累計感染者数:1,935名 茨城版コロナNext(対策指針):Stage3
12月11日(金曜日)、県内で新たに新型コロナウイルス感染症患者(24名)が確認されました。
12月11日発表
新型コロナウイルス感染症患者の発生及び退院・退所等について(PDF:156KB)
12月10日発表
新型コロナウイルス感染症患者の発生及び退院・退所等について(PDF:150KB)
累計感染者数:1,935名 茨城版コロナNext(対策指針):Stage3
12月11日(金曜日)、県内で新たに新型コロナウイルス感染症患者(24名)が確認されました。
新型コロナウイルス感染症患者の発生及び退院・退所等について(PDF:156KB)
新型コロナウイルス感染症患者の発生及び退院・退所等について(PDF:150KB)
午前4時47分 妻「帰っておくれ寿命が縮む」
午前4時59分 夫「タクシーなう」
ある若手官僚が帰宅中に妻と交わしたラインです。今、霞が関の官僚たちに何が起きているのでしょうか。
(おはよう日本記者 大山雄介/社会部記者 杉田沙智代 小林さやか)
東京都は、11日、これまでで2番目に多い595人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
このうち家庭内での感染は151人でこれまでで最も多くなり、都は、改めて、感染防止対策の徹底を呼びかけています。
東京都は、11日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて595人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1日の感染の確認は、過去最多となった10日の602人に次いで、2番目に多くなりました。
また、7日間の平均では475.9人となり、これまでで最も多くなりました。
年代別では、
▼10歳未満が18人、
▼10代が26人、
▼20代が159人、
▼30代が105人、
▼40代が91人、
▼50代が70人、
▼60代が43人、
▼70代が41人、
▼80代が28人、
▼90代が14人です。
65歳以上の高齢者は107人でこれまでで最も多くなりました。
11日の595人のうち、▼およそ50%にあたる295人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、▼残りのおよそ50%の300人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
濃厚接触者のうち最も多かったのは「家庭内」で151人でした。
「家庭内」が150人を超えるのは初めてで、これまでで最も多くなりました。
0歳から90代まで、幅広い年代で感染が確認されていて、このうち60代以上は40人でした。
都は、手洗いや消毒のほか、こまめに換気をしたり、高齢者とは食事の時間をずらしたりするなど、家庭内での感染防止対策の徹底を改めて呼びかけています。
「家庭内」以外では、▼「施設内」が54人、▼「職場内」が26人、▼「会食」が25人、などとなっています。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて4万6124人になりました。
一方、都の基準で集計した11日時点の重症の患者は10日より8人増えて67人でした。
また、都は、これまでに感染が確認されていた60代から80代までの男女5人が死亡したことを明らかにしました。
これで都内で死亡した人はあわせて535人になりました。
東京都内で、11月に新型コロナウイルスの感染が確認された65歳以上の高齢者で、感染経路がわかっている人のうち「家庭内」と「施設内」を合わせると8割近くにのぼることが、都の調べでわかりました。
東京都で、11月1か月間に新型コロナウイルスの感染が確認された65歳以上の高齢者は1348人で、このうち少なくとも654人は感染経路がわかっています。
この654人について都が調べたところ、「家庭内」での感染が最も多く293人で、44.8%を占めました。
同居する子どもや孫から感染したケースなどがあるということです。
次に多い「施設内」は205人で、31.3%でした。
入院する医療機関や入所する老人ホームなどで感染したということです。
「家庭内」と「施設内」を合わせると498人になり、割合は76.1%にのぼります。
都内では11日、65歳以上の人の感染がこれまでで最も多い107人にのぼるなど、12月に入っても高齢者の感染が相次いでいます。
都は「高齢者は重症化するリスクが高いため対策を徹底してほしい。同居する人や年末年始に一緒に過ごす人も十分な注意をお願いしたい。施設でも感染が拡大しないよう対策をとることが重要だ」と話しています。
近頃、抗生物質(抗菌薬)がほとんど効かないタイプの菌が出現し、死亡者も出て話題になっています。
これは、スーパー耐性菌(多剤耐性菌)と言われています。
耐性菌とは病気の治療に抗生剤を多用するうちに、生き延びるための抵抗力を持った病原菌のことで、複数の抗生剤が効かない菌をスーパー耐性菌といいます。
