レシートが卓上にある。
それを確認すると、午後11時30分に買ったことが確認できた。
テキーラ入りの発泡を買ったのは、午後6時50分ころ。
つまり、1日2度も酒を買いに行ったのに、その記憶が全然ないに唖然!

自動車の通行が多いあの道路を無事に渡れたのが奇跡にも想えた。

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2019年6月28日  読売新聞
医療・健康・介護のコラム
飲んで記憶がない、こんな飲み方は脳にダメージ

皆さん、こんにちは。精神科医の重盛憲司です。今回はブラックアウトについて書こうと思います。お酒による一時的な記憶喪失のことです。

 皆さんは、お酒を飲んだ翌朝、前夜の記憶がなくなっていたという経験はありませんか? アルコール依存症が専門の私の診察室にやってきて、「最近飲みすぎているみたいなので、お酒を減らしたい」とおっしゃる方々は、たいていブラックアウトを経験していて、それに懲りて受診を決意される方もいます。

記憶にはない、甘く危険な約束

 患者さんから、こんなエピソードを聞きました。ある朝、出勤すると、同僚から「昨日のあの子とは、うまいことやったのか」と聞かれたそうです。その同僚と一緒にキャバクラに行ったことまではなんとなく覚えているのですが、飲んでいる最中の出来事と、どうやって帰宅したのかの記憶が抜け落ちています。

 そのように同僚に伝え、昨夜何があったのかを尋ねると、とても情熱的にホステスを口説いていたというではありませんか。普段は恐妻家で通っている人物が、女性に対して積極的だったため、同僚も驚いたそうです。

 後日、何げなくスーツのポケットに手を入れると、キャバクラのものらしいコースターが出てきて、待ち合わせの場所と時間、そして女性の名前とハートマークが書いてありました。すでに約束の日時は過ぎてしまっていたため、残念な気持ちになるとともに、そのコースターが妻の目に触れずに済んだことに、心の底から 安堵あんど したそうです。お酒の量を減らそうと思うのも、もっともな話です。


阪神・近本ヒヤリ 左肘に死球で苦悶の表情 今村には厳しい声

2020年10月03日 03時35分08秒 | 野球

10/2(金) 18:53配信

デイリースポーツ

 3回、死球を受ける阪神・近本(撮影・山口登)

 「阪神-巨人」(2日、甲子園球場)

 阪神・近本がヒヤリとする場面に見舞われた。

 三回の第2打席。今村が投じた141キロのシュートが近本の左肘を直撃。その場にうずくまり、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。一度、ベンチに下がり治療。ただ、大事には至らなかったようで、試合に戻った。

死球を受けた近本 そのまま崩れ落ち悶絶

 阪神ファンからは大きな拍手。相手先発・今村に対しては厳しい声が飛んだ。

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阪神・矢野監督 大山に期待「ホームラン王を取ってもらいたい」

2020年10月03日 03時31分52秒 | 野球

10/2(金) 22:27配信

デイリースポーツ

 2回、先制ソロを放った阪神・大山を迎える矢野監督(撮影・山口登)

 「阪神4-1巨人」(2日、甲子園球場)

 阪神は大山の先制23号ソロで勢いに乗り、宿敵・巨人に勝利した。

本拠地でG倒 しかも完勝…大山が放った豪快な一発

 両チーム無得点で迎えた二回。先頭の大山は初球を捉えた。打った瞬間それとわかる一打は左翼スタンドへ。本塁打王争いでトップを走る巨人・岡本の前で豪快な一発を放った。

 これで岡本とは1本差。大山本人はお立ち台でホームランキングについて「1本1本頑張ります」と冷静に答えたが矢野監督は違った。

 「ここまで来てるんでね、ホームラン王を最後に取ってもらいたい」と指揮官は期待を込めた。

 ただ付け加えて「ランナーを置いたところでチームの勝ちにつながるバッティングの延長戦上にホームランがあると思う」と勝利に貢献する打撃が最優先だ。

 阪神で本塁打王となればバース以来、34年ぶりの快挙となる。矢野監督は「数字的にはもっともっと上の数字、30本とかが見えてくると思う」と具体的な数字を出し、さらなる奮起を促した。

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菅首相 高卒の秘書に「学歴は関係ない。一生懸命頑張れ」

2020年10月03日 03時23分11秒 | 社会・文化・政治・経済

10/2(金) 7:05配信

NEWS ポストセブン

秘書も惚れたその人柄とは

 田中角栄をほうふつとさせる「叩き上げ」の半生、自民党としては海部俊樹以来の「非世襲」、そして党初の「無派閥」の総理大臣……新たにわが国のトップに立った菅義偉首相(71才)は、これまでの総理大臣とは一線を画す人物であるかのように思える──。

