現代アートの巨星 宮島 達男の世界

2020年12月08日 12時27分00秒 | 社会・文化・政治・経済

変化し続ける・それは、あらゆるものと関係を結ぶ・それは永遠に続く

西洋が考える永遠とは、変化しない不滅なもの。

これに対し宮島は、変化し続けることで成り立つ東洋的な永遠というもののあり方を示した。

宮島 達男(みやじま たつお、1957年1月16日 - )は、東京都江戸川区出身、日本の現代美術家

美術家を志望したのは佐伯祐三青木繁の自然体で自由な生き方に憧れたことが発端で、東京都立小岩高等学校を経て1984年昭和59年)に東京藝術大学美術学部油画科を卒業(学士)、1986年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了(修士)

大学在学中には油絵を学んでいたが、油絵では自分の言いたいことを表現できないもどかしさがあると感じ、現在においても作品制作のテーマとなっている「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」の3つのコンセプトを形にする手段を模索していたところ、偶然LEDと出会う

1987年昭和62年)には初めてLEDの作品を発表し、1990年平成2年)にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招きによりニューヨークに転居。同年、ドイツ文化省芸術家留学基金留学生としてベルリンに転居し、翌1991年(平成3年)まで居住

1992年(平成4年)の帰国後は茨城県守谷市に転居、以降は1993年(平成5年)にカルティエ現代美術財団アーティスト・イン・レジデンスプログラムによりパリに滞在した。

2006年(平成18年)に東北芸術工科大学副学長に就任

2014年(平成26年)に京都造形芸術大学副学長も兼任。2016年両校を退職。現在は両校の客員教授。

宮島は「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、1980年代半ばからLEDを用いて1から9までの数字が変化するデジタルカウンターを使ったインスタレーションや立体作品を中心に制作を行っています。

0(ゼロ)は表示されずLEDは暗転しますが、これは死を意味し、生と死が繰り返されることが表現されています。

時間という普遍的な概念を扱いつつも仏教的思想やテクノロジーという要素を融合させ、国際的評価を得ています。一方で、広島や長崎の悲劇を主題にしたプロジェクトも手掛け、2017年からは、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願い、最終的に3,000個のLEDカウンターを東北地方に恒久設置することを目指す「時の海―東北」を継続的に制作するなど、社会的な参加型プロジェクトにも力を入れています。

宮島は1988年第43回ベネチア・ビエンナーレの若手作家部門「アペルト88」で《Sea of Time》(1988年)を展示し国際的な注目を集め、その後、香川県直島の「家プロジェクト」で《Sea of Time ’98》(1998年)を発表しましたが、「時の海―東北」はこれを発展させたものです。

本展では、この「時の海―東北」で現在までに制作されたデジタルカウンターをすべて集めた最新作が、一般参加者がカウンターの速度を設定する様子などが収められた記録映像とともに公開されます。また、理論上30万年以上の時を刻むことができる《30万年の時計》(1987年)と、一元論・二元論という名がつけられた《Monism/Dualism》(1989年)という、宮島の海外デビュー前後の作品も展示されます。

宮島達男 《「時の海—東北」プロジェクト(2020 東京)》
宮島達男
《「時の海—東北」プロジェクト(2020 東京)》
2020年
防水LED、電線、集積回路、水
展示風景:「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」森美術館(東京)2020年
撮影:高山幸三

宮島達男アーカイブ

アーカイブ展示のセクションでは、主要な展覧会歴、カタログ、展示風景写真、展覧会評などの資料を展示し、アーティストが世界でどのように評価されてきたかを解き明かします。 会場には年表を掲示していますが、カタログバージョンを特別にPDFで公開します。

年表PDFはこちらよりダウンロードできます。(PDF/376KB)

撮影:高山幸三

「再審準備のための利益侵害」 死刑囚と精神科医の「秘密面会」認める 広島地裁

2020年12月08日 12時27分00秒 | 事件・事故

12/8(火) 21:03配信

毎日新聞

裁判所=ゲッティ

 精神科医が死刑囚と接見する際に収容先の拘置所職員が立ち会ったのは違法だなどとして、死刑囚らが国に330万円の損害賠償を請求した訴訟の判決が8日、広島地裁であった。谷村武則裁判長は「医師との接見は刑事責任能力に関する精神鑑定のためだった」と判断。再審を望む死刑囚側の利益を侵害したとして、国側に66万円の支払いを命じた。

 原告は、広島県福山市で1992年3月に起きた強盗殺人事件で2007年に死刑が確定した60代男性と弁護士。弁護士によると、司法通訳人を除く第三者の面会を巡り、職員立ち会いの違法性が判断されたのは初めてという。