スーパー耐性菌については、放っておくと2050年には最大で毎年1千万人の死者(現在のがんによる死亡者数より多い)が出るといわれています。
昨年、日本で開かれた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)において、最重要課題として首脳宣言に対策強化が明記されました。
早急な対策が必要ですが、私たちができることは、風邪だといって抗生剤を安易に処方、服用しないことです。風邪の原因はほとんどが、ウイルスによるもので抗生剤の効果は期待できないことを理解しておく必要があります。
(広島県医師会・津谷隆史) 2017年10月14日(土)
12/10(木) 7:58配信
ニッケイ新聞
超耐性菌発見について報じる9日付BBCブラジルの記事の一部
新型コロナの感染再拡大やワクチン問題に注目が集まる中、国家衛生監督庁(ANVISA)が7日、ブラジルでもスーパー耐性菌が発見されたと警告を発したと8日付BBCブラジルなど多くの現地サイトが報じた。
あらゆる薬剤に耐性を持つ可能性があるスーパー(超多剤)耐性菌のカンジダ・アウリスの存在確認は、「Superfungo」などの見出しで報じられた。
ブラジル初のカンジダ・アウリス感染症患者は、新型コロナ感染の疑いでバイア州の病院に入院していた男性だ。スーパー耐性菌への感染は、サンパウロ総合大学付属クリニカス病院に送られた検体を分析して確認された。
この男性は新型コロナとカンジダ・アウリスの両方に感染した可能性があるが、新型コロナはウイルスでカンジダ・アウリスは菌だ。ポルト・アレグレ連邦健康科学大学教授で感染症専門医のアレッサンドロ・コマル・パスクアロット氏によると、「世界的に見ても症例は僅かで、流行が起きても小規模だから、新型コロナほどの脅威にはならない」という。だが、両者が共存する環境では致死率が高まり、医療崩壊が進む可能性がある。
カンジダは病院内での血流感染症の原因としてよく知られ、薬剤耐性の問題が出る事は少ない。だが、カンジダ・アウリスは、米国疾病対策予防センター(CDC)が2019年に、感染症患者の90%以上で少なくとも一つの薬剤への耐性が見られ、二つ以上の薬剤への耐性が見られるものも30%と報告しているように、薬剤耐性が非常に強く、通常の抗菌薬が効かない事がある。
CDCによると、カンジダ・アウリスに感染した患者は半数近くが90日以内に死亡している。カンジダ・アウリスによる症例は2009年から報告されており、昨年4月には、「人殺しの耐性カンジダ菌」が世界同時発生する可能性を伝える報道が流れていた。
中国の研究者が11月に発表した研究結果によると、現在までに報告された患者は33カ国で4700人に上る。カンジダ・アウリスが怖れられる最大の理由は薬剤耐性の高さで、3種類の抗菌薬全てが効かない可能性もある。致死率が39%と高いのもそのためだ。
人類は治療効果を高めるために抗生物質などを開発し、より長命になってきた。だが、菌やバクテリア側もそれから生き残るために、薬剤耐性を備えた新種を生み出してきた。このことは公共衛生上、最大の脅威となりうる。
今回の症例は、コロナ感染症患者用の集中治療室で使われたカテーテルの1本に菌が付着していた事で発見されたが、体力や免疫力が低下した患者が感染し、血液中に入り込めば、死に至る可能性は45%に達する。ANVISAによれば、この菌は病院内で使う消毒薬などにも耐性を持っており、ハイリスクの人は致死率も高いという。
カンジダ・アウリスへの感染は通常の検査では確認が困難で、気づかれていなかった症例もありうる。専門家の中には超耐性菌出現と地球温暖化を結び付ける人もいるというが、今後の対策が待たれる事例の一つだ。
12/12(土) 6:14配信
ロイター
12月11日、新型コロナウイルス感染症の重症化に5つの主要な遺伝子が関与していることが、英国の研究で分かった。(2020年 ロイター)
[ロンドン 11日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染症の重症化に5つの主要な遺伝子が関与していることが、英国の研究で分かった。
国内208カ所の集中治療室(ICU)でコロナ患者2700人のDNAを調べたところ、重症化に「IFNAR2」「TYK2」「OAS1」「DPP9」「CCR2」の各遺伝子が関与していたという。
共同研究責任者の1人であるエディンバラ大学のケネス・ベイリー氏は「研究の結果、どの薬剤を対象に優先的に臨床試験(治験)を行うべきかが浮き彫りになった」と指摘。特にJAK阻害剤(関節リウマチなどの治療薬)の類いが有望とした。JAK阻害剤には米イーライリリーの「バリシチニブ」などがある。
論文は英科学誌ネイチャーに掲載された。
12/12(土) 7:34配信
共同通信
新型コロナウイルスの検査のため、ドライブスルー式検査場で検体を採取する医療従事者=10日、米ロサンゼルス(ロイター=共同)