【写真】道着を着て空手のポーズを決める菅首相

 高校を卒業して上京し、都内の段ボール工場に就職した菅青年は、大学進学への思いが強くなり、数か月で退職した。アルバイトで生計を立てながら受験勉強をして、上京から2年後に法政大学法学部政治学科に入学した。その意味では、叩き上げの苦労人であることは間違いない。

 卒業後は民間企業を経て、神奈川県横浜市出身の小此木彦三郎衆議院議員の秘書として11年間勤務する。この間、小此木氏のもとで住み込みの家政婦として働いていた真理子さんを見初めて結婚した。静岡県出身の真理子さんは、県内の大学を卒業後、一度農家に嫁ぎ、離婚している。

 小此木議員の末席の秘書からのし上がり、横浜市議を2期務めたのち、1996年の衆院選に出馬して初当選。

「上京してからの苦労が、政治家としての菅さんの信条をつくったのでしょう」

 そう指摘するのは、菅首相を知る政治関係者だ。

「段ボール工場でつらい作業を経験して、苦学して11年間も辛抱強く秘書を続けた経験があるだけに、東大法学部を出たようなエリート官僚にも気後れせず、“お前も段ボール工場で働いてみろ”というくらいの気概がある。

 何の苦労もなく、親から『地盤』『看板』『カバン(お金)』を引き継ぐ二世議員への反発心も強い。実際、麻生政権で党の総務委員長だったとき、二世の出馬禁止を打ち出しています」

 菅内閣に総務相として入閣した武田良太議員は、麻生太郎副総理と同じ福岡選出の、いわば“天敵”だ。これにより、“麻生外し”がはじまっているという見方もある。

 一方で、自分と同じような境遇の人間には手を差し伸べる。現在、横浜市議を務める遊佐大輔さんは、大学3年時に祖父の企業が倒産し、やむなく大学を中退して、民間の廃棄物収集会社に就職した。その会社は菅首相を支援しており、若き日の遊佐さんは、そこで菅首相と知り合うこととなる。


ワタミに是正勧告 残業未払い、群馬「ワタミの宅食」時間外175時間 高崎労基署

2020年10月03日 03時20分20秒 | 事件・事故

2020/9/30 06:00 
社上毛新聞社

外食大手のワタミ(東京)が、群馬県内で弁当宅配事業「ワタミの宅食」の営業所長を務める女性社員に対し残業代の未払いがあったとして、高崎労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが29日、同社への取材で分かった。勧告は15日付。女性の加入する労働組合「ブラック企業ユニオン」によると、女性の時間外労働は最長で月175時間に上った。精神疾患を発症して休職中という。

 ブラック企業ユニオンによると、女性は県内の二つの営業所で所長を兼任、計約20人の配達員らを管理していた。業務連絡や配達の代行などの仕事に追われ、長時間の残業が発生した。

 ワタミは経営責任を明確にするとして、渡辺美樹会長を6カ月間減俸50%、清水邦晃社長を6カ月間減俸30%とすることも明らかにし、「社員の主張を真摯に受け止め、深く謝罪する」とのコメントを出した。残業代は過去にさかのぼって支払う方針としている。

 


ワタミ、上司が勤務記録書き換え 女性社員が会見で告発

2020年10月03日 03時18分24秒 | 事件・事故

10/2(金) 22:53配信

共同通信
 外食大手ワタミ(東京)が、社員への残業代未払いで労働基準監督署から是正勧告を受けた問題で、ワタミは2日、未払いのあった40代の女性社員の勤務記録を上司が書き換えていたと明らかにした。同社の広報担当者は「重大な問題と認識している。社内調査が終わり次第、厳正に対処する」と説明している。

 女性と女性が加入する労働組合「ブラック企業ユニオン」は2日、東京都内で記者会見を開き、女性は長時間労働が常態化していたのに会社は対応せず、勤務記録も勝手に修正、削除されていたとし「同じことが社内にまん延している。組織を見直してほしい」と訴えた。

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「いい体してるな」女性押し倒し性的暴行

2020年10月03日 03時15分36秒 | 事件・事故

10/2(金) 10:29配信

東京・府中市の路上で、20代の女性を押し倒し性的暴行を加えたとして、47歳のトラック運転手の男が逮捕されました。

強制性交の疑いで逮捕されたのは、日野市に住むトラック運転手の関正之容疑者です。警視庁によりますと、関容疑者は先月14日の未明、府中市の路上で、コンビニに向かっていた20代の女性を押し倒し、「いい体してるな。ここで待ち伏せしていた」などと言って人気のない場所に連れて行き、性的暴行を加えた疑いがもたれています。