 死刑確定者との面会は刑事収容施設法で職員が立ち会うと定められているが、再審請求など訴訟準備を進める際などは、立ち会いなしでの「秘密面会」が認められる場合がある。

 判決によると、弁護士らは14年11月、広島拘置所で死刑囚を精神鑑定するため精神科医を同席させた。しかし、拘置所は医師が作家であることから取材の可能性を否定できないなどと判断。職員を立ち会わせ、弁護士らが求める秘密面会を認めなかった。これに対し、谷村裁判長は「医師に取材目的はなく、拘置所は裁量権を逸脱して秘密面会の利益を侵害した」と述べた。

 一方、最高裁は13年、同じ死刑囚が立ち会いなしで弁護士との接見が認められなかったのは違法と訴えた別の訴訟で、「再審請求のための秘密面会は特段の事情がない限り認められるべきだ」との判断をしている。【手呂内朱梨】

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映画 天外者(てんがらもん)

2020年12月08日 12時08分43秒 | 社会・文化・政治・経済

天外者とは(すさまじい才能の持ち主)を意味する

劇場公開日 2020年12月11日

天外者(てんがらもん)

三浦翔平 故・三浦春馬さんへの思い 「“凄いな、やっぱりこいつは”と思った」

2020年12月08日 12時06分49秒 | 社会・文化・政治・経済

映画「天外者」

12/3(木) 18:10配信

スポニチアネックス

大阪商工会議所で舞台あいさつした(左から)田中光敏監督、三浦翔平、西川貴教、森川葵

 俳優三浦翔平(32)が3日、大阪商工会議所(大阪市中央区)で出演映画「天外者」(監督田中光敏、11日公開)の完成披露イベントに出席し、7月になくなった主演・三浦春馬さん(享年30)との思い出を語った。

 同作では坂本龍馬を演じ、五代友厚役の春馬さんとプライベートさながらの盟友ぶりを披露した。「五代がいて成り立った龍馬。彼には感謝してもしきれない」と天国の友に感謝。殺陣のシーンでも「春馬のアクションにこだわりを感じ、“凄いな、やっぱりこいつは”と思った」と語った。

 また、春馬さんと岩崎弥太郎役の歌手・西川貴教(50)との3人で「撮影が終わってはどこに食べに行って、どこに飲みに行って、ジムやサウナに行くか、行かないかと相談していた」と回想。西川も「温かい現場で、思い出すと胸が熱くなる。一瞬一瞬がめちゃくちゃ楽しくて、春馬はじめ、一緒に過ごせた時間が宝物」と懐かしんだ。 と語った。 

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内閣支持急落に政府が危機感 GoTo批判、与党にも

2020年12月08日 12時00分09秒 | 社会・文化・政治・経済

12/8(火) 7:05配信

時事通信
 報道各社の12月の世論調査で菅内閣の支持率が急落し、政府・与党が危機感を強めている。

 新型コロナウイルス感染者の急増に的確に対処できておらず、相次ぐ「政治とカネ」の問題も影響しているとの見方が出ている。与党内からは、需要喚起策「Go To」キャンペーンが感染を広げているとみて問題視する声も出始めた。

 読売新聞の4~6日の調査によると、支持率は前月から8ポイント減の61%。JNNが5、6両日に実施した調査では同11.5ポイント減の55.3%と大きく落ち込んだ。いずれの調査でも、政府の感染対策を「評価しない」が「評価する」を上回った。

 自民党の二階俊博幹事長は7日の記者会見で「うれしいことではないが、一喜一憂せず現下の情勢に真剣に取り組みたい」と強調。公明党の山口那津男代表は記者団に「重症者の増加、医療体制逼迫(ひっぱく)への不安が影響している」との見方を示した。

 与党内ではGo To事業への疑問が相次ぐ。自民党参院幹部は「『感染拡大は止めたいが、Go Toは止めない』では国民は理解できない」と指摘。公明党関係者も「政府が旅行を奨励すれば国民は緩む」と感染状況悪化との因果関係を認めた。「やめればGo Toのせいだと言われる。政府は引けない」とも語った。

 自民党のある閣僚経験者は菅義偉首相の4日の会見に触れ、「コロナ対策について説明すべきことを説明していない」と批判。政治資金規正法などの違反が疑われる安倍晋三前首相の「桜を見る会」問題と吉川貴盛元農林水産相の金銭授受疑惑が立て続けに表面化したことから、「支持率はどんどん下がるだろう」と漏らした。

 一方、首相官邸で首相を補佐する岡田直樹官房副長官は7日の会見で、Go Toについて「感染拡大に留意しながら弾力的、臨機応変な運用を図る」と理解を求めた。

 先の臨時国会で首相を攻めあぐねた野党はほくそ笑んでいる。立憲民主党幹部は「Go Toを含むコロナ対策と疑惑で政府・与党への不信が広がった」と断じ、共産党の小池晃書記局長は会見で「首相がコロナ対応で迷走する姿に国民が失望している」と語った。