【ジュネーブ共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が11日、世界全体で7千万人を超えた。過去最短となる16日間で感染者が1千万人増加。欧米を中心に感染者、死者のいずれも高止まり傾向が続いており、状況は深刻さを増している。死者は160万人近くに上っている。
国別では米国が感染者1550万人超、死者も29万人を上回り、いずれも世界最多。感染者はインドが約980万人、ブラジルが約680万人と、米国を合わせたこれら3カ国での感染拡大が目立っている。
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Zoom(リモートWeb会議ツール)を用いて、事前予約制で行います。
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デンタルサポート株式会社
〒261-8501
千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟17階
広報室 鈴木 緑
TEL:043-213-6480(代表)/ FAX:043-213-6491
TEL:043-213-6160(直通)
携帯:070-2470-4075
Mail:midori.suzuki@dentalsupport.co.jp
https://www.dentalsupport.co.jp/
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12/12(土) 6:00配信
朝日新聞デジタル
商業施設のソファに腰掛ける袴田巌さん。室内では持参したマスクを着用していた=浜松市内、北村玲奈撮影
最高裁で死刑が確定してから40年間、刑が執行されないまま生き続ける死刑囚がいる。
【動画】袴田巌さんは今、どのように過ごしているのでしょうか。日々の姿を追いました
袴田巌さん(84)。1966年に逮捕され、裁判では一貫して無実を訴えたものの、14年後に最高裁で死刑が確定。12月12日に40年の節目を迎える。
■再審決定→釈放→決定取り消し
2014年3月、静岡地裁は、「犯行着衣」とされたシャツに付いた血痕のDNA型が、袴田さんの型とは一致しないとするDNA鑑定などを新証拠と認めて、再審(裁判のやり直し)の開始を決定した。同時に「拘置をこれ以上継続することは耐えがたいほど正義に反する」として、無罪が確定しないまま袴田さんを釈放するという異例の判断をした。
釈放は、逮捕から実に47年7カ月ぶり。長期にわたる収監は、「世界で最も長く収監されている死刑囚」としてギネス世界記録にも認定された。
だが、東京高裁は18年6月、袴田さんの釈放を維持したままこの決定を取り消した。
なぜ、死刑をめぐる司法の判断は正反対に分かれたのか――。
地裁と高裁で何がどのように話し合われ、何が判断の違いを分けたのか。再審請求の審理が原則非公開で行われることもあって、冤罪(えんざい)が疑われるこの事件で、重要なこの二つの決定への理解は必ずしも深まっていないように感じる。4年間にわたる高裁での審理のほぼ全てが、地裁が認めたDNA型鑑定の是非という「科学論争」に費やされたことも、理解の難しさに拍車をかけたように思う。
地裁の決定が出た5カ月後に静岡総局に配属され、その後社会部に移った後も審理の取材を続けてきた筆者自身、新聞の限られた紙面の中でこうした議論の経過を端的に伝える難しさに悩んできた。
■地元の人々に見守られて
袴田さんは現在、最高裁の決定を待ちながら、静岡県浜松市内の自宅で姉の袴田秀子さん(87)と暮らす。散歩が日課で、JR浜松駅周辺の繁華街を5時間ほどかけて、ほぼ毎日歩く。半世紀近くも獄中にいて、今も死刑と隣り合わせの死刑確定囚と街中で出会うことが、地元の人には日常になった。
「こんにちは」「がんばって下さい」――。取材をしたこの日も、すれ違う人がときどき声をかける。トレードマークのソフト帽にベスト。小さな歩幅で早足に、やや前かがみになって歩いていく。
長年の拘禁生活の影響で精神を病み、日常的な会話のやり取りは難しいというが、近づいてあいさつすると、軽く帽子を取って応えてくれた。
散歩コースとなっている駅前の商業施設に入る時には、自宅を出る際に秀子さんが手渡したマスクをポケットから取り出して着け、入り口で手指の消毒もする。自動販売機の使い方は釈放後すぐに覚えたといい、この日も何度か、カルピスやエナジードリンクなどの甘い飲み物を買って、ベンチに腰掛けながらゆっくりと口に運んでいた。
4時間半ほど歩くと、あたりはすっかり日が暮れた。歓楽街を足早に通り抜け、アパート4階の自宅がみえる交差点に差しかかると、遅い帰りを心配していたのか、窓からこちらをのぞいている秀子さんの姿が小さくみえた。袴田さんは自宅に続く道をまっすぐに歩いていく。その背中を見送った。
高裁決定からまもなく2年半。最高裁の決定は、いつ出されてもおかしくはないといわれている。最高裁が高裁の決定を支持すれば、袴田さんは再び東京拘置所に収監され、刑の執行を待つことになるとみられる。