2人に面識はなく、関容疑者は周辺で女性を物色していたとみられています。

関容疑者は事件後、現場から原付きバイクで逃走しましたが、防犯カメラなどの捜査で浮上したということで、調べに対し容疑を認めているということです。

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横須賀また謎の異臭 不安の声

2020年10月03日 03時13分58秒 | 事件・事故

10/2(金) 20:50

FNNプライムオンライン

神奈川県で相次いでいる謎の異臭騒動。
1日夜、新たに2020年で5回目となる騒ぎが起きた。

臭いの正体は何なのか。

神奈川・横須賀市でまた相次いだ、「シンナーのような臭いがする」などの通報。

街では「(午後)7時くらいだと思う」、「みんなで一斉に『臭くね?』みたいな感じ。ガスみたいなクサイ臭いがしました」、「頭が痛くなりました。頭が痛くて帰るやつもいた」などの声が聞かれた。

横須賀市消防局によると、通報があったのは、1日午後7時すぎから午後9時前までのおよそ2時間。
「シンナーのような臭い」、「ゴムが焼けたような臭い」など、全部で16件寄せられたという。

三浦半島での異臭騒ぎは、2020年6月以降、これで5回目。

横須賀市や三浦市の東京湾側を中心に、6月4日、7月17日、8月21日、9月19日と毎月発生。

6月に臭いを体験した人「ゴムが燃えたような感じの臭い。窓を閉めてても臭ってくる感じ」

しかし、これまでに異臭発生の原因はわかっていない。

そのため、神奈川県は9月、原因特定に向けた調査を行うことを決めた。

横須賀市では、神奈川県と連携して、器具を使って、相次ぐ異臭騒ぎの原因の調査に乗り出している。

器具はスイッチを入れると、吸引器のように空気を吸い込み、袋に密封することができる。

横須賀市消防局・木村稔さん「昨日は、6件の通報に対して、6台の消防車が現場に向かったんですけども、いずれも現場到着時に臭いがしないということで、大気の採取は行っていません」

現場の空気を採取できなければ、臭いのもとを特定することはできない。

街では「ゴムを燃やしたみたいな変な臭い、ガソリンみたいな。結構きのうは強かったです、臭いは」、「結構怖いですよね。たまに臭いすると、原因がまだわかっていないっていうから怖いです」などの声が聞かれた。

繰り返される異臭騒ぎ。
どのような事態が考えられるのか。

横須賀市消防局・木村稔さん「消防で考える可能性としては、陸上で起きている事故ですね。ガス漏れとか。化学工場、薬品を扱っている工場で、何か大気中に放出したかということだが、そういった報告もないので、消防としては原因が究明できていない状態です」

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坂上忍、保釈された伊勢谷友介被告に「ユーチューバー」が接近したことに「警察の方、大丈夫ですか?」

2020年10月03日 03時00分21秒 | 事件・事故

10/1(木) 13:06配信

スポーツ報知

1日放送のフジテレビ系「バイキングMORE」(前11時55分)で、大麻取締法違反(所持)で起訴された俳優の伊勢谷友介被告(44)が30日、保釈保証金500万円を納付して保釈されたことを報じた。

 番組では、湾岸署前には報道陣の他にユーチューバーが数人、伊勢谷被告の保釈を待ち構えた。伊勢谷被告が謝罪して黒のワンボックスカーに乗り込む直前に近づき、清涼飲料水のペットボトルを突きつけ声をかけるものも現れた。伊勢谷被告は驚いた様子で振り向いたが無言。そのユーチューバーは湾岸署内に連行されたことを報じた。

 MCの坂上忍は「これ見て思ったのが、警察の方、大丈夫ですか?っていう。これだけ注目されているなかで、あんなに一般の方が近づけちゃうのは怖いじゃないですか。気を抜いていたわけじゃないと思うけど、予想外だったとは思うんですけど」と指摘していた。

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伊勢谷被告に直撃のユーチューバーが謝罪、活動休止

2020年10月03日 02時55分41秒 | 事件・事故

10/2(金) 20:45配信

日刊スポーツ

9月30日、保釈され車に乗り込む伊勢谷友介被告は、乱入者に飲料水とお菓子を差し出される(撮影・たえ見朱実)

大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕、同罪で起訴された俳優伊勢谷友介被告(44)が先月30日に警視庁東京湾岸署から保釈された際、同被告に接近してペットボトル飲料を突き出すなどし、警察官に連行された男性とみられるユーチューバーが2日夜、自身のYouTubeチャンネルを更新し謝罪した。

【写真】直撃しようとして警察署員に取り押さえられる乱入者と、困惑する伊勢谷友介被告

この男性は、スーツにネクタイ姿で動画に登場し冒頭で深々と頭を下げた。伊勢谷被告の保釈時、ペットボトル飲料などを突き出しながら話しかけるなどした行為について「今回の件に関しては伊勢谷友介さんには非がございません。すべて僕に責任がございます。本当に申し訳ございませんでした」などと話した。

また「つきましては、わたくしのチャンネルをしばらく活動休止させていただきたいと思います」とした。同日、自身のツイッターでも「活動休止します」と記した。

男性は、先月30日午後7時半ごろ、伊勢谷被告が同署正面入り口から出て謝罪し、車に乗る直前、ペットボトル飲料などを突き出すしぐさをしながら話しかけるなどし、警察官に取り押さえられ、署内に連行された。その様子が複数のメディアで報じられた。

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大谷昭宏氏 杉田水脈氏当選させた安倍政権に怒り「誰がこんなヤツを当選させたんだ!」

2020年10月03日 02時50分35秒 | 事件・事故

10/1(木) 16:41配信

デイリースポーツ

自民党の杉田水脈衆院議員(53)が、党会合で性暴力被害を巡り“女性はいくらでもうそをつける”との主旨の発言をしたとの疑惑を否定している件で、1日、ブログを投稿。発言を認め、「事実と違っていたことをお詫びいたします」と謝罪した。

【写真】9月30日には政調会長と面会 伏し目がちの杉田水脈氏

 ジャーナリストの大谷昭宏氏は1日、ABCテレビの報道番組「キャスト」で、「この人は今回のことに限らず、とんでもないことを言ってるわけですよ」と元TBS記者に性的暴行を受けたと訴えたフリージャーナリスト・伊藤詩織氏を巡る発言やLGBTに関する発言などについても指摘。

 「誰がこんなヤツを当選させたんだ、と。安倍総理が中国ブロックのトップのトップに据えたんだろ!と。ビリケツだった人をどうしても当選させんだ(させるんだ)と。(比例だから)『杉田水脈』と書いて当選させた人はいないんですよ」と怒気をはらんだ口調で訴えた。杉田氏は2014年の解散総選挙で落選したが、17年、自民党比例中国ブロックで当選し、議員2期目。

 大谷氏の怒りはおさまらず、「今、菅内閣になって、まあまあ昔のことはどうでもいいじゃないの、となってるけど、こういう連中をのさばらせてた政権だったんだろ、ということをちゃんとやらないとダメなんだ」と安倍政権の責任を追及していた。

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杉田水脈議員はなぜ「ネット右翼界」の寵児になったのか?その源流「出版社X人脈」を探る

2020年10月03日 02時39分45秒 | 事件・事故

古谷経衡 | 作家/文筆家/評論家
9/30(水) 7:00


・杉田水脈議員の女性蔑視発言は「想定内」

 自民党衆議院議員、杉田水脈氏が2020年9月25日に、自民党内の会議の席上”性暴力被害者の相談事業をめぐって'''「女性はいくらでもウソをつけますから」'''と発言した”事案が、各所に波紋を広げている。

 この発言を巡って「女性蔑視であり断じて許されない」「性暴力被害者への打擲(ちょうちゃく)であり議員辞職すべき」という声が沸き起こり、自民党内部からも杉田氏の発言を掣肘する声が沸き起こっている。

 杉田氏は2017年衆院選挙で自民党候補として公認され、比例中国ブロックの17位として立候補したが、杉田氏より上位の候補者はほぼ小選挙区との重複立候補で当確が決まっており、事実上杉田氏がこの順位で公認された段階から、当選は確実の情勢であった。

 杉田氏はみんなの党→維新→次世代の党と党籍を移動したのち、2014年の衆院選挙で次世代の党(のち”日本のこころを大切にする党”)が壊滅したのち下野した後、約3年の雌伏期間を置いて自民党議員として代議士人生を再スタートさせた。国政与党である自民党から公認を受けた代議士が、なぜこのような人権軽視・女性蔑視発言をするのか―。

 この問題についてすでに様々な疑問が投げかけられ、その背景を分析する試みがなされている。が、当然杉田氏の「問題発言」はこれにとどまらず、代表的なものでは杉田氏が自民党代議士になって後の2016年8月号の月刊論壇誌『新潮45』における所謂「LGBTに生産性はない」寄稿における同誌の休刊(-実際には、杉田氏の寄稿が問題視されたのちに、それを擁護する形とした小川榮太郎氏の記事がトリガーとなって)など、杉田氏における過去の問題発言・言動は枚挙にいとまがない。