「はたからみると散歩をしているようにしか見えませんが、巌の心は獄中のままで、気ままに時間を過ごしてるようにはみえません」。秀子さんは、かつて支援者を通じて発表したコメントで、袴田さんの心の中では今も死刑の恐怖が続いているとし、こう訴えた。「食べたいときに食べ、眠りたいときに眠る。巌が長い間闘って手にした自由な時間を、続けさせてやりたいと思います」
11日に都内であった支援集会で、弁護団の水野智幸弁護士は、「袴田さんの必死の声が届かぬまま40年もの時間が過ぎた。最高裁に正しい判断をしてほしい」と話した。
朝日新聞社
2020/3/5 16:31
©株式会社京都新聞社
女子高生にわいせつな行為をしたとして、滋賀県警彦根署は5日、準強制性交などの疑いで、滋賀県長浜市のデザイナーの男(44)を逮捕した。逮捕は10回目。
逮捕容疑は、2017年10月10日午後1時15分~同3時20分ごろ、同県の高校1年の女子生徒=当時(15)=に、架空のインターネットセンター職員を名乗り、「顔写真が有料会員サイトに流出した。削除することができる」とうそを言って虚偽の契約書を示し、「今すぐ現金で支払うか、体で払うか」と迫り、彦根市内のホテルでわいせつな行為などをした疑い。
2020/8/19 09:21
©株式会社埼玉新聞社
埼玉県さいたま市大宮区のカラオケ店で女性に性的暴行を加えたとして逮捕された、いずれも県内の消防署に勤務する23~25歳の男性消防士4人について、さいたま地検は18日、不起訴処分とした。裁定主文や処分理由は明らかにしていない。
男性らは昨年11月2日、同区宮町1丁目のカラオケ店で、10代少女に集団で性的暴行を加えたとして、準強制性交容疑で、大宮署に逮捕されていた。
12/11(金) 19:15配信 読売テレビ
今月1日から行方がわからなくなっていた奈良市の中学2年の女子生徒が11日、自宅近くの雑木林で遺体で発見された。自殺とみられている。
奈良市に住む中学2年の女子生徒は1日午前7時ごろ、登校のため自宅を出たのを最後に、行方がわからなくなっていた。女子生徒のスマートフォンの電波は、行方がわからなくなった2日後の3日朝まで、自宅近くの基地局で確認されていて、それ以降は電源が切れた状態だった。
警察は100人態勢で、この日も捜索を行っていたが、午前9時半ごろ、女子生徒の遺体を自宅近くの雑木林で発見したという。
警察は現場の状況などから、女子生徒が自殺を図ったとみて調べている。警察によると、いじめなどは確認されていないという。
12/11(金) 21:38配信
朝日新聞デジタル
睡眠導入剤が混入した治療薬を処方された364人 都道府県別の納入先
爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、製造した小林化工(福井県あわら市)は11日、服用して入院中の1人が10日に死亡したと発表した。性別や年齢などについては現時点で公表できないとしている。同社によると、1錠に混入した睡眠導入剤の成分は5ミリグラムで、通常の睡眠導入剤の最大投与量の2・5倍にあたるという。
【写真】睡眠導入剤の成分が混入し、意識消失などの被害が報告されている小林化工の経口抗真菌剤=同社提供
また同社が厚生労働省から承認された製造手順に反し、製造過程で目減りした成分を補充したことが、県への取材でわかった。その際、誤って睡眠導入剤を入れる二重のミスをしたという。県は医薬品医療機器法違反の可能性があるとみて調査している。
同社は11日、混入した錠剤を処方された患者数が364人とし、すべて特定して服用中止を求める連絡を終えたと発表した。県によると、健康被害を訴える人は20人増えて計133人(10日時点)となった。
県によれば、薬の製造過程で薬の成分の粒子の大きさをそろえたり乾燥させたりする工程がある。各工程で成分を別容器に移し替える際、すべてを移し切れず成分が減ることがある。今回問題となった同社の治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」の製造過程で減った分を補うことは国が承認した製造手順に反するが、同社は補充しようとし、誤って睡眠導入剤の成分を混入させたという。
県によると、健康被害を訴える133人のうち入院が確認されたのは34人(退院者を含む)。服用の影響とみられる交通事故は2件増えて計16件。今回判明した死者は交通事故を原因とする人ではないという。
被害が報告されているのはロット番号T0EG08の薬で、929箱が9~12月に出荷された。処方された364人が薬を受け取った薬局などの所在地は全国31都道府県。大阪が最多の58人、続いて徳島57人、岐阜49人、東京35人、愛知28人、佐賀23人などだった。
死者が出たことに対し、同社は「極めて重く受け止め、心より深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。死亡と服用の因果関係については調査するという。(佐藤孝之、平野尚紀)
朝日新聞社