 その都度、「大衆政党である自民党の代議士が、なぜこのような、一般世論とかけ離れた民主主義的な価値観を無視する言動をするのか」の分析がなされてきた。曰く、「杉田代議士は人権軽視の価値観がある」「杉田議員は民主的自意識を持っていない」云々である。しかし、永年ネット右翼と保守界隈に身を置き、その動静をつぶさに観察してきた筆者にしてみれば、これらの分析は半分アタリ、半分的外れというのが正直なところである。というのも、杉田氏が「(性被害にあった)女性はいくらでもウソをつけますから」という世界観の開陳は、杉田氏が自民党公認立候補の「はるか以前」の段階にして界隈では既知の世界観だったからである。

 つまり杉田氏のこの言動は、筆者が想像するに「失言」でもなんでもなく、杉田氏が自民党代議士になるはるか以前から自明のごとく保有していた価値観の開陳に過ぎず、それがたまたま折に出て「露出」した結果に過ぎない。つまり杉田氏の地金がそのまま素直にむき出しとなり、こうした問題発言につながっているだけで、何ら驚くには値しない「想定内」の言動である。

 しかしこういった杉田氏を、氏の熱心な支持層である保守層やネット右翼界隈が支持し、やがて自民党代議士として「復活」するに至る、その過程については、あまり考察されていないのではないか、というのが筆者の正直な感想である。とういうかこういった考察はほとんどなされていない。

 杉田氏の問題発言の背景を探るためには、杉田氏がこう言った「一般世論とかけ離れた民主主義的な価値観を無視する言動をするのか」を表層的に問題視し、なぞるだけでは駄目である。なぜ杉田氏が保守界隈、ネット右翼界隈の寵児になったのかの経緯を分析しなければ、その解にたどり着くことはできないであろう。

・杉田水脈議員と保守界隈を繋いだ「青林堂」人脈

東京都渋谷のスクランブル交差点。出版社青林堂はここから徒歩圏内にあり、筆者も校了前は泊まり込みであった。
東京都渋谷のスクランブル交差点。出版社青林堂はここから徒歩圏内にあり、筆者も校了前は泊まり込みであった。
 永年杉田水脈代議士を観察してきた筆者にとって、ある時期まで氏は、保守界隈、ネット右翼界隈の「点景」として位置していた。点景とは、読んで字のごとく「風景の中に取り込まれた存在」である。つまり目立たない存在である。杉田氏は兵庫県西宮市市役所職員を経て、「みんなの党」から政治家人生を出発させ、「維新」に合流する。

 初当選は2012年の衆院選挙で、この選挙において自民党は2009年の麻生政権における解散総選挙の歴史的大敗北を経て、約3年の民主党政権の継続を許し、同年自民党総裁選で安倍晋三氏が石破茂氏を破ると、いよいよ勢いに乗りこの選挙で政権を奪回した。約7年8か月に及ぶ第二次安倍政権の誕生である。しかし関西では、地殻変動が起こっていた。旧態依然としたハコモノ行政を続け、腐敗・利権をほしいままにする自民・公明への反発を背景として、第三極である『維新』が急速に勢力を伸長させた。

 杉田氏の初当選は、この12年の衆院選である(兵庫6区から出馬落選ののち比例復活)。辛くも議員バッジを手にした杉田氏は、早くも2014年『維新』から分党した『次世代の党』に合流する。そしてこの年に解散総選挙が行われ、現有19議席を誇った『次世代の党』は、小選挙区で地盤を持つ平沼赳夫、園田博之の2名を除きすべて落選するという壊滅的状況に至った(ただしこの2名も、のちに自民党に復党)。

『次世代の党』は、保守界隈・ネット右翼へ訴求し、外国人における生活保護不正受給の問題などをやり玉に挙げたが、実際には生活保護不正受給の例は極めて少なく、ネット世論に訴求し先鋭化しすぎた主張が有権者に無視されて破滅した。こうして2014年11月から、杉田氏は議員バッジを外し、在野の活動家としてその歩幅を広げた。

 この時、杉田氏にいち早く注目したのが、東京都渋谷区に本拠を置く出版社・青林堂である。杉田氏の初の著作は、『なでしこ復活 ―女性政治家ができること―』であり、版元はこの青林堂であった。正確に言えばこの杉田氏の初の著作上梓時、氏は『維新』に所属していて『次世代の党』議員ではなかったものの、この処女作の出版からわずか半年を経ずして杉田氏は議員バッジを外し、いち在野の活動家としてその活動の幅を議会から在野に広げることになる。この彼女の「ネット右翼としての才」をいち早く見抜き、そして著作を刊行せしむるに至ったのが青林堂である。いや、というより、キーパーソンとなるのは青林堂代表取締役社長である'蟹江幹彦(かにえみきひこ)氏の鶴の一声であった。

 筆者から推察するに、杉田氏の保守界隈・ネット右翼界隈への訴求は、むしろ『維新』→『次世代』を経てからの青林堂による刊行物のネット右翼界隈での膾炙(かいしゃ)により形成されたと言ってほぼ間違いはない。この時から、要するに下野時代において杉田氏は保守界隈・ネット右翼界隈での認知を急速に拡大させていった。つまり杉田氏は、『維新』時代は知る人ぞ知る右派論客だったが、氏の界隈での本格的認知は、むしろ氏が代議士のバッジを外してからの2014年以降の下野期間における、出版社・青林堂を中心・媒介とした「露出」にこそ、その核心があるといえる。

 なぜ筆者がこのような断定的言い回しをするのかと言えば、私自身が、この時期くだんの青林堂と深いかかわりを持っていたからである。具体的には、2012年~2013年にかけて、青林堂が刊行していた右派系・ネット右翼系のオピニオン雑誌、『ジャパニズム』の編集長を勤めていたからである。よってこの時期の前後になぜ、杉田水脈氏が保守界隈・ネット右翼界隈で活躍するようになったのか。その経緯が筆者にはまるで手に取るように判明するからである。

・杉田水脈氏、千葉麗子氏、はすみとしこ氏を「発掘」した青林堂

東京新聞で指摘された青林堂『ジャパニズム02号』(2011年6月)*当時筆者は編集委員、編集長は西村幸祐氏
東京新聞で指摘された青林堂『ジャパニズム02号』(2011年6月)*当時筆者は編集委員、編集長は西村幸祐氏
 2012年、まだ民主党政権の末期であったころ、杉田水脈氏はSNS『ツイッター』を使用していたが、そのフォロワー数は筆者の記憶によるところ2万程度であった(2020年9月末現在では約19万)。当時、保守界隈・ネット右翼界隈の気鋭の新人として認知されていた筆者ですら、そのフォロワー数が1万数千あったことを考えると、市井のライターであった筆者と、当時現役衆議院議員である杉田氏のそれは、巨視的に見れば概ね大差ない。やはりこの時点で、杉田氏は「保守界隈・ネット右翼界隈」の点景に過ぎなかったのである。

 ところが杉田氏が前掲2014年の衆院選で敗れ下野すると、かえってネット界隈での杉田氏の評判はにわかに、かつ加速度的に上昇した。それは兎にも角にも、右派的・ネット右翼的価値観を披歴して憚らない杉田氏を、青林堂が「救い上げた」結果にほかならない。もっと言えば、その采配は同社社長の蟹江幹彦氏の鶴の一声と言ってもよかった。

 この時期、私は青林堂の社長・蟹江氏と緊密な関係を築き、前掲『ジャパニズム』の発行業務に邁進していた。そもそも青林堂と蟹江氏が、所謂保守界隈・ネット右翼界隈と接点を持つようになったのは、ゼロ年代中盤に同社が刊行したある筆者の著書を、右派系CS放送局『日本文化チャンネル桜』(現在はCS放送から撤退)に紹介もかねて営業したのが発端だとされる(-ちなみに日本文化チャンネル桜本社と、出版社青林堂は同じ渋谷区の目と鼻の先に位置する)。

 この辺りは詳しくなりすぎるので詳細は省くが、ともあれ編集長としての私の意思に関係なく、蟹江氏は保守系・ネット右翼系に訴求する「言論人」や「文化人」の発掘に余念がなかった。そこで見いだされたのが杉田水脈氏であり、「左翼(パヨク)から右翼に転向した」と自称する元アイドルの千葉麗子氏、のちにジャーナリストの伊藤詩織氏への名誉棄損等で民事訴訟の被告人になる漫画家のはすみとしこ氏らがその系列である。

 杉田、千葉、はすみの3名は、概ねこの時期に、青林堂もといその代表取締役である蟹江氏によって次々と保守界隈・ネット右翼界隈でのデビューを飾ることとなる。蟹江氏はすでに述べた通り『維新』時代の末期、2014年に杉田氏をして処女作を刊行させると、千葉麗子氏の『さよならパヨク ―チバレイが見た左翼の実態―』(2016年)、はすみとしこ氏は『そうだ難民しよう! はすみとしこの世界』(2015年)と、保守界隈・ネット右翼界隈に訴求する単行本を続々刊行させるに至る。こういった著作の刊行と、それに呼応するSNSでの拡散が契機となって、杉田・千葉・はすみの3名は、保守界隈・ネット右翼界隈でたちまち寵児として持て囃されるようになる。

 こう考えると、杉田代議士はもとより、千葉麗子氏、はすみとしこ氏らのデビューの切っ掛けを作ったのは、いうまでもなく出版社・青林堂であり、同社から刊行される刊行物の事実上の全ての采配を握っていた蟹江氏のプロデュースの賜物である。

 筆者は、編集方針等の違いから2013年中盤になると青林堂および蟹江氏とは疎遠になりがちであったが、事実筆者の商業刊行本たる処女作は2012年に同社から刊行されており、蟹江氏には並々ならぬ恩義を感じているのである(-そして蟹江氏のミリタリー方面での知識造詣の深さにも敬服しており、その知識量は並のオタクを遥かに凌駕すると現在でも思っている)。そこで肯定も否定も排除した評価を下すと、蟹江氏は純粋に当時自らの信奉する保守界隈・ネット右翼界隈の信奉する「嫌韓・反中・反朝日新聞・反左翼(野党)」といった大義に杉田氏・千葉氏・はすみ氏らが合致すると見込んでの思惑があったように思え、ここに何らかの邪念があるとは思い難い。単純に、蟹江氏の経営者としての嗅覚が、当時、保守界隈・ネット右翼界隈以外ではほぼ無名に等しかった杉田氏をデビューたらしめたのであろう。

 しかし爾後の展開は、青林堂と蟹江氏の思惑を大きく超えた展開を見せる。杉田氏は青林堂での処女作発表の後下野し、下野時代に「嫌韓、反慰安婦運動」で名を馳せ、着実に保守界隈・ネット右翼界隈の信用を勝ち得た。どの時点でかは判然としないが、この活動に自民党が目をつけ、2017年に中国比例での公認を得ることにつながった。

 千葉氏、はしみ氏も議員になるという道を辿らなければ同じで、第二次安倍政権が発足してからしばらく、2013年~2014年に保守界隈・ネット右翼界隈にデビューすることで、「文化人」としての地位を固めた。しかしこの三者の大元を辿ると、すべて青林堂と蟹江幹彦氏に行き着く。つまり杉田氏は、自民党から立候補を打診するはるか以前からネット右翼の前衛たる青林堂と蟹江氏に見込まれていたからこそ、現在の地位がある。自民党が、無名の在野活動家をただ野放図に一本釣りしていたわけではないのである。

 その証拠に、2015年1月10日の東京新聞報では、次のように青林堂と自民党・安倍晋三氏との関係が浮かび上がる。

 2011年7月19日、青林堂に書籍代として19万5930円を支出-。安倍首相の資金管理団体「晋和会」の2011年度分の収支報告書をみると、青林堂の名が登場する。
 どんな本を購入したのか。晋和会に問い合わせたが、「安倍晋三事務所」の名で「個別の案件については回答を控える」とコメントした。
 2011年ごろ、安倍首相は、青林堂の媒体の取材に応じている。隔月刊誌「ジャパニズム」2号(同年6月)では、インタビューで民主党政権を攻撃。6号(同年12月)では、対談の中で「領土と領海は私たち自身が血を流してでも護(まも)り抜く」と中国脅威論をあおった。

出典:昔「ガロ」 今「ヘイト本」 伝説の漫画月刊誌 版元の転向(東京新聞、2015.1.10※算用数字を筆者が置き換え、強調も筆者)
 実はこの記事で登場する”隔月刊誌「ジャパニズム」2号(同年6月)”は、私がそののち、編集長を引き継ぐことになった前段階の状況であり、筆者は当時まさしくこの雑誌の編集作業に携わっていた当事者である。つまり保守界隈・ネット右翼界隈への訴求をしたい青林堂と同社社長・蟹江氏の意向を汲んで、安倍晋三事務所は同誌を買い上げていた(当時の編集部では既知の事実であった)。

 そののち、編集長が私に交代して、のち筆者が退任して後、杉田氏における露出が同雑誌において飛躍的に高まったが、この事実を安倍晋三事務所、ひいては安倍晋三氏やその周辺の自民党関係者が承知していたからこそ、杉田水脈氏=自民党中国比例ブロック公認(実質上の当選確約)という思考に至ったと考えても差し支えはないだろう。もちろんこれはいち推測の類であるが、選挙結果としてそうなのだから仕方がない。

 つまり、杉田氏への「一般世論とかけ離れた民主主義的な価値観を無視する言動をするのか」という疑問は、氏が自民党代議士になってから初めて出来したものではなく、そのはるか前段階にあって、青林堂・蟹江氏というプロデュースの賜物によって、自民党が既知の事実として承知しており、それを「込み」で自党の世界観、もしくは安倍晋三氏自身の世界観と遠からず合致する、と見做しての公認だったのではないか、という推測も成り立つ。

 つまり第二次安倍政権は、「一般世論とかけ離れた民主主義的な価値観を無視する言動をする」杉田代議士を、その実質的な保守界隈・ネット右翼界隈でのデビューと同時期に素早く認知し、その公認・擁立に向けて動いていたと仮定しても何ら不思議ではないのである。
 
・自民党公認以前から既知であったLGBTと女性蔑視

なぜ私は左翼と戦うのか(青林堂)
なぜ私は左翼と戦うのか(青林堂)
 冒頭で筆者は、杉田氏の「女性はいくらでもウソをつけますから」という言動を、氏の地金が露出したものと見做して「想定内」と喝破した。その証拠に、氏による著作には、つぎのようにある。ちなみに版元はすべて前掲した青林堂の『なぜ私は左翼と戦うのか』(2017年)であり、この本の内容は自民党が氏を公認する以前に出版された内容である(*強調全て筆者)。

結婚した夫婦がそれぞれ別の姓を名乗るという夫婦別姓制度。それは一見して、個人を尊重しているように思えます。しかしその実態はとんでもない、家族崩壊の根源だといえるのです。

出典:なぜ私は左翼と戦うのか
 から始まり、

まず、「男女平等は、絶対に実現しない妄想だ」ということです。

出典:前掲書
 へと続き、

どうして彼ら(LGBT)だけ特別視しなくてはいけないのでしょうか。それは「人権」を名目に「特権」を求めているのではないでしょうか。そもそも世界には自分が望んでもままならないものもあります。いえ、ままならないものの方が多いというのが普通なのです。それをひとつひとつ行政を動かしてなんとかさせようというのは、我がままというものではないでしょうか。そしてどうしてLGBTの人たちだけ、そういう我がままを認めなくてはならないのでしょうか。

出典:前掲書、カッコ内筆者
そもそも日本には、「男子、厨房に入らず」という言葉があります。女性が専有する場所に男性が入ってはいけないという戒めです。反対に、女性も男性の専有領域を侵すべきではありません。そうしたところに女性が進出して持ち上げられても、それは「人寄せパンダ」として利用されている場合が多いのです。「家庭崩壊」、「日本崩壊」に繋がる「女性活躍」に騙されてはいけません。

出典:前掲書
 と結んでいる。杉田水脈氏の問題発言に対し、私が本稿冒頭「想定内」だと述べたのはこれだ。この文章は杉田氏が自民党代議士になる以前に刊行されたもので、氏の世界観の「地金」をよく表している。であるがゆえに筆者は、「女性はいくらでもウソをつけますから」を端緒として新潮45での『LGBTに生産性はない』までも氏の世界観の根幹としてあるものであり、その開陳は「想定内」と喝破したのである。

 問題は、このような「大衆政党である自民党の代議士が、なぜこのような、一般世論とかけ離れた民主主義的な価値観を無視する言動をするのか」という部分にある。結局、原因と結果が逆で、それは「一般世論とかけ離れた民主主義的な価値観を無視する言動をする人物」をなぜ大衆政党である自民党は公認したのか、という疑問につながる。

 しかしこの疑問の答えはすでに述べたように、杉田氏を「見出した」青林堂と蟹江幹彦氏、そしてそれと緊密な関係にあった安倍晋三氏にあるのである。

 いまでこそ疎遠になったが、私は機会あらば青林堂と蟹江氏に問いたい。「杉田水脈氏のどこに惹かれて氏を重用したのですか」と。しかしその回答はおそらくこうであろう。「自身の世界観と遠からず合致していたからだ」と。

 であるならば、その疑問は当然「すべての女性が輝く社会づくり」とか「女性活躍」を全面に謳っていた第二次安倍政権は、「第二次安倍政権が発足する以前から、それとは真逆の事を公言していた杉田水脈氏を自民党の公認として当選させたのはなぜですか?」へと向かう。安倍政権から菅政権へ。そろそろこの疑問に最終的結論を下す時期に来ているのではないか。(了)

 
古谷経衡
作家/文筆家/評論家
1982年北海道札幌市生まれ。作家/文筆家/評論家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科卒。テレビ・ラジオ出演など多数。主な著書に『愛国商売』(小学館)、『日本型リア充の研究』(自由国民社)、『女政治家の通信簿』(小学館)、『日本を蝕む極論の正体』(新潮社)、『意識高い系の研究』(文藝春秋)、『ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったのか』(コアマガジン)、『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)、『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか』(イースト・プレス)、『ネット右翼の終わり』(晶文社)、『欲望のすすめ』(ベスト新書)、『若者は本当に右傾化しているのか』(アスペクト)等多数。